第11回STARTプログラムで学生24名を台湾に派遣しました



2013年8月18日から9月1日までの2週間、第11回STARTプログラム(※)に学部1年生24名が参加し、引率の前田直樹講師(社会科学研究科)ら3名の引率教職員とともに、台湾にある國立政治大学に留学しました。



平日は毎日午前中に國立政治大学中国語センターにて中国語の授業、午後からは、「日本と台湾の関係」、「人権発展史」、「歴史」、「経済」などの講義を受けたほか、ニニ八記念館、中正記念堂、鄭南榕記念館、台湾民主基金会などの人権関連施設を台湾の学生と共に訪問し、「植民地支配と親日」について学びました。講義や施設訪問の時には、各自が疑問に思ったことなどを積極的に質問しました。



週末には中国大陸沿岸と数キロしか離れていない金門島を訪れ、金門大学を訪問しました。金門大学では、金門大学の先生方による金門島・金門大学の紹介の他、学生との交流を行いました。また、金門島は国共内戦時代に中国大陸との戦闘の最前線であったため、軍事基地跡のトンネルや観測棟、八二三戰史館などを訪問しました。



最終日には、2週間の研修中に各自が関心を持ったテーマ(建築様式から見る台湾、労働問題、台湾人のアイデンティティー、台湾の憲法から考える台湾の人権、台湾の中の日本、台湾の独立)について調べたり考えたりしたことを発表しました。



この研修で初めて中国語を勉強した学生もいましたが、2週間毎日中国語を勉強したうえ、中国語を使って生活をしたので、中国語だけで夜市で買い物が出来るほど上達しました。それに加え、台湾の学生が2~3年しか勉強していないのに自分たちと日本語で自由に意思疎通できる姿を見て、参加した学生たちは、中国語のみでなく、英語など第二言語習得の重要性を強く感じ、帰国後も言語学習に励んでいます。2週間の滞在中に2回も台風に遭遇し、授業が休講になったり、飛行機が遅延したりと思いがけないトラブルもありましたが、現地でしか体験できないことに全力で取り組みました。事後研修では「初めて自分が外国人になるという体験をしたこと、今までの自分の常識が通用しないという体験をしたことは、これからの人生の自分の糧になった」「今まで人に頼ってばかりだったが、この研修を通して自分で考え、行動するという事が身に付いた」「日本についての質問に自信を持って答えられないことを恥ずかしく思ったので、日本のことも勉強していきたい」「何かを習得するスピードは意欲によって大きく異なることを学んだ」など、このプログラムを通して学んだことを確認し、さらなる留学や専門分野の学問など、次なる目標へ決意と意欲を新たにしていました。



※ STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて国際交流や留学への関心を高めるきっかけを提供することを目的としたプログラムで、平成22年度から平成24年度までで計10回実施しています。平成25年度前期は、台湾、インドネシア、オーストラリアの3回を実施しました。また、このプログラムでは研修費用の一部を広島大学基金から補助することで学生の経済的負担を減らし、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間の事前学習を経て海外研修を行い、帰国後に事後研修を行いました。



政治大学の学生と共に中正記念堂を見学


中国語の授業で買い物ゲーム


現地教員による授業


金門大学の学生・教員と記念撮影





【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は@に置き換えてください。


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