免疫学

保田 朋波流 教授

【研究キーワード】

抗原受容体、リンパ球分化、免疫不全、リンパ腫、免疫監視、遺伝子治療、アレルギー、自己免疫疾患

【最近のハイライト】

・次世代中和抗体開発にむけたクラウドファンディングを実施(2021.7-9)

・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株に対して高い効果を示す中和抗体作製技術を開発し、複数の中和抗体を取得(2021.5.14報道発表および特許申請)

・限られたウイルス遺伝子だけを任意に発現させることで急性ウイルス感染症が再現できることを初めて示し、先天性免疫不全症の遺伝子治療モデルの樹立に成功 (2016 PNAS)

・腫瘍ウイルスであるEBウイルスによって引き起こされるリンパ球癌化と宿主免疫監視をマウスで再構築することに世界で初めて成功 (2012 Cell)

・抗体産生細胞分化にERKを介したシグナルが必須であることを発見 (2011 Science Signal)

・抗原受容体の遺伝子再編成に連動した増殖をERKマップキナーゼが制御することでB細胞集団が形作られることを発見 (2008 Immunity)

研究者総覧へのリンク

教育内容
医学部: 医学科1年生の「医学研究序論」、医学科2年生の「生体反応学」で免疫学/寄生虫学の講義と実習を担当する。医学科4年生の「医学研究実習」で4ヶ月間の免疫学研究を指導する。保健学科看護学専攻2年生の「微生物学・免疫学」で免疫学を担当する。
大学院: 医系科学研究科の「生体防御学」と「人体の機能」、統合生命科学研究科「ゲノム編集先端研究特論B」ではより専門的な免疫学研究の講義を行う。学位研究指導では具体的な研究テーマを与え、研究実験と論文作成の指導を行う。

研究内容
抗原受容体とシグナル、そしてリンパ球のプログラミングに関わる分子を軸に免疫学の基礎理論から、免疫不全、癌、アレルギー、自己免疫疾患といった難治疾患の克服までを対象に主に以下の研究を推進しています。

  1. 抗原受容体シグナルを介したリンパ球の分化
  2. 血球の分裂限界と不死化
  3. 血球の寿命制御
  4. リンパ腫発症と免疫監視
  5. 免疫寛容とアレルギー
  6. 先天性遺伝子異常を対象とした遺伝子治療

免疫学集合写真(2021年4月)

【連絡先】

保田 朋波流

広島大学大学院 医系科学研究科 免疫学

〒734-8551 広島市南区霞1-2-3 総合研究棟7F

Tel. 082-257-5175

Fax. 082-257-5179

E-mail. yasudat[at]hiroshima-u.ac.jp

※[at] は@に置き換えてください。


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