マラウイ大学チャンセラー校と広島大学が連携協定を締結

2017年6月20日に、マラウイ首都リロングウェでマラウイ大学チャンセラー校と広島大学の学術・人材協力協定の調印式がとり行われました。マラウイ大学はマラウイ国内トップレベルの国立大学で、その中心キャンパスであるチャンセラー校には教育学部が所属しています。

広島大学大学院国際協力研究科は、発展途上国を対象とする教育開発の研究分野で、深い知見や豊富な活動実績を有しており、アフリカでは、2002年以来、ザンビアへ青年海外協力隊として学生を長期派遣(※1)し、学生指導の一環でザンビア大学との合同セミナーを2007年から毎年開催するなど、学術交流を行っています。

2015年1月に国際協力研究科の馬場教授、清水教授がマラウイSMASSEプロジェクトへの指導助言のために現地に短期派遣された際に、マラウイ大学教育学部長と面談し、今後の交流を進めていくことが同意されました。具体的には、2015年、2016年にマラウイ大学教育学部卒業生や講師を留学生として国際協力研究科で受け入れ、2016年のザンビア大学での合同セミナーでは、マラウイ大学チャンセラー校からも参加・発表するなど、学術面での交流が具体化していきました。また2015年及び2016年にマラウイ大学チャンセラー校を含むマラウイの主要教育大学関係者が参加し、教員養成課程のカリキュラム改訂を目指した研修を広島で実施し、広島大学との関係が強化されていきました。マラウイSMASSEプロジェクト後半の大きなテーマであった、アクションリサーチの実践に関しては、2016年には清水教授、中矢准教授が、そして今回は清水教授がアドバイザーとして現地へ派遣され支援をしてきました。

プロジェクトの集大成として開催されたアクションリサーチ最終発表会(※2)の場において、本協定にかかる調印式が執り行われ、マラウイ大学チャンセラー校のサジドゥ副学長と広島大学大学院国際協力研究科の清水欽也教授が出席し、協定書を交わしました。

本協定が締結されたことにより、隣国ザンビアと広島大学とのこれまでの技術協力での支援、学術交流の蓄積を基盤として、マラウイも加えた地域内の学びあい、共同研究など、教育分野におけるさらなる学術的な交流が広がることが期待されます。

※1:ザンビア特別教育プログラム:アフリカ・ザンビアでJICA青年海外協力隊として、理科や数学を教えながら、広島大学大学院国際協力研究科(IDEC)で修士号を取得するプログラム。詳細は以下リンクから。

http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/

※2:リンク 「マラウイSMASSEプロジェクト アクションリサーチ最終発表会を開催(2017年 6月20日)

https://www.jica.go.jp/project/malawi/003/news/20170705_02.html

【お問い合わせ先】

広島大学国際協力研究科支援室 (担当:原)

TEL:082-424-6906

FAX:082-424-6904

E-mail:koku-gaku*office.hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)


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