第16回STARTプログラムで学生24名をニュージーランドに派遣しました



2014年3月14日から3月31日までの約2週間、第16回STARTプログラム(※)に学部1年生24名が参加し、引率の森田愛子准教授(教育学研究科)、西谷元教授(社会科学研究科)ら3名の引率教職員と共に、ニュージーランドのオークランド市にあるオークランド大学に留学しました。

今回受け入れをしてくださったオークランド大学教育学部では、学生たちは3グループに分かれ、ほぼ毎日3名の担当教師から英語の語彙、表現、発音、文法などを中心に学びました。学んだ知識やスキルは、現地でのホストファミリーとの会話や正規授業の聞き取り等で活用していました。オークランド大学教育学部の先生方による本学学生のためのニュージーランドの教育や歴史に関する講義を通して、質問や発言することの大切さを学び、初めは躊躇していた学生たちも、次第に積極的に質問や発言をするようになりました。また、オークランド大学のシティキャンパスで正規の講義を現地学生と共に受け、本格的な留学の雰囲気を体験し、現地学生向けの英語での講義の難しさを実感する一方、現地学生の積極的で真面目な受講態度に刺激を受け、見習いたいという声が多く聞かれました。最終日のニュージーランドに関するグループ別プレゼンテーションは、現地での準備の時間がほとんどなかったにもかかわらず、チームワークの良さとこの2週間で培った積極性、そして習得した英語力を生かして、オークランド大学の先生方も感心されるほど素晴らしい出来でした。その他にも、小学校での日本文化紹介の発表は、日本でよく準備していたこともあり、児童にとても喜ばれ、学生たちにとっては英会話や発表の練習にもなりました。また、週末には、オークランド西部にある森林や海岸を訪れた他、平日には課外活動として休火山、開拓時代の生活を再現した歴史村、博物館を見学し、ニュージーランド特有の大自然を体感しつつ、先住民マオリや移民の歴史と文化に触れることもでき、ニュージーランドについて多角的に知見を広めることができました。

本プログラムによるニュージーランドへの学生派遣は今回が初めてであり、今回の特徴として、参加学生24名全員が、一人一家庭でホームステイを体験しました。各学生は、公共バスでの通学、放課後もホストファミリーとの英語漬けの毎日で、余暇には買い物や観光地に連れて行っていただくなど、ホームステイを通して貴重な経験をしました。最初は恥ずかしさや、英語でのコミュニケーションにもどかしさを感じていましたが、英語が通じることが楽しみや自信となるにつれ、積極的になっていきました。

充実した毎日を過ごし、全員一日も休むことなく全行程をこなし、プログラム終了後には「英語への抵抗感がなくなった」、「今後も世界に目を向けて様々なことに積極的にチャレンジしていきたい」、「日本についてもっと勉強したい」などSTARTプログラムでの経験を踏まえた前向きな声が聞かれました。

※ STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて国際交流や留学への関心を高めるきっかけを提供することを目的としたプログラムで、平成22年度~平成25年度に既に15回実施しており、今回が第16回でした。また、このプログラムでは研修費用の一部を広島大学基金から補助することで学生の経済的負担を減らし、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間に6回の授業・発表会また学生のみによる7回の学習会などの事前学習を経て海外研修を行い、帰国後に事後研修を行いました。




大学の正規授業を受ける学生たち


小学校で日本文化についての発表


オークランド大学のシンボル(クロックタワー)の前で


修了式で歌を披露



【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は@に置き換えてください。


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