自然科学研究支援開発センター長 外 丸 祐 介
自然科学研究支援開発センターは、本学で唯一の自然科学系学際研究の総合支援センターとして平成15年(2003年)に設置されて以来、教育研究支援体制の強化および全学共用機器の集約化と一元的管理・運営を通して、新たな学際的研究を推進してきました。当センターのミッションである「法令を遵守した研究環境の実現と研究者の安全対策の徹底による実験コンプライアンスの達成」と「研究サポート体制事業を背景とした先端研究設備の効率的利用の促進による研究支援」を柱としながら、さらに研究開発を担うセクションを設置することで、広島大学の先端的かつ特徴的研究の支援だけではなく自らも研究開発を推進すべく、令和2年(2020年)の再編により以下の3部門の体制をとっています。
1.機器共用・分析部門
理事・副学長(研究担当)、研究設備サポート推進会議、技術センターをはじめ様々な組織と密接に連携を取りながら、共用機器等の総合マネージメント体制の構築を進めています。誰もがストレスなく学内の機器を利用する環境を整えることで、より先進性の高い研究を展開できるように努めています。
2.総合実験支援・研究部門
全学の自然科学系研究支援の中心であり、研究コンプライアンスの先導を担っています。遺伝子実験、動物実験、アイソトープ実験、低温実験に特化した部署が設置され、それぞれが実験施設の管理・運用を通して研究支援と各部独自の研究を進めています。特に、教養教育科目「自然科学研究の倫理と法令」の開設、各施設利用者の講習会、また全学の研究倫理委員会との連携により、コンプライアンス遵守に大きな役割を担っています。
3.研究開発部門
生命医科学、物質科学、先進機能物質の3分野の部署が設置され、新たな研究領域の創出を目指したプロジェクト研究を進めています。また同時に、 機器共用・分析部門との連携により共用機器等のマネージメントに協力しています。
以上のように、各部門の活動を通して広島大学の自然科学系研究の基盤となるとともに、本学が進める研究大学強化推進事業、スーパーグローバル大学創成支援事業の推進に貢献して行きたいと思います。皆様には、引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。
令和4年11月