第20回STARTプログラムで学生30人をオーストラリアに派遣しました



2015年2月20日から3月9日までの約2週間、第20回STARTプログラム(※)に学部1年生30人が参加し、吉中信人教授(大学院社会科学研究科)ら4人の引率教職員と共に、オーストラリアのアデレード市にあるフリンダース大学に留学しました。



フリンダース大学での研修は、本格的な留学の雰囲気を味わえるようメインキャンパスで行われました。英語の授業では3グループに分かれ、3人の担当教師から表現・発音・語彙をはじめ、最終発表のためのスキルなどを学びました。また、オーストラリアの多文化社会に関する特別講義のほか、現地学生と共に、フリンダース大学の正規の講義を受講しました。その他、現地学生への日本文化紹介、ホストファミリーや先生方との意見交換、最終発表会の準備のための聞き取り調査(大学のキャンパス内において現地学生や教職員を対象に実施)などプログラムは多岐にわたっており、学生は授業で学習したことを最大限に活用して積極的に行動していました。留学当初は、英語が早くて聞き取りにくいという声や上手くコミュニケーションが取れないといった声も聞かれましたが、学生同士助け合いながら日々英語のスキルが上達していくと共に、コミュニケーションも上手く取れるようになってきました。



また、週末を利用してカンガルー島研修を行いました。これは、オーストラリア固有の野生動物の生態や壮大な景観に触れるまたとない機会で、留学前から学生が楽しみにしていた活動の一つでもありました。学生は独特の大自然を体感することで、オーストラリアについて多角的に知見を広めることができ、大変有意義な時間を過ごしました。



最終発表会では、2週間の留学の集大成として、英語によるプレゼンテーションを行いました。「文化」「観光・動物」「教育」「民族」「歴史・他国との共存」「環境問題」の5人ずつ6グループに分かれ、オーストラリアで受講した講義や現地学生とのディスカッション、聞き取り調査等で得た内容をふんだんに盛り込み、授業で学んだ表現やジェスチャーも取り入れながら、堂々と発表することができました。



今回も、過去のSTARTプログラム同様に、参加学生全員がホームステイを体験しました。当初、ホストファミリーとのコミュニケーションに苦労したり、オーストラリアでの生活習慣・様式の違いに戸惑ったりした学生もいましたが、日々の生活を通してホストファミリーの温かさに触れ、オーストラリアの生活を満喫することができました。日本に帰国する際は、ホストファミリーとの別れの辛さや感謝の気持ちが溢れ涙する学生も多く、学生にとってもホストファミリーにとっても忘れられない貴重な経験となりました。



以上のように、短い期間ではありましたが、充実した毎日を過ごし、全員大きな病気やけがもなく全行程を終えることができました。プログラム終盤には「英語をもっと勉強して、必ずオーストラリアに戻って来たい」「長期の留学や夢を叶えるために今後も専門課程の勉強もがんばりたい」と新たな目標を立てる学生の声も聞かれました。





英語の授業の様子




現地学生とディスカッション




現地学生への日本文化紹介




週末のカンガルー島研修



※ STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて国際交流や留学への関心を高めるきっかけを 提供することを目的としたプログラムで、平成22年度から平成26年度前期までに計19回実施しており、今回が第20回でした。本プログラムでは、研修費用の一部を広島大学基金及び広島大学から補助することで学生の経済的負担を軽減し、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間に2回の講義・ 発表会、さらに学生のみによる8回の勉強会などの事前学習を経て海外研修を行い、帰国後には事後研修を行いました。



【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

*(AT)は@に置き換えてください。


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