第22回STARTプログラムで学生24人をベトナムに派遣しました



2015年3月5日から3月19日までの2週間、第22回STARTプログラム(※)に学部1年生24人が参加し、小倉亜紗美助教(平和科学研究センター)ら3人の引率教職員とともに、ベトナムのホーチミン市にあるベトナム国家大学ホーチミン市校人文社会科学大学(USSH)とその周辺地域を訪問しました。



人文社会科学大学では、現地教員による英語での「ベトナム語」の授業、ベトナムの「社会と文化」「歴史」「経済発展」「日越関係」についての講義を受け、英語での授業に戸惑いつつも、意欲的に質問をする学生の姿が見られました。環境について学ぶホーチミン市環境資源大学を訪問した際には、ベトナムと日本のごみ処理方法の違いや学生生活、そして平和な世界について、ベトナムの学生と英語でディスカッションを行いました。



大学外では、USSHの学生のガイドによる、歴史や戦争に関する博物館、旧南ベトナム政府大統領官邸の見学や、日本について学ぶ東日クラブとの交流を行いました。また、工業団地や日系企業を訪問し、現地で働く日本人の話を聞くなど、現地の学生のみでなく現地で活躍する日本人の声を聞く機会も多くあり、将来海外で働くことを具体的に意識し始めた者や留学を心に決めた学生もいました。その他にも、ホームビジット体験や孤児院、マングローブ林、クチトンネル、イオンモールなどの訪問をし、ベトナムの自然や歴史、経済発展を肌で感じ、学び取っていました。



学生は、初めは生活、文化、食事など多くのことに戸惑っていましたが、2週間の滞在の間に現地の環境に馴染み、日本とは異なる価値観に触れ、受け入れることで次第に逞しくなっていきました。またプログラムを通して、ベトナムについて学ぶだけではなく、自分の内面や将来についても刺激を受けた学生が多く、帰国後行われた事後研修では、この貴重な経験に感謝し、今後の学生生活で更なる挑戦をしたいと発表していました。特に現地の学生の学習意欲や流暢な日本語、英語、専門性に刺激を受け、自分の専門はもちろん国際交流や留学に参加し、深い専門性と国際コミュニケーション能力を高めたいと意気込んでいました。





統一会堂(旧南ベトナム大統領官邸)の見学




ベトナム語の授業の様子




戦争証跡博物館でベトナムの学生の説明を聞く様子




ベトナムの経済発展の授業で質問をする学生




平和についてのディスカッションの様子




東日クラブの学生との交流



※ STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて国際交流や留学への関心を高めるきっかけを提供することを目的としたプログラムで、平成22年度から平成26年度前期までに計19回実施しています。平成26年度後期には、アメリカ、ベトナム、ニュージーランド、台湾、オーストラリアの5回を実施し、今回が第22回でした。本プログラムでは研修費用の一部を広島大学基金及び広島大学から補助することで学生の経済的負担を減らし、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間の事前学習を経て海外研修を行い、帰国後に事後研修を行いました。





【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は@に置き換えてください。


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