第23・24回STARTプログラムで学生47名を台湾、ニュージーランドに派遣しました



■第23回STARTプログラム(台湾)



2015年3月8日から3月22日までの2週間、第23回STARTプログラム(※)に学部1年生17名が参加し、前田直樹講師(社会科学研究科)ら3名の引率教職員とともに、台湾の台北市にある国立政治大学に留学しました。



現地では、3クラスに分かれての中国語の授業や、「日台関係」、「台湾の歴史」、「人権」に関する講義を受けました。その他にも、政治大学の学生と共に鄭南榕紀念館、台北二二八紀念館、中正紀念堂、故宮博物院での施設研修を行いました。

週末には、台湾高速鉄道(新幹線)を利用して、台南、高雄を訪れました。台南では、安平古墳、国立台湾文学館などを見学し、台湾の歴史、文化を学びました。高雄では、龍虎塔、瑞豊夜市などを訪れ、台北との違いを肌で感じました。

最終日には、5グループに分かれ、台湾に関することについて10分間のグループ発表を行いました。結論を導くことや発表することの難しさを痛感しつつも、しっかりと準備して臨み、学部1年生とは思えない高度なグループ発表となりました。



今回のSTARTプログラムでは初めて中国語を学ぶ学生も多数いましたが、毎日予習復習を欠かさず行い、授業で覚えた事を商店での買い物などの日常生活で実践することにより、日に日に上達していました。中国語を学ぶことで、外国語を学ぶことの重要性を認識し、事後研修の際にも「今後も語学の勉強をしたい」と学習意欲をみせている学生が多数いました。他にも「最初は初めての海外で不安だったが、また留学してみたい」、「自分から積極的に行動することの大切さを知り、大学生活に生かしたい」など、今回のSTARTプログラムを通して得られた様々な経験をそれぞれの目標に向かって、挑戦していく決意を新たにしていました。





台湾師範大学での集合写真




中国語の授業風景




政治大学での講義




高雄大学で現地学生と交流



■第24回STARTプログラム(ニュージーランド)



2015年3月13日から3月30日までの約2週間、第24回STARTプログラムに学部1年生30名が参加し、森田愛子准教授(教育学研究科)ら引率教職員3名と共に、ニュージーランドのオークランド市にあるオークランド大学に留学しました。



留学先のオークランド大学教育学部では、学生たちは3グループに分かれ、ほぼ毎日3名の担当教員から英語の語彙や発音、文法、会話表現などを学びました。また、オークランド大学教育学部の先生方から、ニュージーランドの歴史や教育、文化についての参加型の講義を受けたり、オークランド大学のシティキャンパスで正規の授業を現地の大学生と共に受けたりしました。英語での授業に初めのうちは戸惑いを見せていた学生も、積極性や質問することの大切さを学び、徐々に活発な授業展開がなされるようになりました。最終グループプレゼンテーションでは、日本での事前準備に加え、現地学生やステイ先の家族へのアンケート調査を行うなど、各グループで工夫を凝らした発表をすることができ、オークランド大学の先生方にも良い評価を受けました。他にも、小学校を訪問し日本文化の紹介をしたり、課外活動として博物館や休火山、開拓移民時代を再現した体験施設をはじめ、オークランド郊外にある農場や海岸を訪ねたりして、多方面からニュージーランドの歴史と文化に触れ学ぶことができました。



また、今回のプログラムにおいても、前回(第16回)同様、全員の学生が一人一家庭でホームステイを体験しました。滞在当初はステイ先のホストファミリーとの交流に不安や悩みもうかがえましたが、授業で学習した会話表現等を活用し、コミュニケーションを積極的に取るようにした結果、様々な話をすることができたという感想が多くありました。ホストファミリーとの別れ際に涙する学生が多く、ホームステイがとても貴重な経験となったようです。



帰国後の事後研修では、「もっと積極的に海外へ目を向け、様々なことに挑戦したい」、「英語の勉強を続けていきたい」、「帰国後も留学の経験を忘れず、大学生活を続けたい」などとふり返る学生が多く、今後の目標や生活のため、本プログラムでの経験を生かそうという前向きな姿勢が見受けられました。





英語の授業の様子




講義の様子




小学生への日本文化紹介




週末のオークランド郊外研修



※ STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて国際交流や留学への関心を高めるきっかけを提供することを目的としたプログラムで、平成22年度から平成26年度前期までに計19回実施しています。平成26年度後期には、アメリカ、ベトナム、ニュージーランド、台湾、オーストラリアの5回を実施しました。本プログラムでは研修費用の一部を広島大学基金及び広島大学から補助することで学生の経済的負担を減らし、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間の事前学習を経て海外研修を行い、帰国後に事後研修を行いました。



【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は@に置き換えてください。


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