(廃止)細胞のかたちと機能プロジェクト研究センター

センター基本データ

本センターは、2019年4月の新研究科(統合生命科学研究科)の発足により、学内の生物系研究者の結集・連携が実現し、その役割を終えたため、廃止されました。

  • 整理番号:20-04
  • 設置期間:2008年04月01日~2020年03月31日
  • センター長(所属/職名/氏名):大学院理学研究科生物科学専攻 / 教授 / 高橋 陽介
  • 連絡先(TEL/FAX/E-mail):082-424-7392 /  / ytakaha[AT]hiroshima-u.ac.jp
       (※[AT]は半角@に置き換えてください)
     .

プロジェクト概要

目的

地球上には200万種を超える生物種が存在し,多種多様な生命活動を展開している。この活動も恒常的なものではなく,生物は35億年にわたる進化を今も続けている。生物はこのように多彩でしかも変化が富んだ存在である。
本研究プロジェクトでは,生物体を構成する細胞の「かたち」に注目し,分子レベルから個体レベルまでの各階層で生物が共通して使っている生命成立のためのしくみや法則を明らかにすることを目的とする。
 

背景

現代生物科学の基本のひとつは,細胞レベルでの現象の理解とその機構の解析にある。本研究プロジェクトでは,新しく本学西条キャンパスに設置された共焦点レーザー走査顕微鏡(LSM)等の最新の解析機器を駆使することによって,多種多様な細胞の「かたち」の成立メカニズムを,生きた細胞を用いて,時間的空 間的にリアルタイムに解析する。さらに細胞が増殖や多様な分化を経て複雑な生理機能を獲得していき,その集合体として様々な器官を構成して,そして多種多様の生物を生じさせていく課程やその機構を研究し,国際的にも特色ある研究の展開を目指す。
 

研究計画

本プロジェクトで重点的に行う研究は以下のとおりである。
1.原核生物の細胞のかたちと機能
2.脊索動物,脊椎動物の細胞のかたちと機能
3.隠花植物(蘚苔類,藻類等)の細胞のかたちと機能
4.高等植物細胞のかたちと機能

初年度から各年度毎に,上述した生物由来の「細胞」のかたちと機能の解析を目的として研究を進める。すでに,動物細胞と植物細胞の細胞分裂のメカニズム解明の共通の接点として,蘚苔類培養細胞の中心体について着目した研究(2004年,plantcell)を本研究グループのメンバーを中心として発表済みである。本研究プロジェクトの特徴は,上記のような多様な生物種を研究するグループの成果から,予想もしない結論が導きだされるところにある。各研究グループ間のディスカッション,講演会を開催し,研究を進める。


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