クラウドファンディングが目標達成しました！「新型コロナウイルス次世代治療薬への挑戦　～安心して暮らせる世界を目指して変異株に対する治療薬の開発を～」

2021年7月15日～9月10日の間で挑戦しておりましたクラウドファンディング『新型コロナウイルス次世代治療薬への挑戦　～安心して暮らせる世界を目指して変異株に対する治療薬の開発を～』が、目標を達成し、終了いたしました。

当初第一目標としていた400万円を開始後わずか4日目で達成し、さらにその3日後に第二目標の600万円を達成、最終的には500名の方から第三目標の1,000万円を上回る総額11,615,000円のご支援を頂きました。
改めまして、温かいご支援と応援や励ましのお⾔葉を頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

今回の挑戦において、本プロジェクトにたいへん多くの皆様が関心を持たれ、期待や希望を寄せて頂いていることを強く実感しております。皆様のご支援とお気持ちをお預かりし、本プロジェクトを通じて、病気の治療につながりうる基礎研究を一緒に進めさせていただく体験を共有できれば嬉しく思います。

現在の制度上、実用化の段階に進むには数年かかる想定のため、成果を披露できるのはしばらく先になりますが、第三目標達成により、お約束していた変異株に特化した次世代中和抗体カクテルの作成・評価ならびに低分子抗体薬開発に向けた研究を加速させていくことができます。
変異ウイルス感染者の治療薬となる日本独自の中和抗体薬開発に向け、そして迅速かつ安価に抗体治療薬を供給するための基礎技術の確立に向けて、近い将来ご支援頂いた皆様に嬉しい結果をご報告できるよう精一杯頑張って参ります。
これからもどうか変わらぬご⽀援をよろしくお願い申し上げます。

広島大学大学院医系科学研究科免疫学
保田朋波流

【プロジェクト概要（※クラウドファンディングの募集期間は終了しました）】

新型コロナウイルスの出現によって、世界は今、大きな危機に直面しています。感染拡大を抑えるために、ワクチン接種を進めることも重要ですが、基礎疾患やアレルギーのある方、 12歳未満のお子さんなど、ワクチンを打てない方もたくさんおられます。

また、ワクチンが効かない新たな変異株が今後出現する可能性もないとは言い切れません。その場合、治療薬の存在がとても重要になります。変異株に対するワクチンと治療薬の開発は、ともに進めていくことが重要です。

感染症の世界的流行のことを「パンデミック」とよびますが、新型コロナウイルスのようなパンデミックはこれまでも何度も起こってきました。これから先、パンデミックで苦しむ人々がなくなるよう、私たちは新しい治療薬の研究開発に全力で取り組んでまいります。

皆様からいただくご寄付は、新型コロナウイルス感染症の治療薬を開発するための基礎研究として、私たちが開発した技術で得られた中和抗体の実用化を目指す研究に使わせていただきます。

現在は、治療薬を生み出すためのスタートラインに立ったばかりであり、そのゴールとして実際に皆様の手元に届けられるのは数年先かもしれません。しかし、今回のクラウドファンディングで進む研究から生まれる新しい技術は、未来の病気の治療にきっと役立つと信じています。

どうか皆様に研究の意義についてご理解いただき、あたたかいご寄付を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

※募集期限： 2021年9月10日（金） 23時まで