ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センター

センター基本データ

  • 整理番号:14-27
  • 設置期間:2003年04月01日~2026年03月31日
  • センター長(所属/職名/氏名):大学院先進理工系科学研究科  / 教授 / 辻 敏夫
  • 連絡先(TEL/E-mail):082-424-7677 / tsuji[AT]bsys.hiroshima-u.ac.jp(※[AT]は半角@に置き換えてください)

プロジェクト概要

目的

本プロジェクト研究センターでは,人間が有する様々な生体機能を解析・抽出した上で,人間を超えたセンシングやアクチュエーション技術と人間の脳を超えた 制御・情報処理技術を最適に組み合わせたハイパーヒューマンシステムの研究開発技術の体系化を目指す。最終的には,人間の能力をはるかに超えた認知・行動 能力を実現する様々な形態での人工機能技術の創出を目指し,ロボティクス分野だけでなく,これまでのエンジニアリングの枠組みを超えた様々な応用,特にメ ディカル,バイオ,スポーツ,教育,生物生産分野など,現在も作業の多くが人間の手作業である分野への横断的な応用を目指す。

背景

人間をはるかに超えた認知・行動能力を実現するハイパーヒューマンテクノロジーは,18世紀の産業革命における人間の肉体限界をはるかに超えた蒸気機関,20世紀におけるIT革命では人間の計算機能力をはるかに超えたコンピュータの出現により産業構造を大きく変 えたように,21世紀の産業構造を大きく変革するものである。その意味で,人間の認知・行動能力限界が大きな障害となっていた多岐にわたる産業分野で,本プロジェクト研究センターから世界に先駆け発信されるハイパーヒューマンテクノロジーは大きな技術変革を実現するものであり,社会的に大きな意義を持つも のである。

研究計画

【平成20年度】人間の機能解析及びハイパーヒューマンテクノロジーの要素技術の確立
・世界最高超高速・メガピクセルビジョンによるセンシング
・人間の生体機能解析およびそのモデル化
・超高速ロボットの制御理論
・人間には見えない高速現象の実時間可視化
・ハイパーヒューマンテクノロジーの要素技術に対する最適化理論

【平成21年度】ハイパーヒューマンテクノロジーの要素技術の応用
・分布的運動ダイナミクス計測に基づくアクティブセンシングの開発
・高速視覚に基づく建築物の能動的異常振動マイニング

【平成22年度】2次要素技術設計構築及び応用技術(メディカル,バイオ,生物生産分野への展開)
・生体インビーダンス計測と医療診断支援システムの開発
・生体電気信号非接触センシングと生物行動のリモートセンシング

【平成23年度】人間の機能解析及びハイパーヒューマンテクノロジーの要素技術の確立
・人間の生体機能解析およびそのモデル化技法の開発
・サイバネティックインタフェース技術の開発
・生体生理信号マイニング技術の開発
・生物型ハイパーヒューマン技術の開発

【平成24年度】人間の機能解析及びハイパーヒューマンテクノロジーの要素技術の応用
・バーチャルリアリティ(VR)環境を利用した筋電義手操作トレーニング
・脳波信号を用いた家電機器制御インタフェース
・磁気センサを利用した指タップ運動解析とモデリング

【平成25年度】メディカル,バイオ,福祉分野への展開
・運動機能検査のための血管ストレス評価システム
・箔状圧電センサを用いた血圧脈波モニタリング
・神経-筋回路モデルにもとづくバーチャルC.elegansの開発
・小型魚類の呼吸波計測と行動解析にもとづくバイオアッセイシステム

【平成26年度】ハイパーヒューマンテクノロジーのメディカル,バイオ,産業応用(1)
・人間の生体機能解析およびそのモデル化技法の実用化
・サイバネティックインタフェース技術の実用化
・生体生理信号マイニング技術の実用化
・生物型ハイパーヒューマン技術の実用化

【平成27年度】ハイパーヒューマンテクノロジーのメディカル,バイオ,産業応用(2)
・バーチャルリアリティ(VR)環境を利用した筋電義手操作トレーニングの臨床応用
・生体信号を用いた家電機器制御インタフェースの臨床応用

【平成28年度】ハイパーヒューマンテクノロジーのメディカル,バイオ,産業応用(3)
・運動機能検査のための血管ストレス評価システムの実用化
・箔状圧電センサを用いた血圧脈波モニタリングの実用化
・神経-筋回路モデルにもとづくバーチャルC.elegansの開発
・小型魚類の呼吸波計測と行動解析にもとづくバイオアッセイシステムの実用化


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