(廃止)活断層プロジェクト研究センター

センター基本データ

当センターは設置期間満了のため、廃止されました。

  • 整理番号:14-10
  • 設置期間:2003年04月01日~2017年03月31日
  • センター長(所属/職名/氏名):大学院文学研究科  / 教授 / 奥村 晃史
  • 連絡先(TEL/FAX/E-mail):082-424-6657 / 082-424-0320 / kojiok[AT]hiroshima-u.ac.jp
       (※[AT]は半角@に置き換えてください)

プロジェクト概要

目的

日本や世界の主要な活断層を地形・地質学的に調査研究し,その特徴を断層線の分布形態の分析や活動履歴の復元をもとに解明して将来の大地震の規模と発生時 期,破壊過程の予測等に関わる基礎的なデータを収集し地震災害の軽減に寄与する。また,政府の防災および原子力安全施策にその成果を反映するための活動を 一層高いレベルで継続する。

  1. 地表における活断層の分布形態に基づく破壊課程予測の研究
  2. 活断層を震源とする地震の規模と再来間隔の規則性に関する研究
  3. 活断層を震源とする地震の災害軽減に関する研究

背景

本研究センターを構成する研究員は,1980年代から国内外の主要な活断層について調査研究を継続的に実施してきた.海外では,ヒマラヤとその周辺,カリ フォルニア・トルコのプレート境界断層を中心に研究成果を蓄積して先駆的な成果を上げてきた.国内では,糸魚川ー静岡構造線活断層系,中央構造線活断層系 の実証的な研究により長期的地震危険度評価に不可欠の役割を果たしてきた.その成果は,将来の大地震の発生を予測するための基本的なデータとして,地震災 害の軽減に直接貢献することができる.これら実績を基に,世界の活断層の先端的な調査研究を実施するために,本プロジェクト研究センターの設立を申請する に至った.

研究計画

平成15年度:
 衝突型プレート境界:ヒマラヤとその周辺の起震断層
 島弧中央断層:フィリピン断層のセグメント区分

平成16年度:
 衝突型プレート境界:ヒマラヤとその周辺の地震災害予測

平成17年度:
トランスフォームプレート境界における固有地震の検討

平成18年度:
トルコ・北アナトリア断層の地震災害予測平成19年度 プレート境界地震の繰り返し特性と地震予測

平成20年度:
トルコ・インド・モンゴル調査,海底活断層と伏在活断層の検出とモデル化

平成21年度:
トルコ・インド調査,地震危険度評価,原子力安全審査に関するレビュー

平成22年度:
海外調査(対象未定),プレーロ境界における活断層の認定と評価についての検討

主な事業活動

公開講演会の開催
  • 本センター主催の講演会開催(2004年2月24日)。
    講演内容:イラン・バム地震の緊急調査(講演者:奥村晃史センター員),トルコ地震海底活断層調査(トルコ地下資源調査開発総局Ismail Kuscu氏)
社会・行政への貢献
  • 政府地震調査研究推進本部専門委員,原子力安全委員会専門委員として研究成果と研修の成果をもとに政府の地震・高レベル放射性廃棄物地層処分対策に貢献.
  • 国土交通省国土地理院が発行する都市圏活断層図の作成に携わる.
  • 北淡活断層シンポジュウムにて講演 本プロジェクトを通じて「大気エアロゾルの環境影響」を理解するための科学的な知見を追究,発表することにより,広く社会貢献を行う.

主な研究成果

調査・研究活動

*海外

  • トルコ・北アナトリア断層中部の活動履歴調査(産業技術総合研究所活断層研究センター経費)
  • ネパール全域5万分の1活断層図の作成(広島大学委任経理金)
  • インド北東部・ヒマラヤ−ベンガル断層の活動履歴調査(広島大学委任経理金)
  • 2003年イラン南東部バム地震の総合調査研究への参加.
  • アメリカ合衆国西部の活断層調査への参加(合衆国地質調査所・文部科学省研究開発局・広島大学委任経理金・サンディエゴ州立大学経費).

*国内

  • 島根県東部の鹿島断層の活動履歴調査(経済産業省原子力保安院委託研究).
  • 広島県東部神辺平野の長者ヶ原断層の活動履歴調査,地表踏査(広島大学委任経理金)
学会・研究集会での成果発表
  • 北アナトリア・東アナトリア・死海地溝断層国際ワークショップおよび地震地質学フィールドコース組織および運営(産業技術総合研究所活断層研究センター・トルコMTA経費)
  • アメリカ地球物理学会・アメリカ地質学会・国際第四紀研究連合第16回大会で成果発表
  • 日本地理学会にて成果発表
  • 北淡活断層シンポジュウムにて成果発表


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