(廃止)オーラルヘルスプロモーションプロジェクト研究センター

センター基本データ

本センターは、研究代表者の移籍に伴い、廃止されました。

  • 整理番号:22-05
  • 設置期間:2010年04月01日~2019年03月31日
  • センター長(所属/職名/氏名):大学院医歯薬保健学研究院 病態情報医科学 / 助教 / 島津 篤
  • 連絡先(TEL/FAX/E-mail)
     

プロジェクト概要

目的

所属先と職種の異なる研究者達が連携を強化し,歯科健康教育についての拠点形成を通じて,それぞれ専門の立場から多方面に研究分析し,実践することによって,歯科健康教育のさらなる発展的展開を目指す.
 

背景

従来,歯科医療は,発症したう蝕およびこれらによって生じた口腔の機能崩壊や審美障害に対して,いかにそれを回復させるかに大きなエネルギーが費やされてきた.しかしこうした修復処置により,短期的には患者の口腔内は改善するが,発症の原因が除去されていないため,のちに再発を生じ,長期的には良好な状態を維持することは困難である.また歯周疾患に関しては,一般的に,たとえ歯肉からの出血,腫脹を自覚したとしても,歯肉炎の症状だと気がつかず,歯科受診行動に結びついていないのが現状である.
従って,口腔の健康を増進するためには,う蝕や歯周病をはじめとする歯科疾患のリスクを軽減し,小児期・学童期からライフステージを通じて,口腔の健康への価値観を高め,健康教育に基づいた健康行動の習慣化が不可欠である.
現在,申請者達は,長らく小中学校,高等学校,保健センターなどにおいて,それぞれの立場から歯科健康教育を実施してきた.しかし申請者達は,異なる所属先のため,従来,研究成果の情報交換や情報の共有がなされてこなかった.
そこで,私たち申請者は,所属先や職種を超えて連携を強化することによって,歯科健康教育についての研究活動の拠点の基盤を作るとともにその行動を継承し,さらなる発展的展開を目指すことを目的に,プロジェクト研究センターの設立を申請するものである.

現在,保育園,幼稚園,小学校,中学校,高等学校,介護施設などにおいて,歯科健康教育や歯科保健指導を実施している例はあるが,多くの場合は単一職種の単独実施である.大学院所属の歯科医師,歯科衛生士,保健師が連携し,歯科健康教育を実施・研究している例は見当たらず,非常に独自色が強い.

職種の異なる研究者が,連携を強化し,それぞれ専門の立場から多方面に研究分析することは,歯科健康教育の新たな方策が生み出される.またプロジェクト研究センターが,歯科健康教育の拠点として機能することによって,学校および介護施設関係者とのさらなる連携と発展が期待できる.またこのプロジェクト研究センターから生み出された成果は,ライフステージを通じた歯科健康教育の実践や研究の発展,地域社会に貢献することが期待される.

研究計画

平成22年度:歯科健康教育の連携拠点形成
平成23年度:連携による歯科健康教育の実践研究
平成24年度:歯科健康教育の実践研究に基づく研究開発
 


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