岐阜県出身の林 ひなさん(日本史学分野)の声をお届けします。
広島大学大学院人間社会科学研究科人文学プログラムに進学しようと思った理由は何ですか。
元々、社会の在り方や人のより良い生き方について考えることが多く、現在の問題を解決するには歴史を学ぶことが必要だと考え、大学では歴史を勉強しようと考えていました。入学後は指導教員の奈良勝司先生の指導を受け、研究対象を明治維新という近代化の最初に見出しました。学部生時代に、研究したい人物が広島県内で見つかったこともあり、さらに勉強して世界を広げるため広島大学の大学院に進学しました。
現在どんなことを研究していますか。
日本がどのように近代化していったか、とくに民衆に注目して解き明かしたいと考えています。現在は、幕末に広島の福山で生まれた啓蒙思想家・医師である窪田次郎に注目して研究を行っています。窪田の行動は福山や全国にどのような影響を与えたのか、また福山の土地柄も気になっています。明治前期は国家の舵取りに色々な可能性や選択があったと思います。
広島大学での学生生活について教えてください。
授業や研究に加え教職課程や学芸員課程も履修しているので、忙しくも充実した日々を送っています。休日は博物館・美術館巡りや読書、ミュージカルや映画鑑賞をして楽しんでいます。頑張ってもうまくいかず落ち込むことも多いですが、人文学から元気を貰ってまた人文学の世界に戻っています(笑)。


広島大学大学院人間社会科学研究科人文学プログラムに入学・進学してよかったこと、驚いたこと、衝撃を受けたことなど、ありましたら教えてください。
日本史学研究室には色々な行事があり、皆で各地の歴史を勉強して訪問する授業、研究室所蔵の古文書を見て勉強する会などがあります。これらの行事を通して、横のつながりだけでなく縦のつながりもできます。現在は院生の立場で参加するようになり、昔よりも広い視野を持って物事に取り組めるようになったと思います。

将来の夢は何ですか。
具体的な職業としては学芸員や教員、研究者を考えていますが、どんな職業に就いても研究はずっと続けていきたいです。現在の色々な問題の原因や、今後私たちはどのように生きるべきか、自分なりの答えを出せたらいいなと思っています。人や社会がより良い方向へ行けるよう、人文学の世界から社会に貢献できたら良いです。
後輩たちに向けてメッセージをお願いします。
