ニーベルンゲンの歌

ニーベルンゲンの歌

岡﨑忠弘 訳

ページ:1043ページ
ISBN:978-4-86265-602-5
発行年月:2017年5月9日
税込価格:(本体5,800円+税)
出版社:鳥影社

ゲルマン民族の英雄叙事詩――ドイツ語文化圏に今も息づく壮絶な闘いの記憶。

ドナウの水の精に予言された、ブルグント勢全滅の運命に敢然と立ち向かって生還を期す武人ハゲネの強靭な意志、一方、謀殺された夫ジーフリトにまことを尽くし、隠忍すること26年、夫の無念を晴らさんとするクリエムヒルトの一途な思い、これが激突して、雪辱戦は凄絶を極める。

血縁の氏族社会の中で、亡夫の復讐を図る王妃クリエムヒルトは、実の兄弟まで巻き込んで、首謀者ハゲネを自らの手で打ち殺すが、その直後、味方の老将に鬼女として成敗されてしまう。妃の仇討ちは誉められもせず、妃の死は悼まれもしない。男も女も一族のさだめから逃れる道はない。

『ファウスト』とともにドイツ文学の双璧をなす英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』を、原文の一語・一文・一詩節を考量しながらの綿密な翻訳。詳細な訳注と解説を付す。(帯文より)

目次

前編 第1歌章 ~ 第19歌章 〔7-328ページ〕
後編 第20歌章 ~ 第39歌章 〔329-684〕
前編訳注 〔685-802〕
後編訳注 〔803-943〕
解説 〔945-1027〕
主要人名・地名表
使用テキスト・参考文献
あとがき
『ニーベルンゲンの歌』の舞台の地図


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