(廃止)宇宙・地球化学的進化に関する同位体プロジェクト研究センター

センター基本データ

本プロジェクト研究センターは、代表が異動したため廃止されました。

  • 整理番号:14-22
  • 設置期間:2003年04月01日~2016年02月29日
  • センター長(所属/職名/氏名):大学院理学研究科地球惑星システム学専攻 / 教授 / 日高 洋

プロジェクト概要

目的

地球惑星科学分野の最先端研究を展開するうえで重要となる同位体をトレーサーとし,地球,月,火星,隕石などの惑星物質を対象にした同位体分析結果から,太陽系および太陽系内惑星の進化過程を推進する。

背景

地球惑星科学分野の最先端研究を展開するうえで,(1)惑星(地球も含む)物質表層試料の形成年代を知り,(2)試料を構成している主成分~微量成分元素 組成および存在状態を知る,ことは惑星内の物質循環を知る上で極めて重要である。本研究を遂行するにあたり,特に無機イオン分析のための質量分析計 (ICP-MS)を効率良く利用することにより,地球,月,火星,隕石などの惑星物質を詳細に分析することが可能となる。本センターの構成メンバーは,安 定同位体をトレーサーとする手法により国内外の主要な研究機関と共同研究を持続させており,その研究成果は世界的に高い評価を得ている。本センターを安定 同位体研究に関する国際共同研究の拠点とすることを考え,以下の研究課題を遂行する。

  1. 地球外物質試料の局所同位体分析に基づく原始太陽系進化課程の解明
  2. 惑星物質の形成年代決定
  3. 地球表層物質の循環
  4. 原子量の精密決定
  5. 依頼分析に基づくベンチャービジネス

研究計画

平成20年度:
イオンマイクロスコープの測定効率向上のための装置改良に着手する。韓国,カナダ,フランス,米国との国際共同研究を実施する。日韓共同で国際会議のセッションを運営する。ロシアと共同でワークショップを開催する。

平成21年度:
イオンマイクロスコープの検出感度向上のための装置改良に着手する。韓国,カナダ,フランス,米国との国際共同研究を持続させながら,新たに南アフリカ,ロシアとの国際共同研究を開始する。

平成22年度:
上記国際共同研究を継続する。韓国と共同でワークショップを開催する。次年度に向け,JSPS先端研究拠点事業への申請を行う。


up