令和5年度前期国際学会参加報告2

氏名 研究室名 国際学会名
山本 佳穂 生体運動・動作解析学 International Society of Posture & Gait Research 2023
宮原 敏郎 生体運動・動作解析学 International Society of Posture & Gait Research 2023
沖中 莉子 生体運動・動作解析学 International Society of Posture & Gait Research 2023
堤 省吾 スポーツリハビリテーション学 World Physiotherapy Congress 2023
有馬 知志 スポーツリハビリテーション学 World Physiotherapy Congress 2023
今岡 洸輝 消化器・移植外科学 American Transplant Congress 2023
別木 智昭 消化器・移植外科学 American Transplant Congress 2023
重國 佳寛 スポーツリハビリテーション学 World Physiotherapy Congress 2023
長尾 拓海 スポーツリハビリテーション学 World Physiotherapy Congress 2023
石田 礼乃 スポーツリハビリテーション学 World Physiotherapy Congress 2023
石川 知慧 耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学 European Academy of Allergy and Clinical Immunology Congress 2023
城戸 健士郎 麻酔蘇生学 41th European Malignant Hyperthermia Group Annual Meeting
安部倉 健 スポーツリハビリテーション学 World Physiotherapy Congress 2023

山本 佳穂(博士課程前期1年 総合健康科学専攻 保健科学プログラム 生体運動・動作解析学)

International Society of Posture & Gait Research 2023に参加して

この度、2023年7月9日から7月13日にオーストラリアのブリスベンで開催された「International Society of Posture & Gait Research 2023」に参加し、ポスター形式で「Effect of dynamic knee valgus on lower limb muscle synergies during single leg squat」という演題を発表させていただきました。ポスターを見てくださった方からいくつかありがたいコメントをいただいたり、内容や実験方法に関してディスカッションすることができ、とても有意義な5日間となりました。また、きれいで見やすいポスターがたくさんあり、どんな研究なのか一目でわかり、立ち止まって内容を知りたいと思えるようなポスター作製の工夫を学ぶこともできました。
初めての国際学会への参加でしたが、研究内容だけではなく、どのような考えを持っているか、アイデアはどこから見つけてくるか、どのような実験器具を使っているかなど、様々な研究裏話も聞くことができ、参加することができてよかったと思いました。しかし、言葉の壁を感じる場面がたくさんあり、ディスカッションや口述発表を聴講するときなど、伝えたいことがあるのに伝えられなかったり、相手の話を理解しきれなかったことは、これからの課題となったため、次回の参加に備え、英語力を高めたいと痛感いたしました。
最後に、この度の国際学会発表にあたりご指導いただいた先生方および研究室の皆様、ならびにご支援いただきました大学院生海外発表支援の関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

宮原 敏郎(博士課程前期1年 総合健康科学専攻 保健科学プログラム 生体運動・動作解析学)

International Society of Posture & Gait Research 2023に参加して

2023年7月9日~13日にオーストラリア・ブリスベンで開催された International Society of Posture & Gait Research 2023に参加しました。発表タイトルは「Intramusclar and intermuscular coherence while stepping over an obstacle during treadmill gait」で、高さが異なる障害物またぎ歩行において、一次運動野の働きがどのように変化するのか、筋活動を通して明らかにするという内容です。
国内学会を含め、私にとって初めての学会参加でしたので、関わるすべてのことが新鮮でした。ポスター発表中は海外の参加者からも質問をいただき、ディスカッションすることができました。ただ、慣れない英語ということもあり、質問内容をうまく聞き取れなかったり、伝えたいことを思うように伝えられなかったり、非常に歯がゆい思いもしました。しかし、実際に海外で英語に触れたことによって、英語習得に対するモチベーションを上げることができました。また、学会には日本人の方も多く来ておられました。合間に日本人会も開かれ、様々な大学の方とお話しし、対面での学会ならではの経験をすることができました。今回の学会から大きな刺激を受け、語学勉強に対する意欲の向上や、研究に対する取り組み方など多くの有益な経験を得られました。今回得られた経験を糧として、今後とも研究活動に励んでいきたいと思います。
最後に、この度の国際学会発表にあたりご指導いただいた先生方、ならびにご支援いただいた大学院生海外発表支援の関係者の皆様に感謝申し上げます。

沖中 莉子(博士課程前期1年 総合健康科学専攻 生体運動・動作解析学

International Society of Posture & Gait Research 2023に参加して

私は2023年7月9日から13日にかけてオーストラリアで開催されたInternational Society of Posture & Gait Research 2023に参加し、「Can dynamic ultrasound capture the morphological change of infrapatellar fat pad during walking?」というタイトルで、歩行中の膝蓋下脂肪体の動態についてポスター発表を行いました。私は英語でのポスター発表だけでなく、学会で発表すること自体も初めてだったので、参加前は、どのように内容を伝えたらいいか、英語での質問にうまく回答できるかなど不安なことが多かったです。発表には原稿を準備して臨みましたが、その場で臨機応変に対応しないといけないことが多く、原稿を使うことはほとんどありませんでした。質問もいくつかいただきましたが、自分が伝えたいことを英語で話すのは難しく、ポスター内の図やジェスチャーを交えてなんとか会話することはできましたが、自身の英語力の無さを痛感しました。今回は聞いてくださった方々が、分かりやすい英語でゆっくり話してくださったのでコミュニケーションが取れましたが、もっと英語ができれば、自身の研究分野についてより深いディスカッションができたと思いますし、相手の意見を聞いたうえで、研究内容をブラッシュアップすることもできたと思います。
今回の学会参加では、発表だけでなく、他の参加者の方のポスター発表や口述発表を聞くことも貴重な経験になりました。自身の研究分野以外の発表であっても、興味のある内容に対して積極的に質問することができ、知識の幅が広がったと思います。今後参加する学会でも様々な研究分野を学べるように、積極的に対話したいと考えます。

堤 省吾(博士課程後期3年 総合健康科学専攻 保健科学プログラム スポーツリハビリテーション学)

World Physiotherapy Congress 2023に参加して

2023年6月2~4日にドバイ(UAE)で開催された、World Physiotherapy Congress 2023に参加して参りました。私はポスター発表をし、見に来られた方々から様々な質問をいただき、ディスカッションを交わすことができました。内容としては、東京パラリンピック種目であるブラインドサッカーの試合を対象に、頭部接触状況が試合に勝ったチームと負けたチームで異なるかを比較検討したものです。ブラインドサッカーはその名の通り、視覚障がいがある選手を対象としたサッカーであり、フィールドプレーヤーは全員アイマスクを装着した状態で音が鳴るボールを頼りにゴールを目指します。我々は試合映像から頭部接触状況を分析することで、ブラインドサッカー選手の傷害予防に役立てられないかと考えました。結果としては、負けたチームの方が、勝ったチームよりもより激しい頭部接触に曝されていることが示唆されました。いただいた質問の内容としては、主に頭部接触の定義に関するものや、今回の結果を実際のスポーツ現場にどのように活かせるのか、そして今後の展望に関するものが多かったです。 
本学会では、私が興味を持っているパラスポーツに着目したセッション、シンポジウムがあり、興味深く拝聴しました。今回の参加を通じて、やはり現地に足を運ぶことでしか経験できない出会いがあることを実感しました。また、同分野の方々とは深いディスカッションまでできました。このような場での出会いを機に、国際共同研究に発展する可能性も十分にあると思います。今回の現地開催への参加で得たことを研究室や後輩の皆さんにも共有し、縦と横のつながりを広げていきたいと思います。

有馬 知志(博士課程後期3年 総合健康科学専攻 保健科学プログラム スポーツリハビリテーション学)

World Physiotherapy Congress 2023に参加して

私は今回、2023年6月2日から4日にUAEのドバイで開催された、World Physiotherapy Congress 2023に参加し、ポスター発表を行いました。ポスターの題目は「Characteristics of intrinsic foot muscle and plantar fascia morphology in Adolescents – Comparison with Adults」で、思春期世代の足部内在筋の形態を成人と比較することで、その特徴を検討しました。本研究では具体的に、成人と比較すると思春期世代では足部内在筋の中でも短母趾屈筋の形態が小さく、足部のアーチが低い傾向にあることを示しています。まだ研究が進んでいない思春期アスリートの足部に関して、新たな知見を提供できる内容であると感じていたため、本学会でどのような反応がいただけるか楽しみにしていました。結果的に、海外の研究者から様々なご意見をいただくことができ、自身の研究をブラッシュアップできる良い機会となりました。しかし、研究内容を英語で詳細にディスカッションするには英語能力が不十分であるとも感じた学会でありました。今後は海外の研究者と、より具体的なディスカッションができるよう、自身の英語能力を向上させることと、海外でも興味を持ってもらえるような研究内容を意識して、日々の研究活動を行っていきたいと思います。

今岡 洸輝(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・移植外科学)

American Transplant Congress 2023に参加して

私は2023年6月3日~6月7日にアメリカのサンディエゴで行われたAmerican Transplant Congress 2023に参加し、ポスター発表を行いました。演題名は「Osteoprotegerin Reduces Anti-Tumor Activity of Liver Natural Killer Cells and Increases the Risk of Hepatocellular Carcinoma Recurrence」で、当科で以前より研究している肝内在性ナチュラルキラー細胞の抗腫瘍分子TRAILの発現低下に関与する機序について発表を行いました。
本邦では高齢社会の進行に伴い、動脈硬化患者を対象とした外科手術の増加が見込まれます。動脈硬化が外科手術後の合併症や癌再発に関与するという我々の臨床研究の解析を基に、動脈硬化と消化器癌における肝臓内免疫・抗腫瘍免疫との直接的な関連を基礎研究で解明し、その関連する分子の一つとしてOsteoprotegerin(OPG)に着目した研究成果の一部を報告させていただきました。本発表では、動脈硬化の進展におけるOPG産出が肝臓内免疫、特に肝内在性ナチュラルキラー細胞の抗腫瘍活性に与える影響を明らかとし、更にその基礎実験データから臨床サンプルを使用して、OPGの臨床的意義について報告いたしました。
これまで血管生理学や循環器領域で主に研究されていたOPGを含めた各種サイトカインを、外科領域・免疫学領域・腫瘍領域につなげる橋渡し研究になり得ると考え、今後、手術患者の高齢化が予測される中で新たな分野を越えた研究の開拓に繋がる可能性がありますので、新たなアプローチでの新規抗癌治療に繋がるのではないかと期待しています。
国際学会に参加し、発表することはとても刺激的で今後の研究にも大変役立つと思いました。最後にご指導くださった大段教授、大平先生をはじめとした先生方に感謝申し上げます。

別木 智昭(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 消化器・移植外科学)

American Transplant Congress 2023に参加して

この度、2023年6月3日~7日の5日間、アメリカのサンディエゴで開催されたAmerican Transplant Congress 2023に参加しました。
私は「The influence of Metformin on liver natural killer cells」というタイトルでポスター発表を行いました。肝臓内NK細胞が発現する、腫瘍壊死因子関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)は肝細胞癌に対して高い抗腫瘍効果を有しています。Metforminを投与することで肝臓内NK細胞のTRAIL発現が増強し、抗腫瘍効果が強まるかどうかを検討したマウス実験結果について発表させていただきました。英語での質疑応答は難しく、未熟さを感じましたが、現地参加することでネイティブの英語や熱量に触れることができ、非常に良い経験となりました。個人的には、Poster Awardを受賞することができ、非常に嬉しく感じるとともに、現在進めている実験内容を今まで以上に洗練し、世界に発信していくモチベーションになりました。今後も高い志を持ち、研究に取り組んでいきたいと考えています。
最後に、この度の海外発表にあたり御指導いただいた大段 秀樹教授、大平 真裕先生および研究室の皆様に感謝申し上げます。また、国際学会発表を御支援いただきました大学院生海外発表支援関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

重國 佳寛(博士課程前期2年 総合健康科学専攻 保健科学プログラム スポーツリハビリテーション学)

World Physiotherapy Congress 2023に参加して

今回、私は6月2日から4日にかけてUAEのドバイで開催された、World Physiotherapy Congress 2023に参加し、「The acute effects of loading practice using a simulated prosthetic leg with virtual reality on dynamic balance ability」というテーマで発表をさせていただきました。対面での国際学会が初めてだったため、自身の英語で研究について話せるのか、海外の先生とディスカッションできるのか不安の中、参加しました。私はprinted posterというセッションに参加しました。このセッションでは、昼休憩の60分間、ポスター展示場にてディスカッションをする機会が与えられ、3日目に発表をさせていただきました。新型コロナウイルスの影響でオンライン開催の学会が増えていましたが、今年度から国際学会も対面のものが増えてきておりましたので、私も海外の研究者と直接ディスカッションを行ってみたいと今回本学会に参加しました。今後このような国際学会に参加する際には、自信を持って研究についての説明をできるように、英語の学習も行う必要があると強く感じました。改めまして、この度はこのような貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。

長尾 拓海(博士課程前期2年 総合健康科学専攻 保健科学プログラム スポーツリハビリテーション学)

World Physiotherapy Congress 2023に参加して

この度、2023年6月2日から4日まで、ドバイ(アラブ首長国連邦)で開催された、World Physiotherapy Congress 2023に参加いたしました。本学会は名前の通り、理学療法分野の世界大会であり、131の国から5,000人強もの方が参加し、大変盛況でした。今回はprinted posterで採択され、「The effect of table tennis stroke training with virtual reality on hitting accuracy」という題目で発表させていただきました。ポスターセッション中に、興味を持ってくださった先生8名とディスカッションできましたが、その際に、「発表内容は論文化してないのか」「研究デザインは何なのか」というようなご指摘をいただきました。実際に、ポスターの末尾に論文のQRコードを掲載しているプレゼンターがたくさんいらっしゃって、ポスター発表であっても、論文化した方がインパクトに残りやすいと感じました。また、研究デザインなどの最低限押さえておくべきポイントは、研究立案の時点で明確にしておく必要があるなど、発表までの準備が非常に重要であると痛感し、その点においては準備不足があったと反省しました。このように、世界の理学療法に関わる先生とディスカッションできた時間は大変有意義であり、他の先生方の発表を聞くことで、理学療分野のトレンドを知ると同時に、自身の研究の世界での立ち位置について考える良いきっかけとなりました。最後に、今回の発表にあたりご指導いただいた先生方、ご支援いただいた大学院生海外発表支援の関係者の皆様に感謝申し上げます。

石田 礼乃(博士課程前期2年 総合健康科学専攻 保健科学プログラム スポーツリハビリテーション学)

World Physiotherapy Congress 2023に参加して

この度、2023年6月2日から6月4日にドバイで開催された、World Physiotherapy Congress 2023に参加させていただきました。2年に1回開催される、世界中の理学療法士が集う学会ということで、英語でしっかりと自身の研究を発表すると同時に、理学療法士として世界の現状を知り、何か新たな視点やテーマを持ち帰ることを目的として、大変興味深く参加させていただきました。
私は、昨年から本研究室で取り組んでいた内容で、ポスター発表をさせていただきました。代表的なスポーツ障害である足関節内反捻挫後の筋力と、足部形態の変化について調査を行った研究になります。ポスター発表ではありましたが、海外や日本の参加者の方から質問をいただき、興味深くディスカッションを行うことができました。発表を通して感じたことは、コミュニケーション能力の重要性です。英語力も必須ですが、それ以上に相手の目を見て笑顔でジェスチャーなどを入れながら、話をすることがとても大切だと感じました。海外の方はとても気さくに声をかけてくださったり、質問をしてくださるので、それに怖気付くのではなく、思い切ってコミュニケーションを取ろうとする姿勢をもっと身につけていきたいと思いました。今回の経験を活かし、今後も国際学会に積極的に参加していきたいと思います。

石川 知慧(博士課程3年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学)

European Academy of Allergy and Clinical Immunology Congress 2023に参加して

2023年6月9日から11日にドイツのハンブルクで開催されたEuropean Academy of Allergy and Clinical Immunology Congress 2023に参加いたしました。私は「Oncostatin M promotes sensory nerve fiber outgrowth」というタイトルでFlash Talk session(口演)にて発表いたしました。内容といたしましては、Oncostatin M (OSM)はアトピー性皮膚炎の患者の病変部位で増加していることが既に報告されていますが、OSMが皮膚の末梢感覚神経の形態に影響を及ぼす可能性について検討したものです。初代感覚神経培養DRG細胞へOSMを投与したところ、末梢神経伸長効果が明らかとなりました。これらの神経伸長効果にはJAK/STAT3経路、MEK/ERK経路、p38/MAPK経路の関与が示唆されました。さらにOSMR-β (Oncostatin M receptor beta)の過剰発現株を感覚神経培養細胞株へ遺伝子導入したところ、過剰発現株ではwild株およびcontrol vector株と比較して優位に神経伸長を認めました。今後はマウスの動物実験において、皮下での末梢神経の伸長効果を見ていくとともに、神経伸長効果による知覚過敏性への影響を検討していく予定です。
今回、私にとって国際学会での初めての発表でした。とても緊張して臨みましたが、非常に有意義な経験となりました。世界中のモチベーションの高い研究者の発表も聴くことができ、刺激を受けました。
今後も研究を続け、さらに研鑽を積んでいきたいと思います。
末筆になりますが、海外発表への費用をサポートしてくださった大学院生海外発表支援の皆様に感謝申し上げます。

城戸 健士郎(博士課程2年 医歯薬学専攻 医学専門プログラム 麻酔蘇生学)

41st European Malignant Hyperthermia Group Annual Meetingに参加して

私は昨年より大学院に入学し、麻酔蘇生学教室で悪性高熱症の研究グループに所属しています。悪性高熱症は全身麻酔の合併症の1つで、頻度こそ稀ではありますが、発症してしまうと命にかかわるような疾患のため、その治療のみならず、予防、発症前の遺伝子診断など多岐にわたる研究が世界中で行われています。
今回2023年5月3日から5日にかけてスペインのバレンシアで開催された、41st European Malignant Hyperthermia Group Annual Meetingに参加させていただきました。私の発表内容は、悪性高熱症の原因遺伝子として知られているリアノジン受容体1型(RYR1)の変異をもつマウスに、異なる投与濃度で吸入麻酔薬を投与したところ、投与濃度が高いほど悪性高熱症の発症までの時間が短く、急激な経過をたどるというものでした。口演発表の形式でしたが、動物実験の内容を発表された先生が少なかったこともあり、多くの先生方が興味を持って聴いてくださったように思います。国際学会への参加・発表は今までに経験がありませんでしたが、英語での発表・質疑応答も何とか乗り切ることができ、貴重な経験ができたと感じました。発表以外の場で各国の先生方とお話しする機会がありましたが、悪性高熱症の分野においては、どの国でも若手の研究者不足や研究体制の不備など、様々な問題を抱えているということを知ることができました。悪性高熱症の研究グループに所属することとなったのも何かの縁だと思いますので、今後も研究を進めていくことで、少しでも日本のみならず世界の悪性高熱症の診療の一助になれたらという思いで日々精進していきたいと思います。

安部倉 健(博士課程後期1年 総合健康科学専攻 保健科学プログラム スポーツリハビリテーション学)

World Physiotherapy Congress 2023に参加して

私は今回、ドバイで開催されたWorld Physiotherapy Congress 2023(2023年6月2日~4日)に参加し、ポスター発表を行いました。私にとって今回の学会が初めての対面での学会参加となりました。発表形式はe-posterで、3分間という短い時間での発表でした。発表内容は、投球動作中の胸郭拡張運動を測定する器具を独自に作成し、その妥当性を検討したものです。大変ありがたいことに、国際スポーツ理学療法連盟からの推薦でOutstanding poster awardを受賞することができました。
博士課程後期に進学した今、今回の学会参加を通じて改めて感じたことは、英語力を向上させることは自身の将来の幅に大きく影響する克服すべき課題であるということです。
今回の学会発表の準備や研究内容について、様々な方から助言をいただきました。ご助力いただいたすべての先生方に深謝し、引き続き研究活動に邁進していく所存です。


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