第15回STARTプログラムで学生24名をベトナムに派遣しました



2014年3月3日から3月17日までの2週間、第15回STARTプログラム(※)に学部1年生24名が参加し、引率の八尾隆生教授(文学研究科)ら3人の引率教職員と共に、ベトナムのホーチミン市にあるベトナム国家大学ホーチミン市校人文社会科学大学(USSH)とその周辺地域を訪問しました。

人文社会科学大学では、現地教員によるホーチミン市の歴史、文化、経済、国際問題についての英語での講義やベトナム語入門の授業の外、現地学生のガイドで歴史や戦争に関する博物館や旧南ベトナム大統領官邸を見学したり、下水処理場や工業団地を訪問して日系企業で働く人々の話を聞いたり、ホームビジット体験やストリートチルドレン保護施設を訪問したりと、大学外の施設見学や地域の人々と触れ合うことができました。また、ホーチミン市郊外にあるマングローブ川やクチトンネルなども訪問し、ベトナムの自然と歴史を体感し、さらに日本について学ぶ東日クラブとの交流も行いました。参加した学生は、これらの活動を通して、現地学生の学習意欲や流暢な日本語に刺激を受けるとともに、また各国の異なる歴史的背景や社会事情からくる戦争と平和に関する考え方の違いなどを知り、改めて自らの考え方を認識し、見つめ直す機会になりました。

初めはバイクの多さに驚いて立ち止まっていた学生たちも、2週間の滞在の間に現地の環境になじみ、日本とは異なる価値観に触れたりする中で次第に逞しくなり、帰国する頃には、今後の学生生活でさらなる挑戦をしようと胸を膨らませていました。将来の海外で働くこと視野にいれて活動を始めた者や留学を心に決めた者もおり、この貴重な機会を与えられたことに感謝していました。

※ STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて国際交流や留学への関心を高めるきっかけを提供することを目的としたプログラムで、平成22年度から平成24年度までで計10回実施しています。平成25年度前期に既に、台湾、インドネシア、オーストラリアの3回を実施し、後期にアメリカ、ベトナム、ニュージーランドの3回を実施しており、今回が15回目でした。また、このプログラムでは研修費用の一部を広島大学基金から補助することで学生の経済的負担を減らし、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間の事前学習を経て海外研修を行い、帰国後に事後研修を行いました。



バイクで溢れる道路を渡って通学


ベトナム語の授業の様子



旧南ベトナム大統領官邸で、案内をしてくれたベトナムの

学生と平和について話し合う様子



歴史の授業で質問をする学生


東日クラブの学生との交流


平和についてのディスカッションの内容を発表

【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は@に置き換えてください。


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