広島大学霞地区運営支援部総務グループ
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2025年11月8日、 霞キャンパス凌雲棟にて大阪大学名誉教授の仲野 徹先生と、広島大学名誉教授の鎌田 七男先生の特別講演会(第19回広島大学ホームカミングデー )を開催しました。
本講演会には、在学生や教職員のほか、同窓生や一般市民など約170人が参加しました。
仲野 徹先生は大阪大学医学系研究科/生命機能研究科の元教授で、『エピジェネティクスってなに?-「遺伝子スイッチ」の基礎から臨床応用まで―』というテーマで、ご自身の研究成果などについてご講演いただきました。遺伝物質であるDNAに刻まれているゲノム情報は、あくまでもただの情報に過ぎず、細胞の遺伝子発現を制御するスイッチとして働くのがエピジェネティクスであると解説いただきました。また、がんに対する創薬もエピジェネティクスの考え方が大切であるなど、大阪弁の軽妙な語り口でお話しいただきました。
講演する仲野先生
会場の様子
田中純子理事(左)から感謝状を受け取る仲野先生
鎌田先生は広島大学原爆放射線医科学研究所の元所長で、ご退職後も核戦争防止国際医師会議の日本支部理事を務められるなど、精力的にご活躍されています。
講演会では、『大学プロジェクト研究53年間の結論・「生涯虐待」』というテーマで、1972年以降、爆心500メートル圏内の近距離被爆者78人の追跡調査から得た被爆の実相をご講演いただきました。被爆者達は、家族崩壊や、次々発症するがん、貧困など社会生活上の苦痛、「助けてやれなかった」という後悔と罪の意識など精神的苦痛に苦しめられる「生涯虐待」に見舞われていると指摘し、「核兵器を使わせてはならない」と強く訴えました。
講演する鎌田先生
参加者の質問に耳を傾ける鎌田先生の様子
田中理事から感謝状を受け取る鎌田先生
参加した方からは、「大変勉強になり刺激をいただきました。」「新しい知識をありがとうございました。」「ユーモラスに難しい内容をご説明くださって楽しかったです。」といった感想が寄せられました。

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