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サンパウロ大学人文学部とアジア研究に関する学術協力協定を締結し、同大学日本語講座創立50周年記念行事で本学教員が基調講演を行いました



広島大学は、平成22(2010)年にブラジル・サンパウロ大学(USP)と大学間交流協定を締結して積極的に学術交流を推進しており、平成25(2013)年9月10日、USP人文学部とアジア研究に関する学術協力協定を締結しました。USP人文学部ではアジア研究分野における新たな大学院専攻の設立を検討していたところ、本年3月にエリザ・アツコ・タシロ人文学部日本文化研究所副所長(広島大学同窓生)が広島大学文学研究科を訪問した際に具体的な協力要請があり、今般、協定調印に至ったものです。調印式では勝部眞人・文学研究科長とジョアン・ファリア人文学部副学部長との間で署名が取り交わされ今後の協力についての意見交換を行いました。



また、9月11日にはサンパウロ大学日本語講座創立50周年記念国際シンポジウム「日本語、日本文学及び日本文化の研究」が開催され、岡本哲治理事・副学長が「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラムと広島大学」と題する基調講演を行いました。USP日本文化館の講堂で実施された開会式には約100人が参加し、福嶌教輝・在サンパウロ日本国総領事からも祝辞が述べられました。その後の岡本理事・副学長からの基調講演では、原爆からの復興を支えた実績と経験を活かした福島原発災害の復興支援と人材育成への広島大学の取り組みについて紹介があり、医学、環境学、工学からのアプローチだけではなく、被災者の心のケアや地域社会の再生といった人文社会科学からの貢献の重要性について説明がありました。



翌日に開催された日本研究大学院生集会では約80名が参加し、勝部文学研究科長から「“出る杭は打たれる”の社会的背景-日本のムラ社会に関する歴史的考察-」と題する基調講演が行われ、日本社会の基盤となった農村社会(ムラ社会)の歴史から形成された日本人的特質についての報告がありました。講演後、モトヤマ・ショウゾウUSP人文学部教授からの講評に続き、聴衆からも積極的な質問が寄せられました。



更に、9月9日に法学部、9月12日に歯学部を訪問し、それぞれ勝部文学研究科長、岡本理事・副学長が講演を行いました。法学部では、二宮正人USP法学部教授(広島大学客員教授)の進行で「明治天皇と立憲君主制」と題する特別講演を行い、当日は、本年7-8月に広島大学で実施した夏期特別研修「平和と法」に参加したUSP学生らを含めて約40名が参加しました。講演では、最近の研究で明らかになった明治天皇と我が国の立憲君主制の成立過程について説明がありました。



歯学部では教職員、学生ら約20人の参加の下、岡本理事・副学長から歯学分野や放射線災害復興分野における広島大学の新しい大学院教育プログラムについての特別講演を行った後に、教育研究施設や病棟を見学しました。その後のセルソ・レモス教授らとの会談では、双方の歯学部間の学術交流について意見交換を行いました。



9月12日にはジョアン・グランジノ・ロダスUSP学長を表敬訪問し、これまで両大学間の学術交流が着実に進展していることをふまえて、今後も新たな事業の実施など更に交流を深めていくことで合意しました。また、これらの交流の実施を支援していくために9月10日にサンパウロ州研究振興財団(FAPESP)を訪問してジョゼ・アラナ・バレラ研究部長と会談し、FAPESPと広島大学との学術協力協定の締結について協議しました。



広島大学は、2009年にサンパウロ市内に海外拠点となる広島大学ブラジルセンターを開設して以来、USPを中心にブラジルとの学術交流を積極的に推進していますが、今後も各分野において厚みのある交流が期待されます。



USP人文学部との調印式、ジョアン・ファリア副学部長(左)と

勝部研究科長(右)


USP日本語講座創設50周年記念シンポジウムで基調講演を

行う岡本理事・副学長


USP法学部で特別講演を行う勝部研究科長


USP歯学部訪問


USP学長表敬訪問(右から岡本理事・副学長、ジョアン・

グランジノ・ロダスUSP学長、勝部研究科長、二宮USP教授)


ジョゼ・アラナ・バレラFAPESP研究部長(右)と会談する

岡本理事・副学長(左)

【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室(国際センター)

国際交流グループ  

TEL: 082-424-6042

E-mail: kokusai-kyoten"at"office.hiroshima-u.ac.jp 

("at"を@(半角)に変換して送信して下さい)


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