第12回STARTプログラムで学生24名をインドネシアに派遣しました



2013年8月31日から9月15日までの2週間、第12回STARTプログラム(※)に学部1年生24名が参加し、引率の中矢礼美准教授(国際センター)ら3名の引率教職員とともに、インドネシア共和国東ジャワのマラン市にあるブラウィジャヤ大学に留学しました。



ブラウィジャヤ大学では、午前中にインドネシア語の授業と、英語でインドネシアの歴史、経済、政治、伝統芸能、環境問題、日本との関係などについての講義を受けました。初めは慣れない英語での講義に戸惑ったり、授業中発言をすることに遠慮がちだったりした学生たちですが、授業の内容を理解しようと毎晩熱心に予習復習を行い、どの講義でも授業の内容やインドネシアで暮らしてみて各自が疑問に思ったことなどを積極的に質問していました。また、街中や宿泊先などでも授業で習ったインドネシア語を使ってみて、言語が通じる喜びと語学力の重要性を実感しました。



午後はブラウィジャヤ大学の学生に日本文化を紹介したり、伝統の料理や舞踊などの芸術体験や、シンゴサリ寺院の見学などでインドネシアの自然と歴史を体感したり、孤児院や農園の訪問で大学に留まらない社会の多様な側面を学んだりしました。大学内のホテルに滞在していましたが、1週間が経過した週末には2泊3日のホームステイがあり、日本語も英語も通じない家庭、お手伝いさんのいる豪邸、お湯の出ない家、イスラム教の家庭やカトリックの家庭など、バラエティに富んだ経験をし、ホテルにいるだけではわからない実際の人々の生活を体験することができました。



最終日には、2週間の研修中に各自が関心を持ったテーマ(インドネシア人の日本語学習、貧困問題、便利さとは何か、インドネシア人の愛国心、食文化、など)について調べたり考えたりしたことを英語で発表しました。また、送別会では研修中お世話になった先生、学生、ホストファミリーらが集まってくださり、友情を誓うとともに別れを惜しんでいました。



毎日休む間もないハードスケジュールでしたが、現地でしか体験できないことに全力で取り組み、事後研修では「さまざまな人との出会いの中で、多くの刺激を受け、自分の目標が見え始めた」「日本にいれば、取り立てて考えたり問題にしたりすることがないような日常を、異なる視点で考えることが出来るようになった」「自国の文化や社会についてもっと知っておかなければならない」など、このプログラムを通して学んだことを確認し、さらなる留学や専門分野の学問など、次なる目標へ決意と意欲を新たにしていました。



※ STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて国際交流や留学への関心を高めるきっかけを提供することを目的としたプログラムで、平成22年度から平成24年度までで計10回実施しています。平成25年度前期は、台湾、インドネシア、オーストラリアの3回を実施しました。また、このプログラムでは研修費用の一部を広島大学基金から補助することで学生の経済的負担を減らし、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間の事前学習を経て海外研修を行い、帰国後に事後研修を行いました。



日本学科の授業で発表とディスカッション


ブラウィジャヤ大学生と一緒に折り紙



伝統的な祝い料理の盛り付けを体験しました



仮面を用いた伝統舞踊を学びました

STARTについて、詳しくはこちら (もみじSTARTのページへ)



【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は@に置き換えてください。


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