第18回STARTプログラムで学生30名をオーストラリアに派遣しました



2014年9月12日から9月29日までの約2週間、第18回STARTプログラム(※)に学部1年生30名が参加し、中坂恵美子教授(社会科学研究科)ら2名の引率教職員と共に、オーストラリアのアデレード市にあるフリンダース大学に留学しました。

フリンダース大学メインキャンパスにおいて、3グループに分かれ3名の担当教師から、英語(表現・発音・語彙)をはじめ、講義中において重要なノート取りおよび最終発表のためのスキルなどを学びました。学習したことは、授業の聴講、現地小学校での日本文化紹介、留学中の最終グループ発表やその準備のために実施した現地学生への聞き取り調査において最大限に活用しました。また、オーストラリアの教育や歴史、社会問題に関する特別講義を受けた後に現地学生とそのテーマについて討議しながら交流したり、フリンダース大学の正規講義を現地学生と共に受けるなど、本格的な留学の雰囲気を体験しました。現地学生との討議では、最初は同世代の学生が話す英語がほとんど理解できなかったのが、毎日のホームステイと大学での研修の成果もあり、皆だんだん理解できるようになりました。正規学生向けの英語での講義では、理解ができない悔しさを実感する一方、キーワードや重要な点はノートに取ることができたという声も聞かれました。

その他、2度の小学校訪問で行った授業の見学や小学生との交流ではオーストラリアと日本の教育現場の比較の視点を得ることができました。その体験をホストファミリーや先生方との意見交換や最終グループ発表に活かしたり、また、日本文化紹介を英語で行うなど、自信を深めました。週末を過ごしたカンガルー島では独特の大自然を体感し、オーストラリアについて多角的に知見を広めることができました。

今回も過去2回(第8回・第13回)のSTARTプログラム同様、参加学生全員が一人一家庭でホームステイしました。ホストファミリーとのコミュニケーションの難しさや生活習慣・様式の違いに戸惑うなどの困難に直面したものの、全体的には、ホストファミリーと観光地に行ったり美味しい手料理を作ってもらったりするなど、貴重な経験を積むことができました。

充実した毎日を過ごし、現地では「2年生以降に長期の留学がしたい」「継続的な英語学習や情報共有のためサークルを作りたい」という具体的な目標を立てている学生もいました。さらに事後研修でもSTARTプログラムをとおして「自己理解ができた」「より積極的になれたし自信がもてた」などの報告が多々あり、STARTプログラムの経験をもとに成長した学生たちの姿が印象的でした。



現地学生とディスカッションしながら交流


英語の授業の様子


週末小旅行(カンガルー島にて)


ホストファミリーも招待した送別会での修了式



※ STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて国際交流や留学への関心を高めるきっかけを提供することを目的としたプログラムで、平成22年度~平成26年度に既に19回実施しており、今回が第18回でした。このプログラムでは研修費用の一部を広島大学基金から補助することで学生の経済的負担を軽減し、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間に3回の講義・発表会、さらに学生のみによる7回(第18回の場合)の自主勉強会などの事前学習を経て海外研修を行い、帰国後には事後研修を行いました。

STARTについて、詳しくはこちら (もみじSTARTのページへ)

【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は@に置き換えてください。


up