ブラジル・サンパウロ州研究財団(FAPESP)と研究協力に関する協定を締結しました





広島大学は、平成26(2014)年8月29日にブラジル・サンパウロ州研究財団(FAPESP)との間で研究協力に関する協定を締結しました。同財団はサンパウロ州の研究の発展を目的として人文社会科学や自然科学全般に対して支援を行うブラジル最大規模の研究助成財団です。



本学では平成22(2010)年に中南米地域トップクラスの総合研究大学であるサンパウロ大学(USP)と大学間交流協定を締結して両大学間の学術交流を実施していますが、今回の協定締結により、USPだけでなくサンパウロ州内の大学・研究機関との学術交流事業に対しても同財団から財政的支援が可能となります。



調印式では岡本哲治理事・副学長とセルソ・ラファー理事長との間で署名が取り交わされ、ジョアン・グランジノ・ロダスUSP前学長、マルコス・ベゼーラ・アボット・ガルボン駐ジュネーブ大使(前駐日ブラジル大使)、ジョゼ・アラナ・バレラFAPESP研究部長、二宮正人USP法学部教授(本学客員教授)、大西博巳・ブラジル広島県人会長(本学ブラジル校友会会長)らの関係者が陪席しました。



また、本年8月から本学学生3名がUSPからの奨学金の支援で、同大学での短期留学を開始しました。今回の学生派遣は、本年1月に広島大学を訪問したロダス前学長と浅原学長との会談で合意されたものです。学生3名は岡本理事・副学長のサンパウロ訪問にあわせてブラジル広島県人会の大西会長を表敬訪問し、留学についての抱負を語りました。



更に、8月25日には勝部眞人・文学研究科長がUSP人文学部を訪問しました。USP人文学部はアジア研究分野における新たな大学院専攻の設立を検討しており、昨年9月に本学文学研究科とアジア研究に関する学術協力協定を締結しています。訪問では、エリザ・アツコ・タシロ日本文化研究所副所長(広島大学同窓生)、森幸一・教授、本山省三・教授らと今後の学術協力についての意見交換を行いました。



8月28日には、岡本理事・副学長がUSP歯学部を訪問し、セルソ・レモス教授と両大学の歯学部間の今後の学術交流について意見交換を行いました。その後、岡本理事・副学長からiPS細胞研究に関する特別講義が行われ、学生、教職員など約50人が参加しました。講演後、参加者から研究内容や広島大学での留学等について積極的な質問が寄せられました。



広島大学は、平成21(2009)年にサンパウロ市内に海外拠点となる広島大学ブラジルセンターを開設して以来、USPを中心にブラジルとの学術交流を積極的に推進していますが、今後も各分野において厚みのある交流が期待されます。



調印後、握手をする岡本理事・副学長(左)とセルソ・ラファー

FAPESP理事長(右)


調印式に陪席したロダスUSP前学長、ガルボン大使、バレラ

FAPESP研究部長、二宮教授、大西会長


大西会長(右側手前)を訪問して留学の抱負を語る学生達(左側)


USP歯学部での講義後の記念写真



【FAPESPウェブサイトでの記事(ポルトガル語)】

http://www.fapesp.br/8903

http://www.agencia.fapesp.br/19717





【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室(国際センター)

国際交流グループ  

TEL: 082-424-6042

E-mail: kokusai-kyoten"at"office.hiroshima-u.ac.jp 

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