中等教育学校とは
中等教育学校とは,中学校と高等学校を一つの学校として,一体的に中高一貫教育を行う学校です。
特徴として,
ア)中高一貫教育を実施することを目的とする新しい学校種として設けられたものであり,学校教育法において,その目的,目標,修業年限,前期課程と後期課程の区分等について規定しています。
イ)中等教育学校の教育課程については,前期課程は中学校の基準を,後期課程は高等学校の基準をそれぞれ準用するとともに,中高一貫教育校として特色ある教育課程を編成することができるよう教育課程の基準の特例を設けています。
ウ)中等教育学校への入学については,設置者の定めるところにより校長がこれを許可することとし,この場合,公立の中等教育学校においては学力検査を行わないこととしています。
と示されています。
広島大学附属福山中等教育学校(仮称)について
広島大学附属福山中等教育学校(仮称)は,これまでの広島大学附属福山中・高等学校の中高一貫教育で培われた伝統や自由な校風を継承し,さらに充実させるための取り組みをおこないます。
カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)
6ヶ年の中等教育を通して,社会の一員としてのエージェンシー※1を育成する。特に,附属福山の共有する価値観※2を大切にしながら,次の2点を行う。
① 越境※3を推進すること。すなわち各教科での学びの違い,さまざまな学年の思いもよらぬ姿,学校外(大学や地域社会)にあるホンモノに触れ,その過程で生じる困難や葛藤と向き合う経験を充実させること。
② 学校生活全般において,探究活動・表現活動に重きを置いた,多様な機会を個に応じて充実させること。
※1「エージェンシー」の定義
他者と協働し,責任ある行動・表現を通して,自己,社会,環境やその枠組み等を変革していく能力
※2共有する価値観
・多様性を認める
・共通善を求める
・応答責任を果たす
※3具体的には次の3つの「越境」を行う
Ⅰ 「学校」を越境する
Ⅱ 「学年」を越境する
Ⅲ 「教科」を越境する