令和元年度前期国際学会参加報告 1

氏名 研究室名 国際学会名
三宅 瑠 神経薬理学 49th European Society for Dermatological Research Annual Meeting
秋本 修志 消化器・移植外科学 19th Congress of the European Society for Organ Transplantation
佐藤 幸毅 消化器・移植外科学 19th Congress of the European Society for Organ Transplantation
山根 宏昭 消化器・移植外科学 19th Congress of the European Society for Organ Transplantation
清水 陽元 脳神経外科学 The 10th Asia Spine
齋藤 怜 皮膚科学 49th European Society for Dermatological Research Annual Meeting
宍道 紘一郎 視覚病態学 2019 ARVO Imaging in the Eye Conference
今野 伸樹 放射線腫瘍学 IASLC 20th World Conference on Lung Cancer
SARMIN NUSHRAT 硬組織代謝生物学 American Society for Bone and Mineral Research(ASBMR) 2019 Annual Meeting
SHAKYA AJAY 生体材料学 Society For Biomaterials 2019 Annual Meeting & Exposition
梅原 華子 先端歯科補綴学 European Association For Osseointegration's 28th Annual Scientific Meeting
山内 優佳 歯科矯正学 2019 Spring Meeting of the European Materials Research Society
MD RAKHIMUZZAMAN 未病・予防医学 The 10th Asian Conference on Lactic Acid Bacteria
彭 子祐 生体構造・機能修復学 97th General Session and Exhibition of the IADR

 

三宅 瑠(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 神経薬理学)

49th European Society for Dermatological Research Annual Meeting(Bordeaux)に参加して

2019年9月18日から21日にかけてフランスのボルドーで開催された49th European Society for Dermatological Research Annual Meeting(ESDR2019)に参加し、“Cytokines and filaggrin expression alter AD skin-derived Staphylococcus aureus uptake into keratinocytes”という演題でposter walkに選出され、口述発表させていただきました。

アトピー性皮膚炎患者の皮膚には黄色ブドウ球菌が多く常在することが知られており、本研究では、アトピー性皮膚炎患者の皮膚から分離した黄色ブドウ菌株の角化細胞への取り込みがどのようなサイトカインやバリア機能蛋白によって制御されているのかについて解析しました。今回初めての英語での発表であり不安もありましたが、自分の研究内容の意義をきちんと伝えることができたと思っています。学会では約700演題と多くのポスターが掲示してあり、多くの分野の研究に触れることができ、また、海外の様々な研究者と交流でき、良い経験になりました。今後は自身の英語表現に磨きをかけると同時に、Plenary sessionで発表できるように実験を発展していきたいと思います。

最後に、研究に関しご指導いただき、このような発表の機会を与えてくださいました秀道広教授、岩本和真助教、酒井規雄教授、ご支援頂きました大学院生海外発表支援関係者の皆様に感謝申し上げます。

秋本 修志(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・移植外科学)

19th Congress of the European Society for Organ Transplantation (COPENHAGEN)に参加して

私は2019年9月15日〜9月18日にデンマークのコペンハーゲンで行われた19th Congress of the European Society for Organ Transplantationに参加しOral Sessionで発表を行いました。演題名は「INVESTIGATION OF FACTORS AFFECTING PERIOPERATIVE NUTRITIONAL STATUS IN KIDNEY TRANSPLANTATION」で、腎移植における周術期栄養状態が影響を及ぼす因子の検討について発表を行いました。我々は当科で腎移植を施行した108例において、栄養スクリーニングであるGNRI(Geriatric nutritional risk index)を用いて術前GNRIや術後1年GNRIを計算し、栄養障害リスク群(GNRI<92)と非栄養障害群(GNRI≧92)の2群に分け、周術期から術後における合併症頻度や栄養状態の検討を行いました。結果、術前GNRI<92群は31例であり、術後1週間までのHb値が有意に低値でした。また、尿路感染症やCVD(Cardiovascular disease)、de novo悪性腫瘍の発症が多くありました。次に、術前栄養障害リスク群の中で、術後1年でも栄養状態が改善していない群(術後GNRI<92)と改善した群(術後GNRI≧92)に分けて同様の検討を行いました。結果、多くの症例は移植後栄養状態の改善を認め、術後GNRI<92群は6例でした。これらは術直後からのHb低値が遷延し、合併症においては骨粗鬆症発症が多くありました。

術前栄養障害リスク群は術後尿路感染やCVDなどの合併症リスクが高くなり、術後の栄養状態の改善が乏しい群は骨粗鬆症を起こす危険性が高くなることが考えられ、術前からの栄養状態改善が術後長期において重要であると考えられました。

国際学会に参加し、発表する事でとても刺激的で今後の研究にも大変役立つと思いました。最後にご指導下さった大段教授、田原先生をはじめとした先生方に感謝申し上げます。

佐藤 幸毅(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・移植外科学)

19th Congress of the European Society for Organ Transplantation (COPENHAGEN)に参加して

私は2019年9月15日〜9月18日にデンマークのコペンハーゲンで行われたCongress of the European Society for Organ Transplantationに参加し口頭発表を行いました。演題名は「Safety and efficacy of novel cell-free and concentrated ascites reinfusion therapy (KM-CART) for refractory ascites in liver transplant candidates」で、生体肝移植症例における難治性腹水のrisk因子解析および術前から難治性腹水を伴う生体肝移植患者に使用したKM-CART計45回の効果と安全性について発表を行いました。当科における生体肝移植症例で周術期に難治性腹水を伴った頻度は19.6%で、術後1年生存率は難治性腹水群で有意に不良でした。難治性腹水のrisk因子を解析したところ、ドナーの年齢≧50歳、MELD score≧20、左葉グラフト、開腹時腹水量≧350 mLが独立した危険因子でした。当科では術前からの腹水貯留症例に対して2017年より、松崎らの開発した改良型腹水濾過濃縮再灌流法 (KM-CART)を導入しています。従来のCARTと異なり、短時間で大量の腹水の濾過濃縮再灌流が安全に施行可能で、これまでに計45回施行しました。腹水排液量の中央値は11.0 L (2.6-26.1 L)、再灌流したAlb 22.2 g (2.5-65.6 g)、IgG 17.8 g (1.5-61.8 g)でした。臨床所見としてKM-CART前後で患者様の尿量、体重、食事摂取量は有意に改善を認めました。合併症はClavien-Dindo分類 III以上の頻度は0%、発熱(13.3%)、血圧低下(13.2%)、出血(4.4%)を認めましたが、全て保存的治療で軽快され安全に施行できました。KM-CARTで腹水を全量排液することで、腹部膨満感の改善、ADLの改善、食事摂取量の増加に繋がり、周術期リハビリの継続、栄養状態の維持といった難治性腹水症例の周術期管理を効果的に行うことができると考えています。

国際学会に参加し、発表する事でとても刺激的で今後の研究にも大変役立つと思いました。最後にご指導下さった大段教授、大平先生をはじめとした先生方に感謝申し上げます。

山根 宏昭(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・移植外科学)

19th Congress of the European Society for Organ Transplantation (COPENHAGEN)に参加して

私は2019年9月15日〜9月18日にデンマークのコペンハーゲンで行われたCongress of the European Society for Organ Transplantationに参加し口頭発表を行いました。演題名は「Class II HLA Eplet mismatch is a risk factor for de novo Donor-Specific antibody development in kidney transplantation recipient.」です。移植前に結果を知り得るHLA多型は以前より移植後の拒絶反応や生着などに関連することが報告されています。その一方で近年HLAの分子構造などから算出されるEpletが注目されています。レシピエントとドナーHLAの構造的差異はEpletミスマッチと表現され、従来のHLAミスマッチと比較して、より詳細な移植後の拒絶反応などの予見に有用と報告されています

本検討の結果では、Epletミスマッチの増大は移植後のドナー特異的抗体の産生の増加を認め、抗ドナーT細胞応答の亢進をも認める結果でした。これらの結果は、Epletミスマッチの大きなペアに関しては移植後の免疫抑制剤の減量を注意深く行う必要があるものと考えられました。Epletミスマッチの報告は他にも多数認められ、世界的にも注目されている領域であり、今後さらなる詳細な報告がなされるものと考えています。

欧州の移植はドナーをHLAミスマッチの数やその他の条件で詳細に選択できるシステム構築が進めていることも広く報告されていました。このシステムを用いることでさらなる移植成績の改善が見込まれますが、本邦においてはドナー不足が深刻であり、これらのシステムを構築するには至っておらず、重要な課題であると考えられました。本邦における移植に対する理解と啓蒙をさらに進めていく必要があると考えられます。

国際学会に参加し発表する事で、とても刺激的で今後の研究にも大変役立つと思いました。最後に、ご指導下さった大段教授、田中先生をはじめとした先生方に感謝申し上げます。

清水 陽元(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 脳神経外科学)

The 10th Asia Spine(ソウル) に参加して

今回、韓国のソウル市で開催された第10回Asia Spine学会に参加しましたので報告させていただきます。

発表内容ですが、無症候性の脊髄硬膜動静脈瘻(dAVF)のシステマティックレビューを行ったので、その報告を行いました。無症候性の脊髄dAVFは頸椎レベルに多く、すべてが症候性に変化するという訳ではないことがわかりました。症候性の脊髄dAVFは胸腰椎に多く、頸椎に発症することは稀とされており、無症候性の脊髄dAVFが頸椎に多いということは極めて特徴的と考えられました。頸部は静脈還流が極めて発達しており、静脈圧亢進を防ぐことができることが症候化を防いでいると考えました。この研究は今後、頭蓋内dAVFと同様の静脈還流ルートに応じた分類の構築に寄与できるのではないかと考えています。会場からは、どのような経緯で無症候化の脊髄dAVFの症例が見つかるのかという報告を受けました。海外では日本ほど簡単にはMRIが撮影できない背景があり、とても驚かれていました。海外では圧倒的な症例数で勝負してきますが、日本では一例一例をじっくり検討できることが強みと感じました。症例数では海外とは勝負できないので、一症例に対する質を上げることで、海外と勝負できればと思いました。

最後ですが、学会に先立ち、延世大学で手術見学をさせていただく機会を頂きました。3日間も手術を見学させていただきましたが、どの先生方も優しく紳士的で、嫌な顔をされず丁寧に対応していただき、本当に感謝しています。この場をかりて、お世話になったスタッフの方々には御礼申し上げたいと思います。

齋藤 怜(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 皮膚科学)

European Society for Dermatological Research the 49th Annual Meeting (Bordeaux)に参加して

2019年9月18-21日にフランス、ボルドーで開催されたEuropean Society for Dermatological Research the 49th Annual Meetingに参加しました。本学会はヨーロッパ研究皮膚科学会により毎年開催される学会です。私は、慢性蕁麻疹と血液凝固能異常の関連について、特に単球に発現する組織因子に着目した研究について発表しました。慢性蕁麻疹患者では単球の組織因子発現は増強していること、in vitroでリポポリサッカライドなどのToll-likeレセプターリガンドにより単球の組織因子発現は増強し、外因系凝固を駆動すること、さらに血管内皮細胞の細胞間隙が開大することを見出し、この現象が慢性蕁麻疹の病態において、マスト細胞の脱顆粒を誘導する因子が血管内から血管外に移動することを可能にする可能性があることを論じました。ヨーロッパの、レベルの高い研究を行っている学会参加者の前で研究内容を発表し議論することは、学びの多い機会となりました。また数々の演題や講義は興味深く刺激的でした。本学会での経験を活かし、今後の研究を続けたいと思います。

宍道 紘一郎(博士課程1年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 視覚病態学)

2019 ARVO Imaging in the Eye Conference (Vancouver) に参加して

2019年4月27日にカナダ、バンクーバーで開催された 2019 ARVO Imaging in the Eye Conferenceに参加してきました。本学会は毎年Association for Research in Visual Science and Ophthalmology(ARVO)の初日に開催される、眼科研究の中でも画像解析に特化したセクションです。

この度私は、生体共焦点顕微鏡で得られた角膜神経の面積を自動測定する方法を考案し、その正確性を検討した内容を発表して参りました。生体共焦点顕微鏡を用いることで、角膜内の細胞の光学的断層像を非侵襲的に得ることができます。これまで生体共焦点顕微鏡を用いて角膜を構成する種々の細胞の解析が報告されてきましたが、解析法の標準化はなされていません。標準化に耐えうるためには、誰もが容易にアクセスできるツールであることに加え、客観性のあるツールであることが求められます。そこで今回私は、既存の画像解析ソフトウェアを用いて、生体共焦点顕微鏡で得られた角膜神経線維画像の面積を自動測定し、眼科医が目視で測定した神経の面積と比較しました。その結果、自動解析で得られた神経線維面積は、眼科医が目視で測定した面積と高い相関を示しました。

現在私たちは、糖尿病患者の角膜神経線維の面積を、本解析方法を用いて自動測定する臨床研究の準備を進めております。糖尿病患者では角膜神経が障害されることが知られており、本解析方法を用いて客観性のある新たな診断ツールの開発を目指しています。

今野 伸樹(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 放射線腫瘍学)

第20回世界肺癌学会 (バルセロナ) に参加して

2019年9月7日から10日までバルセロナで開催された2019 World Conference on Lung Cancer (第20回世界肺癌学会)に参加いたしました。本学会は年に1度開催される肺癌領域の最も大きな学会で、呼吸器内科、呼吸器外科、腫瘍内科、放射線治療科等、様々な専門家が世界各国から集まります。今回私は、 “Impact of Using Volumetric Modulated Arc Therapy on Radiation Pneumonitis in Locally Advanced Non-Small Cell Lung Cancer”というタイトルで、局所進行非小細胞肺癌に対して化学放射線療法を行う際に、VMAT(強度変調回転照射)という新しい放射線治療技術を用いることの影響に関して報告いたしました。VMATを用いることで食道や心臓などの肺の周囲の重要な臓器にあたる放射線量を低減することができる一方、肺に低線量が広がることで放射線肺臓炎が増加することが懸念されております。当院で治療した63例の方の検討によりVMATを用いても放射線肺臓炎が増加しておらず、むしろ低下傾向を認めました。日本人はこれまでの臨床試験で様々な治療に対して肺臓炎の有害事象が生じやすいことが知られており、日本から世界に向けて日本のデータを示していくことが重要と考えます。自分の発表の際には他の国の様々な科のドクターと意見を交換ができましたし、開催期間中多くのセッションに参加することで世界各国の最先端の研究に関する報告を学ぶことができました。今回得た貴重な経験を活かして今後ますます精進したいと考えます。

SARMIN NUSHRAT(博士課程4年 医歯薬学専攻 歯学専門プログラム 硬組織代謝生物学)

American Society for Bone and Mineral Research 2019 Annual Meeting (ASBMR)

On September 19th 2019, I attended an International Conference called ASBMR (American Society for Bone and Mineral Research) 2019 Annual Meeting. Every year ASBMR arranges their annual meeting in different states of USA. This Year they organized the annual meeting in Orlando, Florida. It was four days long conference from September 20th, 2019 to September 23rd, 2019. Conference venue was Orange County Convention Center. And I was a poster presenter on that conference. It was a great opportunity to attend such a big International conference for the first time. I presented my poster on September 22nd,2019. Time duration was from 12:30 to 14:30 pm. The title of my poster was “Bone matrix miR-125b suppresses the progression of osteolytic bone metastasis by targeting not only osteoclasts but also cancer cells”. Audiences were huge in number, and came from different countries, universities and organizations as well. I felt very honor to present my experimental work in front of them. And I got a huge response too from the audiences. Several people who could relate my experiment works with them asked me questions. And two well-known cancer researchers gave me suggestions for my future work. And I could compare my level of research with other participants of the conference. This conference boosts up my confident level as a presenter. I will be able to utilize this experience in my future experimental works and presentation too.

SHAKYA AJAY (博士課程4年 医歯薬学専攻 歯学専門プログラム 生体材料学)

Society For Biomaterials 2019 Annual Meeting and Exposition

I presented the experimental findings of my PhD research in the form of a poster at the Society For Biomaterials 2019 Annual Meeting and Exposition. The meeting and the exposition were held for 4 days from April 3-6, 2019 in Seattle, at Washington State Conference Center. It was an annual meeting of the Society For Biomaterials, of which I am a member as well. It was my first time to attend an exposition in USA, with participants from all over the world. It was a great opportunity to learn so many new updates in such a short span of time. This attendance really helped me to explore the scope of Biomaterials research and compare myself in the global platform. This international conference was very different and more interactive compared to other conferences I had attended in Japan, which were held mostly in Japanese language.

I presented a poster titled, “Oriented Immobilization of Basic Fibroblast Growth Factor: a Novel Bioengineered Surface Design for the Expansion of Mesenchymal Stem Cells”. I presented the findings of my research which many of the viewers found it as a novel concept. My poster was about the new method to culture mesenchymal stem cells on bFGF immobilized substrate. Since many of the other researchers were working on mesenchymal stem cells, I was met with a lot of questions from Professors and other attendees. They really found my idea a very novel concept and encouraged me to conduct various other experiments. I also received a lot of suggestions for future experiments. I implemented many of their suggestions after I came back to Hiroshima University. That experience really helped me to explore my own research from different perspectives. This exposure also helped me during my final thesis presentation. I would like to thank my Professor, my assistant professor and Hiroshima University for this great opportunity.

梅原 華子(博士課程3年 医歯薬学専攻 歯学専門プログラム 先端歯科補綴学)

European Association for Osseointegration 2019(リスボン)に参加して

2019年9月26-28日にポルトガル(リスボン)にて開催されたEAO (European Association for Osseointegration) に参加させていただきましたのでご報告いたします。

今回私は「Novel developed bioactive titanium membrane with alkali treatment for bone regeneration」という演題名でポスター発表を行いました。歯科インプラント治療において、埋入部位の骨量が不足する場合、薄膜状の生体材料(メンブレン)を用いて骨量を確保するメンブレンテクニックが必要となることがあります。メンブレンの材料の一つとしてチタンが用いられますが、生体不活性であり、骨形成促進作用は有していません。そこで本発表では、チタン薄膜構造体に至適な表面処理法を明らかにし、これを施した生体活性チタン薄膜について検討しました。アルカリ処理を行ったチタンメンブレンは表面に酸化チタン層を形成します。これがCa-Pの沈着を促進する生体活性作用を有し、ラット頭蓋骨においても骨治癒が促進されることが明らかとなりました。

今回大きい規模の国際学会へ参加させていただき、これからの研究への刺激となりました。より優れた歯科治療を目指して今後も研究に邁進していきたいと思います。最後になりましたが、今回このような貴重な発表の機会を与えていただき、ご指導いただいた諸先生方、ご支援いただいた大学院生海外発表支援関係者の皆様に深く感謝いたします。

山内 優佳(博士課程4年 医歯薬学専攻 歯学専門プログラム 歯科矯正学)

2019 Spring Meeting of the European Materials Research Society (Nice)に参加して

2019年5月27日から31日まで、フランスのニースで開催された2019 Spring Meeting of the European Materials Research Society (E-MRS) に参加させていただきました。E-MRSはヨーロッパにおける材料学会で最も大きなもので、spring meetingは毎年フランスの主要都市で行われています。初めての海外発表ということで、発表に際する準備は元より現地に到達するまでの道のりも不安でいっぱいでした。

今回、私は「Smart Biointerface for the Efficient Expansion of Neural Progenitor Cells Derived from Induced Pluripotent Stem Cells」というタイトルで、神経幹細胞の効率の良い増殖を行うための培養基材の開発についてのポスター発表をさせて頂きました。ヨーロッパの研究者だけでなく、アジア圏の方も多く参加しており、たくさんの質問を受けました。質疑の中で、日本語で分かることが英語でうまく説明できなかったりと自身の英語能力の不十分さを痛感し、今後の課題だと思いました。また、発表準備を行う中で自分の研究内容を見直す良い機会となると同時に、現地にて研究における今後の発展の可能性も示唆され、大変有意義な時間であったと感じています。今回の学会参加を通して、海外に目を向ける良い機会となり、今後の研究へのモチベーションに繋がりました。このような貴重な機会を与えてくださった先生方、並びに海外発表をご支援くださった本学関係者の皆様に心より感謝いたします。

MD RAKHIMUZZAMAN(博士課程後期3年 薬科学専攻 未病・予防医学)

Attendance on The 10th Asian Conference on Lactic Acid Bacteria

The Asian Conference on Lactic Acid Bacteria is the good platform for Asian researchers to know about the different fermented products in different Asian countries and to develop new probiotics with healthcare functions used in the fermented foods. The attendance to the conference was the great opportunity to know the human microbiota of Asian people which interestingly vary with the region to region and country to country for me. The satisfactory level of symbiotic bacteria, such as lactic acid bacteria and bifidobacteria, in the gut composition is necessary for healthy gut of human.

 I presented my doctoral work theme, which was entitled “Establishment of an efficient method of ornithine and citrulline high-production by a plant-derived lactic acid bacterium, Weissella confusa K28”. In the study, I have isolated a plant-derived lactic acid bacterium, which is designated K-28, and identified as Weissella (W.) confusa. The K-28 strain has the proven efficacy to produce two amino acids ornithine and citrulline, from the precursor amino acid arginine. By using a commercial fed-batch jar fermenter high level ornithine (18 g/L) and citrulline (10 g/L) production was achieved by continuous feeding of arginine.

 Although Coreynebacterium (C.) glutamicum is an industrially potencial strain for ornithine production, but some strains are bred by mutagenesis and genetic modification. The ornithine production by the wild-type of C. glutamicum is only 0.5 g/L, indicating that W. confusa K-28 (8.85 g/L) is superior to C. glutamicum in terms of ornithine production. K-28 also superior to W. koreensis MS1-3 (0.045 g/L) and W. koreensis MS1-14 (0.046 g/L) to produce ornithine under the same condition.

 In the study, we determined an arginine deiminase gene cluster of K-28 strain which is 5.7 Kb in length and composed of five genes namely wkaA, wkaB, wkaD, wkaC, and wkaR. The RT-PCR analysis suggested that the expression of these genes decreases with cells growth. We also confirmed that the production of ornithine and the expression of the five genes are significantly decreased under the aerobic condition but not under the anaerobic one.In the presence or absence of arginine the expression of these genes did not differ, suggesting that in the K-28 strain the production of ornithine and citrulline was not induced by the exogenous arginine added to medium.

彭 子祐(博士課程後期2年 口腔健康科学専攻 生体構造・機能修復学)

97th General Session of the IADR(Vancouver、BC、 Canada)に参加して

令和元年6月19日から22日までにカナダのバンクーバーにて開催された「97th General Session of the IADR」に参加させていただき、「Optimum Design Analysis of Polyetheretherketone Clasp via Finite Element Method」という演題でポスター発表をさせていただきました。

本研究は、ポリエーテルエーテルケトン(Polyetheretherketone, PEEK)という生体適合性が高く、疲労耐久性、耐磨耗性に優れている新規熱可塑性樹脂材料を用いて、従来の部分床義歯の金属部分に代わり得る材料として臨床応用を目指す研究です。もし、このような新たな治療法が臨床応用できれば、歯科医療の選択肢を増やすとともに、患者に対しても高い安全性と満足度を提供するだけではなく、生活の質も向上に貢献すると確信しています。しかし、PEEK材は歯科界にとって新しい材料で、特に部分床義歯への臨床応用はまだほとんどなく、いろんな人が興味を持っています。その中で深く印象に残ったことは、私と近い研究をしているイギリスのリーズ大学(University of Leeds)の先生方です。研究に関するディスカッションをして、今後研究を進める上でのアドバイスもいただき、大変勉強になったと思います。また、学会中、研究分野と近いさまざまな国の研究者の発表を聞き、本当にたくさんの刺激を受けました。今回の学会発表では、様々な視点からの意見をいただき、自分の研究を改めて考えることができる貴重な機会になったと思っています。

最後になりましたが、今回発表するにあたり、ご指導を頂きました生体構造・機能修復分野の下江宰司先生及びご支援いただいた大学院生海外発表支援関係者に深く感謝いたします。

 


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