平成30年度前期国際学会参加報告 2

氏名 研究室名 国際学会名
城間 喜智 細胞分子生物学 EMBO Workshop "Telomere biology in health and human disease"
宋 美萱 精神機能制御科学 2018 3rd International Conference on Public Health and Medical Sciences
鍵浦 文子 健康情報学 Association for the Social Sciences and Humanities in HIV / AIDS 2018
山名 栄子 成人看護開発学 STTI 国際看護名誉学会:The Honor Society of Nursing, Sigma Theta Tau International's 29th International Nursing Research Congress
福井 一輝 スポーツリハビリテーション学 15th Asian Society for Adapted Physical Education and Exercise Symposium
利根川 直樹 スポーツリハビリテーション学 15th Asian Society for Adapted Physical Education and Exercise Symposium
音山 一歩 生体機能解析制御科学 2018 Joint Conference of Three Societies
後藤 夏季 運動器機能医科学 The 5th International Scientific Conference on Occupational & Environmental Health
越智 亮介 運動器機能医科学 The 5th International Scientific Conference on Occupational & Environmental Health
桑原 渉 上肢機能解析制御科学 45th The International Society for the Study of the Lumbar Spine Annual Meeting
上田 章雄 上肢機能解析制御科学 International Society of Electrophysiology and Kinesiology
JOLAN EVANGELISTA TAÑO 線量測定・評価 The 10th International Conference on 3D and Advanced Dosimetry
長田 麻央 病院薬剤学 78th FIP World Congress of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

 

城間 喜智(博士課程2年 医歯薬学専攻 薬学専門プログラム 細胞分子生物学)

Telomere EMBO workshop (トロイア) に参加して

2018年5月1日から6日にかけてポルトガルのトロイアで開催された Telomere EMBO workshop (Telomere biology in health and human disease) に参加させていただきました。そこで私は、「Development of novel TRF2 inhibitor」という題目でポスター発表を行いました。

染色体末端にあるテロメアはシェルタリンと呼ばれる6つのタンパク質からなる複合体によって保護されています。シェルタリンの内、TRF2 (telomeric repeat binding factor 2) はテロメア保護に必須のタンパクであり、欠損すると細胞の増殖停止や細胞死を誘導することが知られています。本研究では TRF2 の阻害剤を探索・開発し、がん細胞に処理することで起こる細胞応答について調べました。興味深いことに、TRF2阻害剤を短時間(2〜24hr)処理するとオートファジーが誘導され、長時間(24〜48hr)処理ではアポトーシスを誘導することを示しました。

本学会では、テロメアを専門とした研究者ばかりで、最新の知見を得られ、非常に多くの学びと刺激を得られました。また、本学会は他の研究者と話す機会が多く設けられており、大変有意義な意見交換をするとともに語学の重要さを痛感し、語学学習の大きなモチベーションの一つとなりました。

最後になりましたが、研究指導をしてくださり、このような発表機会を与えてくださった田原栄俊教授を始め、研究室の皆様方、そして、ご支援頂きました大学院生海外発表支援関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

宋 美萱(博士課程前期2年 保健学専攻 精神機能制御科学)

2018 3rd International Conference on Public Health and Medical Sciences (ICPHMS2018) に参加して

2018年5月29日から31日にかけて中国杭州で行われました2018 3rd International Conference on Public Health and Medical Sciences (ICPHMS2018)に参加させていただき、口演“Stress Conditions and Mental Health Status of International Students Studying in Japan”の演題で発表させていただきました。

本研究では日本在住の留学生67名を対象として精神的健康に関する質問紙調査を行い、ピアソン相関分析の結果から、留学生が抱えるストレスの実態、およびメンタルヘルスの現状を示すことができました。発表後には海外の研究者から「来日した時点からの時間経過によって留学生のストレス内容は変化していくのではないか?」、「独身者と既婚者ではメンタルヘルス状況に違いがあるのではないか?」などの質問を受けました。貴重な意見を伺うことができ、多くの研究者と交流する機会がありました。

本学会での経験を活かし、今後は口述発表などのプレゼンテーション能力をさらに向上させていきたいと思います。

最後になりましたが、国際学会参加にあたりご指導、ご支援いただいた本学関係者の皆様方に深く感謝いたします。

鍵浦 文子(博士課程後期3年 保健学専攻 健康情報学)

AIDS 2018 (Amsterdam, Netherlands) に参加して

2018年7月23日~27日に、オランダ アムステルダムで開催されたAIDS 2018に参加してきました。この学会はエイズ関連の学会の中で世界最大規模のもので、1万8千人の参加があったそうです。プログラムは、アフリカやヨーロッパのHIVの疫学、地域の取り組みや、ゲイの婚姻カップルの調査、HIV-RNAを測定するための最新機器の紹介など内容は多岐にわたるものでした。また、自分が今後取り組みたいと思っている研究と同じような研究の発表もあり、とても刺激を受けました。

また、自分の発表は、AIDS 2018 のプレカンファレンスの中で、口頭発表をしました。演題「Psychosocial factors influencing the continuation of medical attendance among Japanese HIV patients」では、日本のHIV感染者400名から集めた質問紙の結果から、HIV感染者の受診中断に影響する心理社会的要因を分析した内容を発表しました。研究の結果、受診予約日を書き留めていない人、自尊感情が低い人、ソーシャルサポートが少ない人などが、受診を継続している人に比べて、有意に受診を中断していました。患者を診療する時に、これらをアセスメントすることが出来れば、医療従事者は患者の受診中断を予防するためのケアができると考えています。質疑応答の中では、日本のHIV感染者が置かれている状況や、調査の手法、今後調査結果をどう活かしていくのかについて質問がありました。

末筆になりましたが、今回の学会発表にあたりご指導ご支援いただきました健康情報学研究室 梯正之教授と研究室の皆様に心より感謝申し上げます。

山名 栄子(博士課程後期3年 保健学専攻 成人看護開発学)

The Honor Society of Nursing, Sigma Theta Tau International's 29th International Nursing Research Congress(メルボルン) に参加して

私は、2018年7月19日~23日に、オーストラリアで開催されたThe Honor Society of Nursing, Sigma Theta Tau International's 29th International Nursing Research Congressに参加しました。Honor Society of Nursing, Sigma Theta Tau International(国際看護名誉学会)は看護領域において大規模な組織の一つであり、800名以上の看護研究者および学生、臨床医、指導者が世界各国から集まりました。

日本の透析治療の水準は高く、合併症発症率や死亡率などの低下により長期延命の評価が得られています。近年、患者の健康管理とQuality of Life(QOL)維持向上のための支援の在り方が問われています。今回、私は“Educational Approach System in Hemodialysis Patients : Randomized Controlled Trials (Pilot Study)”という演題でポスター発表をしました。教育的働きかけは、末期腎不全になり外来で血液透析を受けている患者のQOLを高める効果があったという研究の結果を発表しました。今後は、研究結果をまとめ、さらに研究を進め、研究結果の社会への還元を行なってまいります。

最後になりましたが、今回の発表にあたりご支援いただきました成人看護開発学研究室 森山美知子教授、ならびに本学大学院生海外発表支援関係者の皆様に深く感謝いたします。

福井 一輝(博士課程前期2年 保健学専攻 スポーツリハビリテーション学)

15th Asian Society for Adapted Physical Education and Exercise Symposium (Kuala Lumpur) に参加して

このたび、2018年7月11日から13日にかけてマレーシア、クアラルンプールで開催された15th Asian Society for Adapted Physical Education and Exercise Symposium に参加させていただきました。本学会の演題数は口述発表38題、ポスター発表24題であり、その他に多数の講演が行われていました。

私は「The characteristics of muscle strength and performance in wheelchair badminton players」というタイトルで口述発表をさせていただきました。内容は、車いすバドミントン選手と健常な車いすバドミントン選手の筋力とパフォーマンスの関係を調査したものになります。障がい者スポーツは研究者自体が少なく、他に参加した学会ではなかなか内容に関するディスカッションができないことが多いですが、本学会は障がい者スポーツに関して専門に研究している人が多く、内容に関してのディスカッションができたので凄く有益な学会参加となりました。また、学会中にはマレーシアの障がい者スポーツに関係のある様々な施設を見学させていただきました。その中で、実際にマレーシアを代表する選手に出会い、会話をすることができたことも非常に貴重な経験となりました。

最後に、このたびの海外発表にあたりご指導いただいた先生方および研究室の皆様、ならびにご支援いただいた大学院生海外発表支援の関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

利根川 直樹(博士課程前期2年 保健学専攻 スポーツリハビリテーション学)

15th Asian Society for Adapted Physical Education and Exercise Symposium (Kuala Lumpur) に参加して

このたび、2018年7月11日から13日にかけてマレーシア、クアラルンプールで開催された15th Asian Society for Adapted Physical Education and Exercise Symposium に参加させていただきました。本学会の演題数は口述発表38題、ポスター発表24題であり、その他に多数の講演が行われていました。

私は「The difference of muscle activity in the badminton overhead stroke between standing and sitting position」というタイトルで口述発表をさせていただきました。パラバドミントンは身体障がいを持つ選手のためのバドミントンであり、東京2020パラリンピック競技大会より正式競技となります。近年注目が集まっておりますが、パラバドミントンについての研究は極めて少ないのが現状です。パラバドミントンには車いすでプレーするクラスと立位でプレーするクラスがあり、今回の研究では車いす座位と立位でのスイング動作時の筋活動の違いを調べました。聴衆の方からは「棘下筋の筋活動が高くなったのはなぜか」、「車いすの選手にどのようにアドバイスしたら良いか」といった質問をいただき、ディスカッションすることができました。障がい者スポーツの学会ということで、幅広い分野の発表を聞くことができ、非常に有意義なものとなりました。今後はさらに研究内容を深めるとともに、語学力の向上に努めたいと感じました。

最後に、このたびの海外発表にあたりご指導いただいた先生方および研究室の皆様、ならびにご支援いただいた大学院生海外発表支援の関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

音山 一歩(博士課程前期2年 保健学専攻 生体機能解析制御科学)

Joint Meeting of the ESCHM-ISB-ISCH2018(Krakow, Poland) に参加して

2018年7月2日~6日にポーランドのクラクフで開催された「Joint Meeting of the ESCHM-ISB-ISCH 2018」に参加しました。本学会はThe European Society for Clinical Hemorheology and Microcirculation、The International Society of Clinical Hemorheology、The International Society of Biorheologyの3学会合同で行われた血管血流系の国際学会です。私は「L-cysteine improves blood fluidity that has been impaired by acetaldehyde」というタイトルで口述発表を行いました。発表時間は12分、質疑応答は3分でした。

本研究では、ヒトより採血した血液を用いて、アセトアルデヒド及びLシステインの添加が血液流動性に与える影響について検討しました。血液流動性の評価は、Micro-channel Array Flow Analyzerを用いて、一定量の血液が毛細血管モデルの微細空間を通過する時間を測定し、血液通過時間の比較により行いました。結果は、アセトアルデヒドの添加により、濃度依存的に血液流動性は悪化しましたが、Lシステインを同時に添加することで血液流動性が改善しました。

今回の経験を通じて、以前に比べて文章作成能力及び英語でのコミュニケーション能力が向上したと感じます。今後は今回の研究結果を論文にまとめ、学術誌に採用されるように、引き続き作業していきます。

後藤 夏季(博士課程前期1年 保健学専攻 運動器機能医科学)

The 5th International Scientific Conference on Occupational and Environmental Healthに参加して

私は、2018年9月10日から12日にかけてベトナムのハノイ市で開催された第5回International Scientific Conference on Occupational and Environmental Healthに参加し、ポスター発表を行いました。主に公衆衛生や職業病、職場の環境整備について取り上げられており、特に開催地であるベトナムの現状を知る大変よい機会となりました。

私の演題名は「Hyperbaric treatment at 1.3 atmosphere absolute with normal air improves glucose tolerance in type 2 diabetes」で、長期間の高気圧処置が糖尿病モデルラットの糖代謝に及ぼす影響について発表しました。ベトナムでは高気圧酸素治療の認知度が低かったため、高気圧・高酸素の利点や欠点なども改めて現地の参加者と理解を深めることができました。また、東南アジアの国々では糖尿病患者数が増加していることから、糖尿病に対する関心の高さを感じました。

今回初めて国際学会に参加し、自分の研究内容を問わず様々な国の方と意見交換することができました。不慣れさゆえ、英語での質疑応答や会話は満足のゆく内容ばかりではなかったものの、大変良い経験となりました。

最後に、このような発表の機会を与えてくださいました先生方、および大学院医歯薬保健学研究科の方々に深くお礼申し上げます。

越智 亮介(博士課程前期2年 保健学専攻 運動器機能医科学)

The 5th International Scientific Conference on Occupational and Environmental Healthに参加して

この度、私は2018年9月10日から12日にかけてベトナムのハノイで開催されたThe 5th International Scientific Conference on Occupational and Environmental Healthに参加させていただきました。この学会には世界各国から幅広い分野の研究者が参加されており、多岐にわたる分野の演題発表が行われていました。私は、「The Effects of Enriched Environment from Weaning to Adolescence Period on Anxiety-like Behavior in Rats」というタイトルでポスター発表を行いました。私は現在、発達早期の経験が脳と行動にどのような影響を与えるかについて研究しており、今回はEnriched Environmentという多くの刺激が与えられる環境での飼育が不安様行動を減少させることを発表しました。

この学会には幅広い分野の研究者が参加していたため、私と異なる分野の研究者からの質問もありましたが、異なる分野の研究者に対して、簡単に分かりやすく英語でプレゼンテーションを行うことができませんでした。プレゼンテーション能力に課題が残りましたが、貴重な経験となりました。

最後に、この度の学会参加にあたりご指導いただきました諸先生方、ご支援いただきました医歯薬保健学研究科に深く感謝申し上げます。

桑原 渉(博士課程後期3年 保健学専攻 上肢機能解析制御科学)

The International Society for the Study of the Lumbar Spine(ISSLS)2018に参加して

2018年5月14日~18日にカナダ、バンフで開催されたThe International Society for the Study of the Lumbar Spine(ISSLS)2018という学会に参加させていただきました。本学会は腰椎研究に関わる、脊椎脊髄病専門医の医師が中心となった国際学会です。本学会において、私は“Trunk movement during gait in patients with knee osteoarthritis before and after total knee arthroplasty”という題目で、変形性膝関節症患者における人工膝関節全置換術前後の歩行中の脊柱前傾角度についてポスター発表を行いました。同行した医師の留学先の医師より多くの質問をいただきました。その中でも膝関節屈曲拘縮の程度により術前後の脊柱前傾角度の差があるかという質問は、これまで研究室の中で討論に上がらなかった指摘でした。その場では答えられなかったものの、帰国後にデータ整理を行い今後の研究に活かせていけそうであり、非常に有意義な討論ができました。

最後に、このような発表の機会を与えて下さった諸先生方、またご支援頂いた大学院生海外発表支援の関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

上田 章雄(博士課程後期3年 保健学専攻 上肢機能解析制御科学)

International Society of Electrophysiology and Kinesiology(ダブリン) に参加して

私は、2018年6月30日から7月2日にかけてアイルランドのダブリンで開催されたThe 22th International Society of Electrophysiology and Kinesiology Congressに参加させていただきました。『The effect of distal transverse arch on wrist joint during dart-throwing motion』という題目でポスター形式にて発表させていただきました。2年に1度行われる学会ということで、アイルランドを始めとする多くの国々からたくさんの研究者が参加されており、連日沢山の口演やポスター発表が行われ、日本では聞けないような発表も多くあり、研究のための情報収集や研究者として自分に足りないものを認識する機会として、非常に貴重な体験となりました。

ダーツスローモーション中の手の横アーチが手関節運動に与える影響について検討した内容を発表しました。結果としては手の横アーチを固定しなかった群が手関節の関節可動域が有意に大きく、手の横アーチと手関節運動の関係が示唆されました。この結果について、同分野を研究されている先生方から方法論など様々な点でディスカッションをすることができ、今後の研究につながる課題も明らかとなり、非常に有意義な時間を過ごせました。

今後も国際学会には積極的に参加し、海外研究者と、よりよい英語でのディスカッションを行うことによって自分の研究を深めたいと考えています。

最後になりますが、このような機会を与えてくださった諸先生方、ならびに大学院生海外発表支援関係者の皆様に感謝いたします。

JOLAN EVANGELISTA TAÑO(博士課程1年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 線量測定・評価)

The 10th International Conference on 3D and Advanced Dosimetry (Kunshan, China) に参加して

The 10th International Conference on 3D and Advanced Dosimetry (IC3DDose) was held at the Duke Kunshan University Conference Center in Kunshan, China last September 16 to 19, 2018. The conference’s main objectives are: 1) to provide a forum to talk about the most recent innovations and research in the field of 3D and advanced dosimetry, 2) to explore the current challenges of modern radiotherapy procedures in dosimetry, 3) to enhance the quality of radiotherapy treatments and quality assurance (QA) through the progress of clinical dosimetry, and 4) to motivate the diverse research in dosimetry and clinical practice through the collaboration of advanced,3D and semi 3D dosimetry methods.

After the deliberation of my submitted abstract, I was invited to give an oral presentation of my study entitled, “Development of a reusable PVA-GTA-I gel dosimeter for 3D radiation dose assessments”. My research was categorized under the Chemical Dosimetry session and scheduled on the second day of the conference, September 17, 2018 from 13:15 to 13:30. I focused around the exploration of the dose response properties and reusability of a novel radiochromic gel dosimeter formula composed of poly vinyl alcohol (PVA) crosslinked with glutaraldehyde (GTA) mixed with potassium iodide and additives using spectrophotometry. Varying concentrations of GTA were applied to further explore the effect of different molarities in the formula’s dose response. Linearity of the dose response, time progression and re-annealing effects were explored in this study. The resulting products of the formula were highly transparent gel samples that converts to a reddish hue after irradiation. Also, the lowest concentration of GTA (7mM) delivered the best dose response linearity within the dose range of 0 to 70 Gy. Furthermore, time progression results indicated that the absorbance values start to fade within the first 24 hours after irradiation and then increases subsequently. Moreover, re-annealing the samples could transform the samples back to its colorless state with absorbance value comparable to the unirradiated samples. However, there is still a substantial room for improvement in the formula’s reusability since the absorbance values were observed to increase after three to four re-irradiations.

Post-presentation, one question was raised regarding the attenuation of the absorbance values. To address this, I explained that the observed decrease during the initial phase is hypothesized to be caused by the reduction of the polyiodide ion to mono-iodide ion due to the lack of GTA or fructose. While the subsequent increase of absorbance could be due to the oxidation of the iodide ion instigated by the dissolved oxygen in the mixture. Consequently, the future needs of our study will be to further assess the formula composition by exploring other crosslinkers and investigate the effect of preparation techniques and storage conditions such as keeping the samples in a nitrogen-filled atmosphere.

All things considered, my presentation in the IC3DDose went well and was delivered properly within the allotted time frame. The IC3DDose 2018 conference provided a good avenue to showcase my research and to gain valuable feedback from the experts in field.

長田 麻央(博士課程3年 医歯薬学専攻 薬学専門プログラム 病院薬剤学)

78th FIP World Congress of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences(グラスゴー) に参加して

この度、2018年9月2日から9月6日にかけてイギリスのグラスゴーで開催された78th FIP World Congress of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences に参加させていただきました。

私は「Olanzapine suppresses insulin secretion from pancreatic β-cells via blockade of multiple receptors」という演題名でポスター発表をさせていただきました。非定型抗精神病薬の一つであるオランザピンの投与により、副作用として高血糖が惹起されることが知られております。本研究では、オランザピンがインスリン分泌調節に及ぼす影響について培養細胞を用いて解析しており、その結果を報告しました。多くの方が足を止めて下さり、質問やご意見をいただきました。特に、世界各国の病院や薬局で働いておられる薬剤師の方々とのディスカッションはこれまで参加した国内の学会では経験出来なかったものであり、大変刺激になりました。また、より生体内の状態を考えながら研究を行う必要があると気付き、今後の研究活動に活かして行きたいと思います。

国際学会に参加し様々な国の方々と交流できたことは非常に貴重な経験となりました。その一方、英語でのディスカッションでは自分の考えを正確に伝えることができずもどかしい思いをすることも多く、今後は研究活動に邁進するとともに、語学力の向上にも努めていきたいと思います。

末筆ではございますが、研究のご指導をいただき、国際学会で発表する機会を与えてくださった病院薬剤学研究室の先生方、並びにご支援をいただきました医歯薬保健学研究科の皆様に心より感謝申し上げます。


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