氏 名 |
研究室名 |
国際学会名 |
向井 正一朗 |
分子病理学 |
50th Annual Meeting of European Society for Surgical Research |
山田 裕子 |
疫学・疾病制御学 |
European Association for the Study of the Liver 50th the International Liver Congress 2015 |
田丸 弓弦 |
消化器・代謝内科学 |
Digestive Disease Week 2015 |
DAS LALIT KUMAR |
消化器・移植外科学 |
American Transplant Congress 2015 |
杉山 晶子 |
総合診療医学 |
Digestive Disease Week 2015 |
弓削 亮 |
消化器・代謝内科学 |
American Association for Cancer Research |
大戸 敬之 |
歯科医学教育学 |
41st Association for Dental Education in Europe |
郡司 秀美 |
歯科矯正学 |
American association of Orthodontists
|
坪川 典史 |
腫瘍外科 |
World Socirty of Cardiothoracic Surgeons |
田淵 啓二 |
健康開発科学 |
9th Congress of the Vascular Access Society |
吹田 晋 |
地域・学校看護開発学 |
Public Health Conference 2015 |
國重 雅史 |
作業行動探索科学 |
Asia Passific Occupational Therapy Congress 2015 |
佐々木 康介 |
成人健康学研究室 |
World Confederation for Physical Therapy Congress 2015 |
森田 美穂 |
スポーツリハビリテーション学 |
World Confederation for Physical Therapy Congress 2015 |
武田 拓也 |
生体運動・動作解析学 |
World Confederation for Physical Therapy Congress 2015 |
岡本 卓也 |
運動器機能医科学 |
World Confederation for Physical Therapy Congress 2015 |
德永 綾 |
精神機能制御学 |
Asia Passific Occupational Therapy Congress 2015 |
上田 章雄 |
上肢機能解析制御科学 |
Asia Passific Occupational Therapy Congress 2015 |
吉福 良公 |
消化器・代謝内科学 |
Digestive Disease Week 2015 |
浦部 和秀 |
外科学 |
Digestive Disease Week 2015 |
朝山 直樹 |
消化器・代謝内科学 |
Digestive Disease Week 2015 |
大谷 奈央 |
地域・学校看護開発学 |
Public Health Conference 2015 |
野坂 見智代 |
精神機能制御科学 |
The 23rd World Congress on Psychosomatic Medicine 2015 |
徳田 一貫 |
生体運動・動作解析学 |
World Confederation for Physical Therapy 2015 |
向井 正一朗(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 分子病理学)
ESSR 2015(リバプール)に参加して
ESSR 2015が2015年6月10日から13日にかけてイギリスのリバプールにて開催されました。ESSRとは、European Society for Surgical Researchのことであり、年に一度盛大に開催され、特に今年は第50回目という節目の年でもありました。メイン会場はリバプール大学でしたが、ヨーロッパの伝統的な建物と近代的な洗練された建物が調和する大変趣深い大学風景でした。すぐ近くにはリバプール大学病院があり、そちらは2017年の開院をめざし現在建設中でした。私はポスタープレゼンテーションで『Title-Face, Content, and Construct Validity of Lap-X, a Novel Virtual Reality Simulator for training basic laparoscopic skills』という演題で、新しい内視鏡外科手術用バーチャルリアリティートレーニングツールであるLap-Xについて、その有用性、妥当性について検証した研究結果をまとめ報告しました。英語の苦手な私にとって、英語でのポスタープレゼンテーションはかなり緊張を強いられましたが、なんとか制限時間内に発表を終えその後の質疑応答にも的確とはいえないまでも応じることができました。腹腔鏡手術のセッションでは他国の最新の手術手技・知見について学ぶこともできました。今回の学会に参加して、海外へも目を向ける良い機会になりました。これからも研究に励むとともに、その成果を積極的に発信していきたいと思います。
山田 裕子(博士課程4年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 疫学・疾病制御学)
第50回ヨーロッパ肝臓学会(ウィーン)に参加して
2015年4月23日から25日に、オーストリアのウィーンで開催された第50回ヨーロッパ肝臓学会(European Association for the Study of the Liver 50th the International Liver Congress 2015)に参加しました。カンボジア王国の一般住民におけるE型肝炎ウイルス(HEV)感染状況についてのポスター発表では、カンボジア王国において初めてとなるHEV genotype 4を検出し、全塩基配列を決定したこと、HEV新規感染が高頻度に起こっていること等を示しました。その後、疫学調査のサンプリング方法について等の質問を受けました。初めてヨーロッパの学会で発表し、アジア圏からの参加者は少なかったため、流暢な英語に緊張しましたが、英語での発表や質疑応答は、研究者として非常に有意義な経験となりました。疫学、治療や分子メカニズム等、様々な方面からの肝炎研究に触れることができ、視野を広げることができたと思います。また、他者の発表を聞く中で、研究を行う上で、目的と対象を明確にすることが重要であることを再認識しました。学会発表だけでなく、発表準備も通して、自分の研究を見直す機会となりました。
最後になりましたが、海外発表という貴重な機会を与えてくださった田中純子教授及び海外発表支援に関係される先生方に深謝いたします。
田丸 弓弦(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・代謝内科学)
Digestive Disease Week(DDW)2015(ワシントンD.C.)に参加して
私はアメリカのワシントンD.C.で、平成27年5月16日から5月19日にかけて開催された、Digestive Disease Week(DDW)2015に参加させて頂きました。開催会場はWalter E. Washington Convention Centerというアメリカの首都ワシントンD.C.にある総合コンベンションセンターで、会場の広大さに圧倒され、会場内は活気にあふれていました。また5月中旬にも関わらず30℃前後という暑い気温で天候に恵まれました。私は、『A multicenter cohort study of endoscopic submucosal dissection for anorectal tumor close to the dentate line』という演題で、歯状線にかかるような直腸肛門部腫瘍の内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection;ESD)の治療成績について、広島県内で多施設共同研究を行った内容についてポスター発表させていただきました。
直腸Rbの中でも歯状線に近い領域は、1.静脈叢が発達している、2.歯状線を境に扁平上皮領域には知覚神経が存在する、などの理由で内視鏡治療に難渋することが多いです。また、同領域に痔核を有する症例も認められ、内視鏡治療に関連した出血リスクが高くなると予想されます。近年、ESDが導入され一般化しつつありますが、ESDは血管の処理をしながらの処置が可能であり、また広い範囲の完全一括切除が可能なため、歯状線に接する病変に対しても有用な治療法です。今回の発表では、このような病変に対するESDの安全性と有用性について示すことができました。また、自分の英語の不十分さも痛感し、今後の英語学習のモチーベーションにつながりました。最後に、このような発表の機会を与えた下さった先生方及び医歯薬学総合研究科に深く御礼申し上げます。
Lalit Kumar Das(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・移植外科学)
American Transplant Congress 2015(フィラデルフィア)に参加して
I was glad that I got a chance to participate in American Transplant Congress 2015 held in Pennsylvania Convention Centre, Philadelphia USA, from 2015.5.2 to 2016.5.6.
It was a huge conference. More than 1000 Transplant Surgeons, Scientist, Nephrologists, Hepatologist, Transplant coordinators, Nurses and Pharmacist from all around the world participated in this Congress. On day 1 and 2 we had pre meeting where there were special lectures about the issues related to organ transplantation. From day 3-5 we had lectures and presentation in four sessions starting from 7 am to 5:30 pm. It benefited me with more new ideas regarding my research.
杉山 晶子(博士課程4年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 総合診療医学)
Digestive Disease Week 2015 (Washington D.C., US) に参加して
2015年5月18日~21日に米国Washington D.C.で開催された、Digestive disease week (DDW) 2015 に参加させていただきました。DDWは4つの消化器病学会の総会が同時に行われる世界でも大きな学会のひとつです。4つの学会は、肝臓病学会(AASLD)・消化器病学会(AGA)・消化器内視鏡学会(ASGE)・消化器外科学会(SSAT)により構成され、全世界から消化器分野における最新の演題が発表されます。その中で、私は”Deletion of periostin prevents the development of hepatic fibrosis”という演題で、Topic forumにて口頭発表を行いました。さまざまな慢性肝疾患の終末像である肝硬変症は、肝臓の線維化が進展することで肝生理機能が維持できなくなった病態で、その治療開発には肝線維化の病態解明が重要なカギとなります。本研究では、ペリオスチンが欠損したマウスでは野生型に比べ肝臓の線維蓄積が軽度であることを明らかにし、またそのメカニズムとして、ペリオスチンはインテグリンを介し肝星細胞を活性化することで肝線維化を促進することを報告しました。今回、国際学会では初めての口頭発表で、準備に多くの時間を費やす必要がありましたが、会場から多くの質問をいただき、発表後も同じ分野の研究者から興味深かったよと声をかけていただいたことは、研究を続けるうえで大きなモチベーションとなりました。
最後になりましたが、このような機会を与え、丁寧に指導してくださった田妻進教授、菅野啓司講師をはじめとする先生方、ならびに海外発表を支援していただきました医歯薬保健学研究科に心より感謝いたします。
弓削 亮(博士課程4年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・代謝内科学)
American Association for Cancer Research(AACR)2015(フィラデルフィア)に参加して
この度、2015年4月18日から22日にかけて米国、フィラデルフィアで開催されたAmerican Association for Cancer Research (AACR) 2015に参加させて頂きましたので報告させて頂きます。AACRは癌に関する国際学会で最大のものであり、毎年アメリカの主要都市で4月に開催されています。癌に関係する若手からエキスパート、研究者から臨床医までが世界中から集まり一堂に会するといった印象でした。今回、私は「Inhibition of collagen receptor discoidin domain receptor-1 (DDR1) reduces colon cancer cell migration and invasion」というタイトルでポスター発表をさせて頂きました。自分のポスターに興味を持った海外の研究者からたくさん質問を受けました。自分と同じ研究領域の研究者と英語でディスカッションできることは、この学会に参加する醍醐味であります。本学会への参加は3回目であり、英語でのディスカッションも以前よりは自分の考えを伝えられたように思います。今後も可能な限り、国際学会へ参加して最新の知見を学んでいけたらと考えております。
最後に、学会参加にあたりご指導いただいた先生方、ご支援くださった本学関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
大戸 敬之(博士課程3年 医歯薬学専攻 歯学専門プログラム 歯科医学教育学)
ヨーロッパ歯科医学教育学会(ADEE)2015(セゲド)に参加して
2015年8月26日から8月29日まで、ハンガリーのセゲドで開催されたThe Association for Dental Education in Europe Annual Meeting 2015に参加し、ポスター発表を行ってきました。去年に続いて2度目の同学会での発表でしたので、少し勝手がわかってきたように思います。しかしながら、海外の学会ならではといいますか、当日学会場に行くまで発表順や発表方式が分からないといったこともありましたが、去年を前例としてしっかりと予習を行なってきましたので、比較的しっかりと発表できたのではないかと思います。今回は、「Analysis of the Professionalism of Dental trainees in Japan」というタイトルで、研修歯科医のプロフェッショナリズムについて研究したものを発表しました。発表での質疑応答の際には、研究の根幹の部分への鋭い指摘もあり、非常に目の覚める思いでした。こういった指摘があるからこその発表なのだと感じました。プロフェッショナリズムの教育については、歯科だけでなく医療系においては非常に重要な課題となっています。そういったことも踏まえて、非常に有意義な発表となったように思います。加えて、今回の学会で訪れたセゲド大学は、日本人学生が数十名単位で在籍しており、日本の免許制度の問題点や、今後の外国人医師や外国の免許の切り替え問題など、様々な問題について、現地で直に感じている学生たちと交流することができました。これらの経験は、今後の私の研究活動などに必ずやプラスになるものであると感じています。
郡司 秀美(博士課程3年 医歯薬学専攻 歯学専門プログラム 歯科矯正学)
American association of Orthodontists(サンフランシスコ)に参加して
2015年5月14日から20日にかけて、アメリカ合衆国のサンフランシスコで行われたAmerican association of Orthodontics Annual sessionに参加し、「Effects of low-level laser irradiation on the proliferation of human cememtoblast lineage cells. (High-frequency low-level diode laser irradiation enhances the proliferation of cememtoblast lineage cells)」という演題名でポスター発表をさせていただきました。半導体レーザーの矯正歯科治療への応用についての研究発表は今まであまりお目にかかることはありませんでしたが、今回、自分と似た研究テーマのポスターを数多く拝見することができ、多くの知識を得ることできました。また、臨床の分野においても著名な先生方の講演を直接聞くことができ、とても貴重な経験となりました。
今回初めての国際学会ということもあり、大会の規模の大きさや発表内容の多様さに驚くばかりでした。また、学会会場の外でも、街並みや現地の人々、文化など、とりまく環境の多くが日本とは異なり、とても刺激を受けました。そして、そのような違う環境の中で学会に参加できたことをとてもうれしく思いました。
この度、このような機会を与えて下さいました先生方、ご支援をいただいた海外発表支援の関係者の皆様に心より感謝いたします。
坪川 典史(博士課程3年 医歯薬学専攻 放射線医科学専門プログラム 腫瘍外科)
WSCTS(エディンバラ)に参加して
2015/9/19から2015/9/22にスコットランドで開催されたthe 25th Anniversary Congress of World Society of Cardiothoracic Surgeons (WSCTS) に参加し、2演題のポスター発表をしてきました。まず学会会場ですが、中世に建てられたと思えるような歴史のある建物(エディンバラ大学のSurgical Hole)で開催されたのもあり、国内学会とは違う雰囲気でした。建物内に飾られた肖像画や図書館も見ることができ、非常に感激しました。
今回の発表は国内のポスター発表同様、あらかじめ決められた時間に採点者2名が来て、内容を簡単に説明し、採点者の質問に答えるものでした。ただ私の時間帯には人がほとんどおらず、採点者のみでした。私にとって初めての国際学会で、不慣れな英語での発表でしたが、事前に準備していた甲斐もあり、無事発表することができ、伝えたいことは伝えることができたと思います。採点者からも大変興味深い発表であるとコメントを頂きました。ただ質問にはうまく答えることができませんでした。日本語で理解していても、それを英語でうまく伝えることができず、英語力の向上は今後の課題となりました。今回指摘されたように私の演題にはLimitationも多く、研究内容も今後改善あるいは発展できる余地があります。研究の課題や改善点も今回の発表で改めて自覚でき、一定の成果が得られたと思います。語学力も含め、まだまだ向上していくべき課題は多いですが、次は国際学会でのOral presentationを目指し、日々励んでいきたいと思います。
田淵 啓二(博士課程後期3年 保健学専攻 健康開発科学)
9th Congress of the Vascular Access Society(バルセロナ)に参加して
平成27年4月15日から18日にかけてBarcelona, Spainで行われました9th Congress of the Vascular Access Societyに参加させていただき、口演“ASSESSING PERCUTANEOUS TRANSLUMINAL ANGIOPLASTY RISK USING COLOR DOPPLER ULTRASONOGRAPHY”の演題で発表させていただきました。
透析患者さんのシャントを良好に管理することはとても重要なことです。本研究では超音波機能検査を用いて、血管狭窄と治療の必要性を予測するための新たなパラメーターを示すことができました。発表後には海外の専門家からの質問を受けました。貴重な意見を伺うことができ、多くの収穫がありました。
海外での学会発表は過去に3題ポスター発表を行っていたため、今回は口演に挑戦してみました。英語でコミュニケーションをとることは私にとってたいへんであり、質疑応答等の新たな課題が明確になりました。今回の海外学会参加の経験を今後の学術活動に活かしていきたいと思います。
最後になりましたが、国際学会に参加する機会を下さった指導教員の小林敏生教授、また、ご支援を頂いた皆様にはこの場を借りて心よりお礼を申し上げます。
吹田 晋(博士課程後期2年 保健学専攻 地域・学校看護開発学)
Public Health Conference 2015(バンコク)に参加して
2015年7月11日から13日にかけてタイのバンコクで開催されたPublic Health Conference 2015に参加し、”Trial for evaluation of a small rural municipality using disability-free life expectancy based on long-term care insurance data”という演題でポスター発表させていただきました。
地域の健康状態を評価する指標である健康寿命を市町村で活用する方法について提案しました。参加者からは「健康寿命を算出するための基礎資料は何を使用したのか?」、「健康、不健康の判定をするためのデータとして他にはどのようなものがあるか?」等の質問がありました。さらに、「日本はどうしてそんなに健康寿命が長いのか?」等の質問があり、日本が健康な国として注目されていることを感じました。
今回の学会は参加者と交流する機会が多くあり、海外の大学院生や研究者と知り合いになることができました。海外の大学院生とお互いの研究や院生生活について情報交換をすることで、今後の研究のモチベーションが高まりました。今後も交流を続けたいと思います。
最後になりましたが、このような発表の機会を与えて下さいました川﨑裕美教授、そして、大学院生海外発表支援関係者の皆様に御礼申し上げます。
國重 雅史(博士課程後期1年 保健学専攻 作業行動探索科学)
the 6th Asia Pacific Occupational Therapy Congress(ロトルア)に参加して
2015年9月14日から9月17日にかけて、ニュージーランドのロトルアにて開催された、第6回アジア太平洋作業療法学会「the 6th Asia Pacific Occupational Therapy Congress (APOTC)」にて研究発表を行いました。本学会は、4年に一度開催されており,環太平洋を中心とした各国の作業療法士が参加しました。学会では,私が発表した高齢者の認知機能分野の他に、アジア圏の作業療法士の様々な研究が報告されていましたが高齢者への作業療法や地域活動の作業療法、卒後教育関する報告や日本ではまだあまり報告されてない性活動の作業療法支援についての報告に注目が集まっていました。また、バイオメカニクス分野や神経分野、健康増進分野など、多数の分野の発表があり、普段思いつかない視点の発表が聞けました。特に高齢期関係の報告は日本の作業療法士が現在実践しており,アジアだけでなく世界の作業療法実践に役に立つはずと考えます。参加国の情勢によって研究活動や研究課題も異なり、今後の研究活動に役立つ話が聞けて非常に良かったです。研究成果を海外の方に見てもらえる貴重な機会で片言の英語ながら外国の方と、コミュニケーションをとれたことは非常にいい経験になりました。今後、英語力を向上させることで自分の意思を相手に伝えることが出来るようになりたいと思いました。また研究を重ねたくさんの国際学会に挑戦していきたいです。
佐々木 康介(博士課程前期2年 保健学専攻 成人健康学)
World Confederation for Physical Therapy Congress 2015(シンガポール)に参加して
2015年5月1日から5月4日にシンガポールで開催されたWorld Confederation for Physical Therapy Congress 2015に参加させていただきました。本学会には世界114か国から約4,100名が参加し、日本人の参加者は434名と最多でした。
私は“Proposals by paramedical staff to initiate rehabilitation in patients with critical illness on mechanical ventilation”という演題で、集中治療領域における早期リハビリテーションに関する内容についてポスター発表をさせていただきました。初めての国際学会の参加であり、英語でのディスカッションに苦戦しましたが、各国の理学療法の現状について情報交換することができ、貴重な経験を積むことができました。各国の参加者と情報交換させていただく中で、日本の集中治療領域におけるリハビリテーションの取組み自体に関しては、日本より理学療法分野が発展しているといわれている欧米諸国とあまり大きな差はないのではないかと感じる部分もありました。しかし、リハビリテーションの効果をより客観的に示すための評価ツールの開発や活用が日本よりも進んでおり、今後の臨床や研究活動において多くの学びを得ることができました。
今後も海外から最新の情報を取り入れるとともに、日本からも新たな知見を発信できるよう、語学力の向上にも励んで参りたいです。
最後になりましたが、学会参加にあたりご指導、ご支援いただいた先生方、本学関係者の皆様方に深く感謝いたします。
森田 美穂(博士課程前期1年 保健学専攻 スポーツリハビリテーション学)
World Confederation of Physical Therapy Congress 2015(シンガポール)に参加して
このたび2015年5月1日から4日の4日間の日程で、シンガポールで開催されたWorld Confederation of Physical Therapy Congress 2015に参加させていただきました。演題数は口述発表562題、ポスター発表1574題でした。
私はスポーツにおけるトレーニングやコンディショニングをテーマとした研究に取り組んでおり、今回は”Temporal changes of muscular strength of ankle plantar flexors after static and cyclic stretching”というタイトルでポスター発表させていただきました。初めての海外発表ということで、英語でディスカッションできるか不安でしたが、質問者も丁寧に内容を 確認しながら話してくださり、有意義な時間となりました。ストレッチングは理学療法士が患者に対して日常的に用いる手技の一つであり、スポーツの場面でも必要となります。今回はサイクリックストレッチングという受動的なストレッチングの内容であり、ストレッチングの研究をされている方から多くのご指摘、ご助言をいただきました。「何回のサイクルで行ったのか?」、「筋硬度のデータはあるのか?」などの質問をいただき、研究デザインの大切さを再認識しました。本学会でカナダ、フランス、マレーシアなどさまざまな国の方との交流ができ、良い刺激を受けました。本学会での経験を活かし、今後は口述発表などで英語でのプレゼンテーション能力をさらに向上させていきたいと思います。
最後に、このたびの海外発表にあたりご指導いただいた先生方および研究室の皆様、ご支援いただいた医歯薬保健学研究科に深く感謝いたします。
武田 拓也(博士課程前期2年 保健学専攻 生体運動・動作解析学)
World Confederation for Physical Therapy(シンガポール)に参加して
2015年5月3日から4日にかけてシンガポールにて行われたWorld Confederation for Physical Therapy Congress 2015に参加させて頂きました。私は「INFLUENCES OF AGING ON UTILIZATION OF MOTOR REDUNDANCY DURING GAIT」という題目でポスター形式にて発表させて頂きました。国際学会での発表は初めてでしたが、様々な領域の理学療法士の方と交流出来、非常に有意義な時間を過ごせました。
私は高齢者の歩行動作に関する動作の多様性について発表させて頂いたのですが、特に用いた手法が特殊なものであったため、多くの質問を頂きました。その際、自身の考えや解釈を思うように伝えられなかったことが、非常に歯がゆく、また英語で話す力の必要性を強く実感しました。
理学療法士として、より適切な治療や指導を目指して、研究をしている人がこれ程いるのかと実感し、今後の研究に対する刺激や励みになりました。今後も機会があれば国際学会に参加したいと考えています。そしてその際には、研究領域に関する知見をより詳細に、自分の言葉として伝えられるよう語学の勉強も行っていきたいと思います。
最後になりますが、このような機会を与えてくださった新小田幸一教授、ならびに海外発表支援をしてくださった医歯薬保健学研究科に感謝いたします。
岡本 卓也(博士課程前期2年 保健学専攻 運動器機能医科学)
World Confederation for Physical Therapy CONGRESS 2015(シンガポール)に参加して
このたび、5月1日から4日にかけてシンガポールで開催されたWorld Confederation for Physical Therapy CONGRESS 2015に参加させていただき、「THE EFFECT OF SOFT KNEE BRACE FOR MEDIAL KNEE OSTEOARTHRITIS - TO FOCUS ON LATERAL THRUST USING GAIT ANALYSIS -」というタイトルでポスター発表を行いました。この学会は世界中の理学療法士をはじめとする医療関係者が参加し、臨床や研究、教育といった多岐にわたる分野の演題発表が行われていました。私は現在、変形性膝関節症に対する装具療法の効果について動作解析を用いて研究しており、今回は軟性装具の効果について発表いたしました。発表では日本の臨床現場における装具療法の効果や役割についてだけでなく、測定方法等についてもご質問や助言をいただき、自身の研究について深く考える良いきっかけとなり、今後の研究の参考となりました。今回初めて海外での学会に参加させていただきましたが、英語でのディスカッション能力に課題が残りました。今後の海外発表に向けて、研究内容を深めていくとともに語学力の向上にも努めていかなければならないと感じました。
最後に、このたびの学会参加にあたりご指導いただきました先生方、研究室の皆様、ご支援いただきました医歯薬保健学研究科に深く感謝いたします。
德永 綾(博士課程前期1年 保健学専攻 精神機能制御科学)
Asia Pacific Occupational Therapy Congress(ロトルア)に参加して
この度、私は2015年9月14日から17日にかけてニュージーランドのロトルアで開催された6th Asia Pacific Occupational Therapy Congressに参加し、「Opinion of Child and Adolescent Psychiatrists on the Need for Occupational Therapy」という演題で、ポスター発表を行いました。我が国において、児童・思春期精神科の発展は、現在、重点的取組みとして掲げられている課題です。そこで、私は作業療法が児童・思春期精神科の発展に貢献し得るのではと考えました。今回の研究では、この分野での作業療法の現状、児童・思春期精神科医の考える作業療法のニーズや役割を明らかにし、報告いたしました。質問や意見を頂いたことで、自分の研究を振り返り、更に深めるべきところを認識することができ、非常に有意義な時間となりました。
今回参加した学会では、大変興味深いテーマがいくつかあり、それらから多くの刺激を受け、その国ならではの取り組みや今後臨床でも活かせる知識を知ることができました。自らの研究の参考にさせて頂き、より質の高い研究を行いたいと思います。また、ディスカッションを行う際、伝えたいことは伝わらず、聞き取りや理解にも非常に苦戦しました。自分の語学力の未熟さを痛感し、今後の課題として語学力の向上に努めたいと思いました。
最後に、本研究にあたり、ご指導、ご鞭撻を賜り、このような発表の機会を与えて下さった諸先生方、またご支援頂いた、大学院生海外発表支援の関係者の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
上田 章雄(博士課程前期2年 保健学専攻 上肢機能解析制御科学)
The 6th Asia Pacific Occupational Therapy Congress(ロトルア)に参加して
私は、2015年9月14日から17日にかけてニュージーランドのロトルアで開催されたThe 6th Asia Pacific Occupational Therapy Congressに参加させていただきました。Performance deference after action observation from different perspectivesという題目で口演形式にて発表させていただきました。自身にとって初めての国際学会でしたが、多くの方から貴重なご意見、ご質問をいただき、非常に有意義な時間となりました。上肢を使用した運動学習において実動作と同側、鏡像もしくは無関係の動画を観察したときの運動パフォーマンスの向上に対する効果とそのときの脳活動の変化を比較した内容について発表させていただいたのですが、臨床にどうつながっていくのかという点について質問が有り、このことは今後の研究につながる課題であると考えました。他の研究者の発表は、興味深い内容であったことはもちろん、身振り手振りを交えながら、簡潔に伝えたいことをプレゼンされていて、今後発表する際に参考にしたいと感じました。今後も国際学会には積極的に参加し、海外研究者と、よりよい英語でのディスカッションを行うことによって自分の研究を深めたいと考えています。最後になりますが、このような機会を与えてくださった諸先生方、ならびに大学院生海外発表支援関係者の皆様に感謝いたします。
吉福 良公(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・代謝内科学)
Digestive Disease Week 2015(ワシントン)に参加して
私は米国ワシントンで平成27年5月16日から19日にかけて開催された、Digestive Disease Week (DDW) 2015に参加させて頂きました。初めての国際学会参加でしたが、まず会場の大きさ、人の多さが日本の主要な学会は比較にならず、その規模にただただ驚くばかりでした。また、連日沢山の口演やポスター発表が行われており、日本ではあまり聞けないような発表もあったため大変興味深かったのですが、口演の聴講の際は発表者の英語についていけず、自分の英語力の無さを痛感致しました。
私はその学会で、「85歳以上の超高齢者に対する早期胃癌の内視鏡治療」をテーマにポスター発表させていただきました。現在、世界的な高齢化が進んでいますが、我が国はその中でも最たる国の一つとなっています。現在、超高齢者に対する早期胃癌の内視鏡治療については一定のコンセンサスが得られておらず、国内の学会等でも議論となっていますが、当科のデータでは基礎疾患を有する多くの超高齢者に対しても安全に治療を行うことができるということが示せており、今後更に増加することが予測される超高齢者の早期胃癌に対する治療指針を考える上で非常に意義のある発表であったと考えています。
本学会は、研究のための情報収集の場としても、研究者として自分に足りないものを認識する機会としても、非常に貴重な体験となりました。このような機会を与えてくださった先生方、渡航にあたりご尽力いただいた医歯薬学保健研究科に、心より感謝いたします。
浦部 和秀(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 外科学)
DDW2015, Pancreas Club2015(Washingon DC)に参加して
2015年5月15日より19日まで、米国首都であるワシントンDCで開催された、Digestive Diseases Week (DDW) 2015 及び、Pancreas Club 2015に参加させていただきました。
本学会は私自身が生涯初めて参加する国際学会であり、かつ、ポスター発表ではあるものの、初めての発表が伴うという、初めてづくしの記念すべき学会でした。
まずワシントンコートホテルで開催されたPancreas Club 2015に参加させていただきました。Pancreas ClubはDDWの開催期間に合わせて毎年開催されている研究会で、膵臓外科を主体として全世界からこの分野のトップレベルの臨床家たちが集まり、議論を交わす大変情熱にあふれた会合です。
続いて、DDW2015に参加しました。世界レベルの大きな学会に初めて参加し、そのスケールの大きさに驚きを感じました。
両学会では今回、胆管癌における神経周囲浸潤に関与するタンパクとしてNerve Growth Factor (NGF) の役割について発表を行いました。NGFは本来、発生段階での神経発育・増殖に必要不可欠な因子ですが、種々の癌腫において神経周囲浸潤との関連が報告されており、注目があります。我々の研究では残念ながらNGFと胆管癌の神経周囲浸潤との関連性や予後因子との関連性は見いだせませんでしたが、今後の研究においてNGFが関与しないことは新たな知見として得るべきものととらえ、今回発表いたしました。
今回の国際学会発表という貴重な体験を、今後の臨床・研究に活かして日々邁進していきます。
朝山 直樹(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・代謝内科学)
Digestive Disease Week (DDW) 2015(ワシントンD.C.)に参加して
私は米国ワシントンD.Cで平成27年5月16日から19日にかけて開催された、Digestive Disease Week (DDW) 2015に参加させて頂きました。Walter E. Washington Convention Centerという総合コンベンションセンターで、肝臓病学会・消化器病学会・消化器内視鏡学会・消化器外科学会の4つの学会総会が同時に行われました。連日多くの発表や口演があり、大学院生としてのみならず一人の医師としても知識や経験の習得に大きな意義がありました。私は有茎性大腸T1癌の臨床病理学的特徴と摘除後の予後に関してポスター発表いたしました。有茎性大腸T1癌のうち癌部が頭部に留まるものはリンパ節(LN)転移のリスクが極めて低いことが報告されていますが、「大腸癌治療ガイドライン」に記載されている詳細な病理学的所見に基づくLN転移リスクと予後に関する報告は少ないです。今回、当院および関連13施設において内視鏡的あるいは外科的摘除された有茎性大腸T1癌176例の臨床病理学的特徴とLN転移リスクおよび治療法別にみた摘除後の予後を検討しました。演題の中には同じ研究室のメンバーと似たテーマの発表もあり、既に結果の蓄積されているそれらの研究の後追いにならないためにも、独自の視点を持って研究を発展させることの必要性を感じました。更に、自分の英語の不十分さも痛感しました。ポスターセッションでは自分の意見を伝えるために最適な言葉が出ず、円滑なディスカッションができなかったことを残念に思いました。本学会は、研究のための情報収集の場としても、研究者として自分に足りないものを認識する機会としても、非常に貴重な体験となりました。発表に御協力いただきました関連病院の先生方、発表の機会を与えてくださった先生方、渡航にあたりご尽力いただいた医歯薬学総合研究科に、心より感謝いたします。
大谷 奈央(博士課程前期1年 保健学専攻 地域・学校看護開発学研究室)
Public Health Conference 2015に参加して
この度は2015年7月11日から13日にかけてタイのバンコクで開催されたPublic Health Conference 2015に参加いたしましたので報告をさせていただきます。“What are key factors to improve subjective health in junior high school: focus on eating habits?”という演題でポスター発表をさせていただきました。
本発表は、中学生の生活習慣や主観的健康観など健康意識の課題から、健康づくりをどのように推進していくかについて検討した内容でした。主観的健康観を高めることの意義や、日本と世界各国の生活習慣の違い・健康意識の違いについて意見交換を行いました。
初めて国際学会に参加し、戸惑うことも多々ありましたが、世界中から集まった研究者との交流は私にとって大きな財産となりました。同世代の仲間が世界各国で研究者として活躍していることを知り、拙い英語ながらも積極的にディスカッションに参加することで、多くの刺激を受けました。本学会での経験を生かし、英語でのコミュニケーション能力をさらに向上させて、世界中の人と情報共有や交流を行うことで、自分自身の研究に生かしていきたいと思います。
最後になりましたが、このような発表の機会を与えてくださいました指導教員の川崎裕美教授、ご協力をいただきました研究室の皆様、そして、ご支援いただきました大学院海外発表支援関係者の皆様に御礼申し上げます。
野坂 見智代(博士課程後期3年 保健学専攻 精神機能制御科学)
The 23rd World Congress on Psychosomatic Medicine 2015(グラスゴー)に参加して
2015年8月20日から22日までイギリスのグラスゴーにて、The psychosomatic factor in clinical practiceをテーマに国際学会が開催されました。中世を思わせるセントラル駅からタクシーにて約10分、川沿いにシェル形や円柱型のお洒落な建築物が立ち並ぶScottish Exhibition and Conference Centerが会場でした。私は、2012年より「ストレスマネジメント教育としての統合的ヨーガ療法」について岡村仁教授との共同研究を構築しており、これまで院内にてストレスマネジメントのための人間ドックにおいて、「自律訓練法等の他技法との無作為対照化試験」(2013年 ボストンでの最前線ヨーガ研究会議にて発表)、および「日常生活での実践者と非実践者との比較」(2014年 ジャカルタでのアジア心身医学会議にて口頭発表、2015年 Journal of Alternative and Complimentary Medicineに掲載)について検証しました。その有用性が確認されたことから、今回は、職場である学校において、教職員集団を対象とした義務的な研修会にて実施したところ、同様に有効なプログラムであることが明らかとなり、発表に至りました。会場では、医師や心理療法士が、「不定期に1回かぎりの研修会を依頼されることがよくあり、効果的なプログラムを探している」等と興味を示され、交流しました。医歯薬保健学研究科のご支援くださった皆様には、これまで数々の貴重な体験をさせていただきましたこと、深く感謝申し上げます。
徳田 一貫(博士課程後期2年 保健学専攻 生体運動・動作解析学研究室)
World Confederation for Physical Therapy 2015(シンガポール)に参加して
平成27年5月1日~4日に、シンガポールで開催された『World Confederation for Physical Therapy 2015』に参加し、『Trunk lean gait modification reduces the coordination of body joints』というタイトルにて、ポスター発表を行いました。人間の歩行は、各体節の運動を巧みに協調させて移動を行っております。変形性膝関節症の進行のリスクに関与する要因の一つとして、歩行立脚時の外部膝関節内転モーメントが挙げられます。変形性膝関節症における歩行立脚時の外部膝関節内転モーメントを軽減する目的で、歩行立脚時に体幹を立脚側に傾斜させる歩行修正が行われています。本研究では、健常若年成人を対象に、UnControlled Manifold(以下、UCM)解析を用いて体幹傾斜の歩行修正による身体運動の協調性を評価しました。その結果、外部膝関節内転モーメントは軽減しましたが、各体節の運動を協調させて身体重心を制御することが困難であることを明らかにしました。これらの結果から、変形性膝関節症に対する理学療法として、歩行立脚時のKAMの軽減だけではなく、各体節の身体運動を協調させて重心を制御するための理学療法が重要であることが示唆されました。