Gordon Research conferences(CA、America)に参加して
私は、2016年1月29日から2月3日にアメリカで行われた第37回 Gordon Research conferenceに参加し「Identification of conformational epitopes for integrin blocking mAbs against α3 and α5 subunits.」という題目でポスター発表をしました。インテグリンは、炎症、組織の線維化などに関与する事から重要な治療のターゲットとして考えられております。現在、臨床への応用を目的に様々なインテグリン阻害抗体の開発が行われておりますが、中には試験管内で有用な効果が確認されたにも関わらず、実際人に投与すると効果が得られず、上市まで至らなかった抗体が多く存在します。その様な抗体は抗原を認識する部位(エピトープ)に問題があるという事がいわれており、作製された抗体のエピトープを同定する事は大変重要視されております。そこで私は、3Dホモロジーモデリングを用いて現在研究用試薬として販売されている13種類のインテグリン阻害抗体のエピトープを同定し発表しました。今回の学会で、今後の研究に活かせる貴重な意見を得る事ができ、言い回しや英語での表現だけでなく、英語でコミュニケーションをとる事の楽しさを知る事ができました。最後になりましたが、このような発表の機会を与えて下さいました横崎恭之准教授、吉栖正生教授、そして、大学院生海外発表支援関係者の皆様に深く感謝いたします。