平成29年度後期国際学会参加報告 2

氏名 研究室名 国際学会名
加利川 真理 地域・在宅看護開発学 21st East Asian Forum of Nursing Scholars  & 11th International Nursing Conferences
合田 裕美 地域・学校看護開発学 21st East Asian Forum of Nursing Scholars  & 11th International Nursing Conferences
小濱 菜津 地域・学校看護開発学 21st East Asian Forum of Nursing Scholars  & 11th International Nursing Conferences
竹内 拓哉 スポーツリハビリテーション学 The Second World Congress of Sports Physical Therapy
福井 一輝 スポーツリハビリテーション学 The Second World Congress of Sports Physical Therapy
橋本 留緒 スポーツリハビリテーション学 The Second World Congress of Sports Physical Therapy
藤下 裕文 スポーツリハビリテーション学 5th 1M-World Congress in Sports & Exercise Medicine 2017
森川 将徳 スポーツリハビリテーション学 5th 1M-World Congress in Sports & Exercise Medicine 2017
國原 紗代子 内視鏡医学 25th United European Gastroenterology Week
大井 勝博 リウマチ・膠原病学 83th American College of Rheumatology Annual Meeting
吉田 健 腎臓内科学 American Society of Nephrology Kidney Week 2017
森井 健一 腎臓内科学 American Society of Nephrology Kidney Week 2017
田村 亮 腎臓内科学 American Society of Nephrology Kidney Week 2017
大久保 愛子 腎臓内科学 American Society of Nephrology Kidney Week 2017
進藤 稔弘 腎臓内科学 American Society of Nephrology Kidney Week 2017

 

加利川 真理(博士課程後期1年 保健学専攻 地域・在宅看護開発学)

21st East Asian Forum of Nursing Scholars& 11th International Nursing Conferences(21st EAFONS&11th INC)に参加して

2018年1月11日~12日に、韓国のソウルで開催された「21st East Asian Forum of Nursing Scholars& 11th International Nursing Conferences(21st EAFONS&11th INC)」に参加させていただきました。この学会は、看護系大学の博士課程の大学院生及び修了生、大学院教育に携わる教育・研究者を対象とする国際研究フォーラムで、「Influence of caregiving experiences on the lives of wives after their husbands succumbed to cancer at home 」という題目でポスター発表させていただきました。私にとっては、英語での発表は今回が初めてであり、また韓国という文化や言語の違う国での開催ということで、出発前には不安がありました。しかし、発表では準備した成果を発表でき、自分の研究の意義を伝えることができたと思っています。また、自分の研究テーマであるがん療養者の家族のグリーフケアに関する研究報告もいくつかあり、参考になる点も多く、学ぶべきことが非常に多かったと実感しています。さらに、アジア各国からの参加者たちのアグレッシブな参加姿勢を目の当たりにし、自分の研究に対するモチベーションを高めるよい機会になりました。学会に参加させていただくことで、研究者としてより一層研鑽していくこと、また、研究成果を社会に還元していくことの重要性を身をもって感じることができました。
最後に、今回の学会発表にあたりご指導、ご支援いただきました地域・在宅看護開発学研究室 中谷久恵教授、大﨏美樹講師をはじめ、本学大学院海外発表支援関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

合田 裕美(博士課程前期1年 保健学専攻 地域・学校看護開発学)

21st East Asian Forum of Nursing Scholars & 11th International Nursing Conferences(Seoul)に参加して

2018年1月11日、12日に韓国のソウルで開催された、21st East Asian Forum of Nursing Scholars & 11th International Nursing Conferencesに参加しました。この国際学会に参加するのは2回目ですが、大学院に入学してから参加するのは初めてで緊張しました。毎回学ぶことが多く視野が広がるので、とても良い経験になりました。私は「Developing a community to support elderly health care in the mountainous area of Japan」という演題で、高齢化山間地域での健康を支えるコミュニティづくりについてのポスター発表を行いました。高齢化率が高く人口が減る中で、山間地域の町でいつまでも健康に自分の家で暮らすためには、世代間の交流を維持して住民が互いに助け合う必要があります。そこで、他の世代と交流がある人の条件を検討した結果を報告しました。学会はアジアの様々な国の参加者がいるため、アジアの高齢化率が高い地域の様々な健康の保持増進の現状や取り組みなど学ぶことができました。今回学会に参加して、積極的に英語で質問することや英語を聞き取ることが難しく、自分の会話や聞き取りの力不足を痛感しました。今後この課題を少しでも解決できるよう精進していきたいと思います。また、今回の学会で得られた知識や経験を今後の研究に活かしいていきたいと感じました。
最後に、このような発表の機会を与えてくださった先生方、および大学院医歯薬保健学研究科の方々に深く御礼申し上げます。

小濱 菜津(博士課程前期1年 保健学専攻 地域・学校看護開発学)

21st East Asian Forum of Nursing Scholars & 11th International Nursing Conferences(ソウル)に参加して

2018年1月11日から12日にかけてソウルで開催された、21st East Asian Forum of Nursing Scholars & 11th International Nursing Conferencesに参加させて頂き、「The problems and solutions of sleepiness in elementary school children in Japan」という演題でポスター発表しました。この研究は、実際の小学生の睡眠習慣と睡眠に関する保健指導の在り方の考察についてまとめたものです。一次予防の観点から、睡眠などの基本的な生活習慣を整えることは重要ですが、学童期の子どもにおいても同様のことが言えます。睡眠習慣は、子ども達の生活リズムを整える上でも重要であり、睡眠習慣の乱れは健康問題を引き起こすだけではなく、不登校の原因として子どもたちの将来にもつながり得るものでもあります。
学会では、様々な健康問題に対する保健指導の在り方や、子どもだけではなく母親の健康をテーマとした研究についての発表も多くありました。子ども達の健康のための保健指導ではありますが、根本的な背景として子どもの生活環境、家族の影響、そして社会の変化というものにも気づくことが出来ました。日々の研究において、より視野を広げていかなければならないことを学び、自分自身の研究をより深くしていきたいと考えております。最後に、今回の学会発表のためにご指導いただきました先生方、並びに支援していただきました大学院生海外発表支援の関係者の方々に厚くお礼申し上げます。

竹内 拓哉(博士課程後期1年 保健学専攻 スポーツリハビリテーション学)

2nd World Conference on Sports Physical Therapyに参加して

私は今年度は2017年10月6、7日にイギリスの北アイルランド、ベルファストで行われた2nd World Conference on Sports Physical Therapy( WCSPT )に参加いたしました。WCSPTはWorld Confederation for Physical Therapy( WCPT )のスポーツ部門である、The International Federation of Sports Physical Therapy ( IFSPT )により開催されました。
今年のWCSPTはOptimal Loading in Sport(適切な負荷)をテーマに、多くのプレゼンターからの口演が行われました。特に、骨、関節、靱帯、筋腱、神経系に対するトレーニングとその負荷量の調節について主に論じられていました。
一般演題はポスター発表のみで、私たちもポスタープレゼンテーションを行いました。私の研究テーマでもあるACL損傷に関するポスターも散見され、それらの発表者と意見交換する機会を得ることができ、大変有意義な学会となったと思います。

福井 一輝(博士課程前期1年 保健学専攻 スポーツリハビリテーション学)

2nd World Conference on Sports Physical Therapy(Titanic Belfast)に参加して

私はこの度、2017年10月6日~7日(金~土)の2日間にかけてイギリスのTitanic Belfastで開催されました「2nd World Conference on Sports Physical Therapy」に参加しました。発表形式はポスター発表でした。本学会は、スポーツ理学療法士のための学会であり、私の研究分野とも大いに重なるところがあり、非常に興味を惹かれる学会であったため参加することを決定しました。私の発表タイトルは「The ideal posture in power position related to the spinal alignment」でした。発表内容と致しましては、スポーツをしているときの構えた姿勢をパワーポジションといい、その時の腰椎前弯角度が大きいと全身反応時間が速いというものでした。
初めての国際学会発表であったためかなり貴重な経験となりました。発表はすべて英語のため、内容自体を完璧に理解することは難しかったですが、自分の研究の専門分野である「スポーツ」について、最新のトピックや日本と海外の違いなどを知ることができました。学会期間中は、たくさんの外国の理学療法士に英語を使って話しかけたり質問したりしました。海外の理学療法の中でも特に、スポーツ理学療法についての情報を得ることができました。
非常に充実した2日間を過ごすことができたと感じております。今後もさらに研究を重ね、国際学会発表をしたいと思います。

橋本 留緒(博士課程前期1年 保健学専攻 スポーツリハビリテーション学)

The Second World Congress of Sports Physical Therapy(ベルファスト)に参加して

2017年10月6、7日にイギリスのベルファストで開催されたThe Second World Congress of Sports Physical Therapyに参加させていただきました。私は、「Investigation of sports injuries and health in university female baseball players」という演題で、大学女子野球選手の傷害について、ポスター発表させていただきました。
初めての国際学会への参加であり、講演の聴衆や自身の発表での質疑応答の際、自身の英語力の低さを実感しました。野球がそれほどメジャーではないヨーロッパで、女子野球の発表で興味を持っていただける機会に、自身の考えている事を英語で十分に伝えきれなかったため、悔いが残りましたが、今後の英語力向上へのモチベーションになっております。本学会に参加し、スポーツ理学療法に関する多くの講演や、ポスター発表から知見を深めることができました。
最後に、研究に関しご指導いただきこのような発表の機会を与えてくださいました浦邉幸夫教授、前田慶明講師、ご支援いただきました医歯薬保健学研究科ならびに大学院生海外発表支援関係者の皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

藤下 裕文(博士課程前期2年 保健学専攻 スポーツリハビリテーション学)

1 Malaysia-5th World Congress in Sports & Exercise Medicine (2017)に参加して

2017年11月17日から19日にかけて、マレーシアのクアラルンプールにて開催された1 Malaysia-5th World Congress in Sports & Exercise Medicine 2017 に参加させていただきました。「Assessment of muscle contraction changes in quadriceps and gastrocnemius muscles after continuous single-leg counter movement jump」という演題でポスター発表をさせていただきました。
国際学会では2回目の発表ということで、前回は国際学会の雰囲気を知ることに重きを置いていましたが、今回は研究内容や方法という点を学ぶこと、積極的に海外の研究者とディスカッションを行うことを意識できた学会になったように思います。
自分の発表はポスター発表であり、興味を持っていただいた方々と研究に関するディスカッションをすることができ、自身の研究に対するアドバイスをいただき、同じ分野の海外での動きについても話すことができ、私にとって非常に有意義な学会でありました。
また、本学会には日本からの参加者も少なく常に英語でのコミュニケーションとなり、国内での国際学会とは異なり、英語能力についても私にとってプラスになったと感じることができました。今以上に有益な時間を過ごすためには今以上に英語力を向上させて、より多くの参加者とコミュニケーションをとっていけるようになりたいと思いました。
最後に、研究に関しご指導いただき、このような発表の機会を与えてくださいました浦邉幸夫教授、前田慶明講師、ご支援いただきました医歯薬保健学研究科ならびに大学院生海外発表支援関係者の皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

森川 将徳(博士課程前期1年 保健学専攻 スポーツリハビリテーション学)

1-M World Congress in Sports & Exercise Medicine (マレーシア)に参加して

2017年11月17日から19日にかけて、マレーシアの首都クアラルンプールで 1M-World Congress in Sports & Exercise Medicine が開催されました。学会会場は都市内部のホテルにあるホールで行われました。参加者は100人に満たないほどで、比較的小規模な集まりのようでした。口述演題が主で、その合間にティーブレイクや昼食があり、ポスターを見たり参加者と歓談したりするような時間がありました。
私はその学会にてポスター発表をして参りました。義足の構成要素の一つであるパイプ型のショックアブソーバの有効性についての内容でした。ポスター発表セッションとしての時間は設けられていないものの、多くの方がポスターを見に来てくださりました。
他の参加者の方のプレゼンテーションには多くの学ぶべき点がありました。それぞれのスライドには伝えたいことがはっきりしており、完全に英語を理解できずとも内容をある程度把握することができました。学会は成果の発表場所に留まらず、他の発表者のプレゼンを聞き交流を深めることで、自身の研究内容や発表方法に様々な示唆がもらえる非常に有意義な時間を過ごすことができるように感じました。
最後に、このような貴重な機会をいただくにあたり、資金援助をしてくださった広島大学に感謝申し上げます。意義ある研究の発展に繋がるよう邁進する所存です。

國原 紗代子(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 内視鏡医学)

United European Gastroenterology Week 2017に参加して

私は2017年10月28日~11月1日にスペインで行われたUnited European Gastroenterology Week 2017に参加し、“Management of patients with occult OGIB based on long-term outcomes” という演題でポスター発表をしました。肝硬変の患者さんで認められる門脈圧亢進症に伴う消化管病変として、近年カプセル内視鏡の普及に伴い門脈圧亢進症性小腸症と言われる小腸病変が注目されています。
これまでに我々は、肝硬変の患者さんにおける門脈圧亢進症性小腸症の予測因子として門脈側副路、特に左胃静脈と脾腎シャントの存在であることを報告してきましたが、門脈圧亢進症性小腸症の臨床経過についてカプセル内視鏡を用いて検討した報告はなく、今回その臨床経過と関連因子を明らかにすることを目的としました。
2009年2月から2015年9月まで当科にてカプセル内視鏡を行った肝硬変の患者さん320名のうちカプセル内視鏡で経過観察をした50名を対象とし、その臨床経過と関連因子を検討しました。今回の学会では同様の研究をされている先生とお話させていただく機会もあり、今後の研究に活かせる貴重な意見を得る事ができました。
最後になりましたが、このような発表の機会を与えて下さいました茶山一彰教授、田中信治教授、そして広島大学病院消化器代謝内科および内視鏡診療科の皆様に深く感謝いたします。

大井 勝博(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム リウマチ・膠原病学)

2017 American College of Rheumatology (ACR) in San Diegoに参加して

2017年11月3日から8日までアメリカのサンディエゴでACRが開催され、私は11月6日から8日の間参加させていただきました。
初めての海外ということで緊張しましたが、成田から9時間かけ到着したサンディエゴ空港は快晴で、11月と思えないほど暖かく空港から会場まで海を見ながら散歩できる明るい街でした。
会場では各種講演、ポスター発表を行っており、英語のリスニング力の低い自分は話半分程度にしか聞き取れませんでしたが勉強させていただきました。
自分の発表は11月7日ポスター発表で演題名「CTLA4-Ig Directly Inhibits Osteoclast Generation from Human Peripheral Monocytes and Tumor Necrosis Factor α-Treated Inflammatory Monocytes」です。関節リウマチは関節炎のため関節破壊をきたす疾患ですが、関節破壊には炎症性サイトカインにより活性化した破骨細胞が大きな影響を及ぼしています。今回我々は関節リウマチの治療薬の1つであるCTLA4-Igが炎症性サイトカインを抑制するだけでなく破骨細胞を直接アポトーシスに導き骨破壊を抑制できることを示唆しました。
発表は朝9時から11時までポスター前に待機し質問者に回答する形式で、想定していたよりはるかに多くの方に見ていただき、20~30名程度の方に質問していただきました。半数程度は日本の方でしたので英語の苦手な自分でも対応でき、こちらも勉強になる話が聞けました。海外の方も詳しい説明を求められる方は教授に対応していただきあっという間に2時間が経過しました。とても楽しく、勉強になる3日間でした。ありがとうございました。

吉田 健(博士課程4年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 腎臓内科学)

American Society of Nephrology Kidney Week 2017 (New Orleans)に参加して

今回、私は2017年10月31日~11月5日にアメリカ・ニューオーリンズで開催されたAmerican Society of Nephrology (ASN) Kidney Week 2017に参加させて頂き、ポスター発表をさせて頂きましたので概要につきましてご報告致します。
”Mesenchymal stem cells cultured in serum-free medium ameliorate experimental renal fibrosis by their strong immunosuppressive effects”という演題で、無血清培地で培養した間葉系幹細胞を腎障害モデルへ投与すると、血清含有培地で培養したものよりも強力に障害を抑制する事ができ、そこにマクロファージの抗炎症タイプへの変化と抗炎症性サイトカインTSG-6の発現増強が関与しているという内容です。更に、十分な量の間葉系幹細胞を培養・増殖する為に培地に添加されるウシもしくはヒト血清において、個体差による増殖能への影響や異種成分に対するリスクが問題となりますが、本研究での無血清培地使用はそのリスクを排除する事ができる為、無血清培地で培養した間葉系幹細胞の臨床応用への有用性も報告致しました。間葉系幹細胞研究の盛んなアジア地域を中心とした様々な国の方々から色々な質問や賞賛の言葉を頂き、本研究の重要性・発展性を再確認できました。また、間葉系幹細胞に関するその他の種々の研究報告にも触れる事ができ、非常に刺激的な期間となりました。
最後になりますが、発表の機会を与えて下さいました正木崇生教授、また本研究の立案・数々の指導をして頂きました中島歩教授、研究をご支援頂きました方々、医歯薬保健学研究科にこの場をお借り致しまして感謝申し上げます。

森井 健一(博士課程4年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 腎臓内科学)

米国腎臓学会(ASN)Kidney Week 2017 (ニューオーリンズ)に参加して

2017年11月2日~3日にかけて、米国、ニューオーリンズで開催されたAmerican Society of Nephrology (ASN) Kidney Week 2017に参加しました。ASNは腎臓領域において最も大規模な国際学会の一つであり、13,000人を超える参加者が世界各国から集まります。
今回、「MicroRNA-200c is involved in Klotho reduction by oxidative stress in human tubular cells」という演題でポスター発表を行いました。本研究では腎保護作用のあるKlothoタンパクが酸化ストレスにより減少する機序について、microRNA-200cに着目して検討を行いました。ヒト尿細管細胞では酸化ストレスで誘導されるmicroRNA-200cがKlotho mRNA 3’非翻訳領域を介してKlothoの発現を抑制することを示しました。Poster presentationでは海外の研究者と実験方法や結果の解釈についてディスカッションを行い、自分の研究に対する考察をさらに深めることができました。また、世界に向けて研究成果を発信していくため、あるいは最新の情報を更新していくためには英語が非常に重要であることを改めて認識させられました。そして、自分の研究テーマに関連するKlothoやmicroRNAについても多くの発表が行われており、新しい知見を得ることができたと同時に世界レベルでの研究を行っていることを実感することが出来ました。
最後になりますが、研究のご指導をいただき、このような機会を与えてくださった諸先生方、ならびに大学院生海外発表支援関係者の皆様に感謝いたします。

田村 亮(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 腎臓内科学)

米国腎臓学会(ASN)kidney Week 2017(ニューオーリンズ)に参加して

この度、2017年10月31日から11月5日までの期間、アメリカのニューオーリンズで開催されたAmerican Society of Nephrology (ASN) kidney Week 2017へ参加させて頂きました。本学会は腎臓領域において最大の国際学会です。ヨーロッパのみならず中国や韓国を中心とした東アジアなど、世界各国から13000人以上の参加者が集い、178のセッションが行われました。
今回私は、「Inhibition of H3K4 methyltransferase SET7/9 ameliorates peritoneal fibrosis」という演題でポスター発表を行いました。本研究は、H3K4のヒストンメチル化と腹膜線維化の関与を明らかにし、メチル化を抑制することにより腹膜線維化が改善するかについて検討したものです。ポスター発表でしたが、多くの方々から質問やコメントを頂き大変勉強になりました。その一方で、語学力不足を痛感しましたので今後は語学力を磨き、次の国際学会に臨みたいと思います。
最後になりましたが、研究の御指導を頂き、国際学会で発表する機会を与えてくださった諸先生方、ならびに大学院生海外発表支援関係者の皆様に感謝いたします。

大久保 愛子(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 腎臓内科学)

ASN 2017 Kidney Weekに参加して

2017年10月31日から11月5日にアメリカ合衆国ニューオーリンズで開催されたASN 2017 Kidney Weekに参加させていただきました。私は、「Prognostic factors in sepsis patients who have undergone direct hemoperfusion with polymyxin B-immobilized fibers」という演題で発表をさせていただきました。アメリカへの渡航は初めてであり不安や緊張も大きかったものの、抄録作成から渡航準備に至るまで諸先輩方のご指導もあり、大きなトラブルなく貴重な体験をすることができました。日本の学会と比較してもその規模の大きさ、また他国での腎疾患及び透析治療に関する様々なプレゼンテーションを見ることができ、大変勉強になりました。このような機会を与えていただき大変有り難く感じております。アメリカで学んだことを日常診療及び今後の研究活動にも活かし精進していきたいと思います。

進藤 稔弘(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 腎臓内科学)

米国腎臓学会(ASN)kidney Week 2017(ニューオーリンズ)に参加して

2017年10月31日から11月5日にかけて、米国、ニューオーリンズで開催されたAmerican Society of Nephrology (ASN)Kidney Week 2017に参加しました。ASNは、腎臓領域において最新の知見・研究を中心とした最も大規模な国際学会の1つです。初の国際学会への参加ということで、出発前から期待と不安を抱えておりましたが、結果的にはとても有意義かつ貴重な経験をすることができました。
今回、「TGF-β1 promotes fibrotic gene expression through the induction of histone variant H3.3 and histone chaperone HIRA」という演題でポスター発表を行いました。本研究は、腎線維化においてヒストンバリアントH3.3とそのシャペロンであるHIRAがどのように関与するかについて検討したものです。
私の発表した腎線維化の領域では、様々な国からの研究報告がみられ、改めて腎臓の線維化への世界的な関心の高さを実感いたしました。国内での学会とは規模が違い、自身の研究テーマに関連した基礎分野の研究や最先端の臨床分野の研究報告は大変興味深く、新たな知見やヒントを得ることができました。また、我々の研究に興味を持っていただき、多くの質問を受けた事は、自分たちの研究が世界を舞台にしても有用な研究だということを再確認でき、誠に嬉しいものでした。今回の国際学会発表を通じて勉強になったことがたくさんあり、今後の研究への意欲がさらに高まりました。最後になりますが、研究の御指導をいただき、このような機会を与えてくださった諸先生方、ならびに大学院生海外発表支援関係者の皆様に感謝いたします。


up