広島大学海洋・海事未来研究所/Research Institute for Ocean and Maritime Futures 

海洋・海事未来研究所設置の趣旨

広島大学は、2025年10月1日、海洋・海事未来研究所を呉市に設置しました。四方を海に囲まれた日本にとって、海洋の安全・安心は重要な課題であり、食料の確保や人、物の海上輸送などを安定して継続するため、持続可能な環境や海洋ガバナンスの実現が求められています。広島大学では、先端技術や気地球科学に加えて、海洋ガバナンス構築に必要な海洋政策や国際平和・協調なども加えた文理融合の研究・教育によって持続可能な海との共生を実現を目指してまいります。
また、海洋・海事関連の国際法制度、関連技術開発など海洋ガバナンスに係る学際融合研究の推進、教育プログラムの提供及び国際連携・産学連携事業等を推進します。
さらに、世界海事大学、海上保安大学校や笹川平和財団などの教育機関、団体、企業等の連携機関とともに、海洋・海事に関わるものづくりや海上交通・輸送が盛んな呉市において、アジアにおける新たな海洋・海事の教育研究拠点の形成を目指すTown & Gown 構想の中核を担い、地域社会及び国際社会へ貢献 してまいります。

アジアにおける新たな海洋・海事の教育研究拠点

海洋・海事分野は、幅広い分野の知見を結集させた学際的なアプローチが欠かせないフィールドです。本研究所は、教育・研究に国際連携や産学連携も加え、海洋法、海洋科学、技術開発など多様な研究分野の専門家が国内外から集い、3つの研究分野を結集させ、アジアにおける新たな海洋・海事の教育研究拠点の形成を進めて参ります。

海洋・海事に関するものづくりや海運業が盛んな呉市において海洋・海事分野の呉市・広島大学Town & Gown構想を展開していきます。
 
 ◎3つの研究分野

  • 海洋制作・海洋ガバナンス
    海洋環境科学や海洋工学、海洋政策などを統合した学際的研究が求められる中、持続可能な海洋利用と国際協調のためのルールづくり、理論的研究を行います。
  • 海洋利用技術
    造船、海運、海洋科学技術などについて、モニタリング、シミュレーション技術など、DX化、IT化に対応した研究を進めてまいります。
  • 海洋環境・海洋資源
    海洋資源・空間の持続的な利用と環境保全技術を活用した持続的な社会の構築に貢献できる研究を進めてまいります。

  ◎3つの研究部門

  • 研究部門
    海洋・海事関連の学際研究を推進、海洋の課題解決を牽引する研究を進めてまいります。
  • 教育部門
    他大学や海外大学・機関などと連携し、海洋・海事に関する人材育成を行います。
  • 国際・産学連携部門
    自治体や企業と連携しながら様々な教育・研究プロジェクトを実施していきます。  

施設概要

海洋・海事未来研究所では、附属練習船基地管理棟のうち、共同利用部分を含めて約290㎡(全体延床面積837㎡)を使用します。実験室、観測・解析室、研究室、多目的室、会議室などを備えています。
コーナー・リフレクターや観測ブイなどを設置して海洋情報を収集しています。 

広島大学海洋・海事未来研究所(生物生産学部附属練習船基地内)
住所:〒737-0029 広島県呉市宝町7-4

広島大学海洋・海事未来研究所に関するお問い合わせ

呉市・広島大学Town & Gown Office
〒737-8501 呉市中央4丁目1番6号 呉市役所9階
呉市・広島大学Town & Gown Office(呉TGO)
 TEL: 070-1477-8445
 E-mail: kure-tgo-admin*office.hiroshima-u.ac.jp
※E-mailアドレスは、*を半角@に置き換えて送信してください。


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