国語
研究主題:自分や世界について見つめ直し,創造する国語の授業
私たちは日々の生活の中で,言葉を使って会話し,その言葉をもとに自分や世界について想像し,考えます。しかし,言葉が使いなれたものになると,自分も世界も固定化されたものになってしまうことが多くなります。
私たち国語科は,さまざまな言葉の学びを通して,自分とは異なる考えや背景を持つ他者の言葉や世界を理解し,自分や世界について見つめなおすことのできる生徒を育てたいと考えています。
本研究会では,生徒が言葉の世界を拡げることを通して,自分や世界について見つめなおし,創造する国語の授業を提案いたします。
公開授業Ⅰ(9:50~10:40)
金尾 茂樹 『蜻蛉日記』を読む (高校2年 古典探究)
公開授業Ⅱ(11:00~11:50)
石井 希代子 随筆を書く (中学1年 国語)
分科会(12:50~14:40)
授業反省および研究協議
指導助言者
間瀬 茂夫 (広島大学大学院人間社会科学研究科教授)
井上 泰 (福山大学大学教育センター准教授)
社会
研究主題:社会を分析・考察し,当事者意識を育てる授業研究
社会科(地理歴史科・公民科)では「社会を分析・考察し,当事者意識を育てる授業研究」というテーマで公開授業を行います。中学校者会歴史的分野(中学校2年生)では,「近世中期における政治改革の成果と課題」と題して,資料を活用して探究する授業を提案します。公共(高校2年生)では,「立ち止まる思考を促す公共の扉」と題して,「公共の扉」で学んだことを後に活用できるようにするためにはどうしたらよいか,そして実際に「公共の扉」の学習内容をどう活用すればよいかを考える材料となるような授業を提案します。また,池尻良平先生(大学院人間社会科学研究科准教授)をお招きし,ご講演いただきます。
公開授業Ⅰ(9:50~10:40)
下前 弘司 立ち止まる思考を促す公共の扉 (高校2年 公共)
公開授業Ⅱ(11:00~11:50)
山名 敏弘 近世中期における政治改革の成果と課題 (中学2年 社会(歴史的分野))
分科会(12:50~14:40)
授業反省および研究協議
〈講演〉「学習科学からみた社会科における当事者意識の育て方」池尻 良平
指導助言者
池尻 良平(広島大学大学院人間社会科学研究科准教授)
数学
研究主題:数学科の授業における,当事者意識の涵養とともにある課題探究力の育成Ⅱ
「数学科の授業における,当事者意識の涵養とともにある課題探究力の育成Ⅱ」をテーマに公開授業と講演会を行います。1時間目のデータの活用の授業では,「生徒が当事者意識を持つにはどのような題材,授業展開,教師の支援が必要か」を課題意識にした授業の提案を行います。2時間目は数学Ⅰ「図形と計量」において,三角比を利用して身近な事象を考察する活動を通して,主体的な取り組みを目指す授業の提案をおこないます。分科会では研究発表として,一見,数学とは関係なさそうなひらがな・漢字を対象に,ものの「かたち」に着目することで,グループ分けの考え方に触れる授業を提案します。
公開授業Ⅰ(9:50~10:40)
岩知道 秀樹 データの活用 (中学1年 数学)
公開授業Ⅱ(11:00~11:50)
髙橋 由美子 図形と計量 (高校1年 数学Ⅰ)
分科会(12:50~14:40)
授業反省および研究協議
〈研究発表〉「数学に誘うひらがな」豊福 共輝
指導助言者
影山 和也(広島大学大学院人間社会科学研究科准教授)
服部 裕一郎(岡山大学学術研究院教育学域准教授)
理科
研究主題:課題を科学的に探究する力を育む理科授業Ⅱ
理科は,「課題を科学的に探究する力を育む理科授業Ⅱ」をテーマに,探究の過程を通して,物事の本質を知るための視点や資質・能力の育成を図る実践研究に取り組んでいます。公開授業では,中学校は2年生「化学変化と原子・分子」単元で扱う電気分解について,「電気の世界」単元の電流の性質に関する知識をもとに,実験を行いながら探究する授業を計画しています。また,高校は2年生生物基礎「生態系と生物の多様性」の単元において,生物どうしのつながりに関する探究を計画しています。分科会では,公開授業の研究協議を通じて,授業内容や教材などへのご意見や情報交換をご来校いただいた先生方と行わせていただきたいと考えています。
公開授業Ⅰ(9:50~10:40)
沓脱 侑記 電気分解の利用 (中学2年 理科 第1分野)
公開授業Ⅱ(11:00~11:50)
田中 伸也 生態系と生物の多様性 (高校2年 生物基礎)
分科会(12:50~14:40)
授業反省および研究協議
指導助言者
磯﨑 哲夫(広島大学大学院人間社会科学研究科教授)
竹下 俊治(広島大学大学院人間社会科学研究科教授)
保健体育
教科テーマ:仲間と協働し,多面的に思考を深める保健体育の授業
高校2年生の体つくり運動では,スポーツ共創の視点を取り入れ,身近にある物を活用したり,ルールを工夫したりしながら,全員が安全に楽しめるスポーツを生徒が企画・提案し,一緒に体験する授業をめざします。中学校1年生の長距離走では,ペース走を軸とし,走ることによる心身への効果や楽に走り続けるための走法について,体感しながら学習に取り組めるように授業を展開します。そして,仲間との協働的な学びの中で,走る楽しさを味わうことができる授業をめざします。
公開授業Ⅰ(9:50~10:40)
信原 智之 スポーツ共創の視点を取り入れた体つくり運動の授業 (高校2年 体育)
公開授業Ⅱ(11:00~11:50)
合田 大輔 協働的な学びの中で走る楽しさを味わう長距離走の授業 (中学1年 保健体育)
分科会(12:50~14:40)
授業反省および研究協議
指導助言者
平岡 健太朗(広島県教育委員会 豊かな心と身体育成課指導主事)
齊藤 一彦(広島大学大学院人間社会科学研究科教授)
芸術(美術)
研究主題:現代アートから美術作品における社会性を考える
現代の諸問題からそれぞれの生徒がテーマを設定し、そのテーマについての作品を構想します。美術作品でその問題を訴えかけ、問題を解決していく可能性を探っていきます。美術作品は鑑賞者にどのような影響を与えるのでしょうか。生徒の作品発表を通して、美術作品における社会性を考えていきたいと思います。
公開授業Ⅱ(11:00~11:50)
牧原 竜浩 現代アートから美術作品における社会性を考える (高校2年 総合的な探究の時間【創造Ⅰ】美術分野)
分科会(12:50~14:40)
授業反省および研究協議
指導助言者
蜂谷 昌之(広島大学大学院人間社会科学研究科准教授)
情報
研究主題:情報科の授業における,当事者意識の涵養とともにある課題探究力の育成
「情報科の授業における,当事者意識の涵養とともにある課題探究力の育成」をテーマに公開授業と講演会を行います。公開授業では,「モデル化とシミュレーションを活用した校内売店の売り上げ最適化」を課題意識にした授業の提案を行います。分科会では,公開授業に対する研究協議に加え,渡辺健次先生(広島大学大学院人間社会科学研究科教授)より「生成系AIと教育」について,田﨑丈晴先生(国立教育政策所教育課程研究センター研究開発部)より「デジタル人材の育成が求められる今,情報科で何をすべきか」についてご講演をいただきます。
公開授業Ⅰ(9:50~10:40)
平田 篤史 「モデル化とシミュレーション」を活用した校内売店の売り上げ最適化 (高校2年 情報Ⅰ)
分科会1(11:00~11:50)
授業反省および研究協議
分科会2(12:50~14:40)
〈講演①〉「生成系AIと教育」渡辺 健次
〈講演②〉「デジタル人材の育成が求められる今,情報科で何をすべきか」田﨑 丈晴
指導助言者
田﨑 丈晴(国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官)
渡辺 健次(広島大学大学院人間社会科学研究科教授)
英語
研究主題:個別最適な学びと協働的な学びの一体的な英語授業の創造
高校3年生の論理・表現Ⅲは,日英翻訳活動において,学習者が題材を個性化することで言葉へのこだわりを抱きながら活動に取り組む際の支援方法について提案します。また,学習者が協働で思考を深めることを目的としたグループディスカッションの取り組みを紹介します。中学3年の授業では,ICT活用を通して,個々の課題を自分のペースで解決する取り組みと,互いの違いを認め,受け入れていくなかでの主体的・対話的で深い学びの実現にむけた英語授業のあり方を提案します。
公開授業Ⅰ(9:50~10:40)
守田 智裕 日英翻訳活動と小集団ディスカッション (高校3年 論理・表現Ⅲ)
公開授業Ⅱ(11:00~11:50)
池岡 慎 "Imagine to Act NEW CROWN English Series 3:Lesson 6 " (中学3年 英語)
分科会(12:50~14:40)
授業反省および研究協議
〈講演〉「主体性はどんな場面で育つのか」―個別最適な学びと協働学習の真の「往還」を考える― 中嶋 洋一
指導助言者
中嶋 洋一(英語"わくわく授業"研究所代表,元関西外国語大学教授)
西原 貴之(広島大学大学院人間社会科学研究科准教授)
総合的な探究の時間
昼時間に,総合的な探究の時間についての報告を行います。
(昼食を取りながら,ご参加ください。)