ザンビア一般教育省事務次官がIDECで講演を行いました(381回IDECセミナー報告)

2017年11月29日(水)18:00~19:30 IDEC大会議室 参加者33名

 

ザンビア一般教育省事務次官ヘンリー・ツコンベ氏が「過去10年に渡るザンビアの教師教育:授業研究の成果、課題、展望」という題目で講演を行いました。ツコンベ氏からは、授業研究支援の結果として、教師の教授技能、国家試験の合格率、各種教材の開発・ジャーナルの発行といった成果に加え、教育者のマインドセットの変化が挙げられました。ザンビアでは、教師として学び続けるという考え方は必ずしも自明ではなく、授業研究への消極的な姿勢もあったことから、授業研究の取り組みは時間をかけて取り組む必要があったことが説明されました。質疑応答では、保護者からの学習成績の改善への期待の中で、成果の発現に時間を要する授業研究の取り組みをどのように進めていけばよいのかという問いをめぐり、意見交換ができました。JICAによるザンビア基礎教育支援の中で、ザンビアと広大IDECはお互いの協力関係を深めてきました。この度、教育行政の責任者である事務次官をIDECにお迎えしたことは大変記念すべきものとなりました。また2011年にIDECを修了したベンソン・バンダ氏(国立科学センター所長)も事務次官に同行し、IDEC修了生が国際的な活躍をしている様子が伺えました。

 

教育文化講座 澁谷 和朗

 


up