第14回ショートフィールドビジットを実施しました

第14回ショートフィールドビジットを実施しました

 平成28年11月5日(土)に、平成28年10月入学生9名及び教職員の合計12名が、福島県相馬市・南相馬市を中心として、「Sense Fukushima~福島の現状を捉える~」をテーマに、第14回ショートフィールビジットを実施しました。

 実施に先立ち、4日の夕方に、参加者が福島に集まり、このショートフィールドビジットの目的や見学先などについて情報を共有するためのオリエンテーションを行いました。

事前オリエンテーションの様子

 5日の午前中には、福島市から南相馬市に移動する途中の車内から除染を行っている田畑や除染廃棄物が高く積み上げられている仮置き場などを見学し、その後、福島県相馬港湾建設事務所にて、東日本大震災による相馬港の津波被害からの復旧と更なる発展に向けての事業について学習しました。

相馬港湾の復旧についての学習

午後からは南相馬市に移動し、南相馬市立総合病院にて、平成23年3月11日の震災直後から現在までの南相馬市の医療面での現状や課題などについて学習しました。

 及川友好副院長のお話

 その後、避難指示が解除された小高駅周辺の見学を行いました。

 また、見学の行程の最後に請戸漁港を見学し、福島第一原子力発電所から約6㎞という立地であること等により復旧を進めることが出来なかったといった経緯を含めて復旧・復興の現状等について学習しました。

  請戸港の復旧についての学習

  行程終了後には、今回のショートフィールドビジットの振り返りを行い、学生からは、「今回の見学で、いまだに残る津波被害の現状や放射線の線量の現状などについて初めて自分の目で見る機会を得て有益だった。」、「これまでにニュースなどだけでは状況をイメージすることが難しかったが、自分の目で見ることが出来て良い経験となった。」、「環境・医療面の復興ももちろん重要であるが、社会的な復興の重要性を再認識した。」等のコメントがありました。

  プログラム新入生にとって、このショートフィールドビジットを通して、放射線災害復興におけるグローバルリーダーを目指すためには分野横断的学習が重要であることを改めて認識する非常に重要な機会となりました。

 


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