Second International Conference on Mindfulness(ローマ)に参加して
私は、2016年5月11日から15日までの5日間、ローマで開催されたSecond International Conference on Mindfulnessに参加し、“Mothers’ parenting attitudes and mindfulness are related to social skills and problem behaviors of young children”という演題で、母親の養育態度およびマインドフルネスと幼児の社会性の発達との関連を調査した内容についてポスター発表を行いました。幼児期の子どもの養育において、母親のマインドフルネスを涵養することの重要性について学会参加者と様々な意見交換を行いました。マインドフルネスは「気づき」と直訳される概念ですが、主に「いま、ここ」に対する意識の持ち様、あるいは自身の呼吸や身体感覚に能動的な注意を向け、様々な気づきを促す介入法を指す言葉として用いられています。マインドフルネスは、元々は東洋の思想がベースとなっていますが、研究においては欧米が遥か先を進んでいます。本学会はローマでの開催ということもあり、欧米のマインドフルネス研究者が多数参加しており、また最先端のマインドフルネス研究についての様々なシンポジウムやポスター発表が行われており、私にとって非常に学びの多い学会でした。中でも、今後の研究において私が行いたいマインドフルネス介入について多くの示唆が得られたことは、今回の学会参加における最も大きな収穫でした。本学会は私にとって初めての国際学会であり、この度は大変貴重な経験をさせていただきました。最後になりましたが、このような機会を与えてくださった指導教員の小林敏生教授ならびに大学院生海外発表支援関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。