第4回 「広大きてみんセミナー~いつもの飲物を分析しよう!!~」を開催しました。

2024年〇月〇日、「広大きてみんセミナー~いつもの飲物を分析しよう!!~」を開催しました。株式会社ユニフローズ技術部 本多宏明リーダー広島大学瀬戸内CN(カーボンニュートラル)国際共同研究センターサステナビリティ部門 平島 宗一郎研究員が講師を務めました。

 開始にあたり、平島研究員と本多リーダーから、セミナーで使用する機械HPLCについて説明がありました。HPLCとは、High Performance Liquid Chromatographyの略で、日本語では「高速液体クロマトグラフィー」と呼ばれており、様々な物質(成分)を分離して検出することができる機械です。その仕組は光を当てその吸収度を測定し成分分析を行い、食品・飲み物・化粧品・医薬品などの成分検査や、医療機関での検体成分を行っての診断、環境汚染物質の分析など様々な用途に活用されているとのことです。

 「HPLC(高速液体クロマトグラフィー) 体験会」

 セミナーで使用されたHPLCは、「ことり」と名付けられ、ペットボトル2本分ぐらいのコンパクトサイズで簡単に操作でき、小学生の参加者もすぐ慣れて何回も検査していました。午前と午後の2部制で、保護者を含めそれぞれ20人を超える参加者がありました。4つのグループに分かれ、セミナースタッフから操作の説明を受け、早速持参した飲み物を、「ことり」に注入し分析を開始していました。持参した飲み物に検査したい物質がどのくらい入っているか、結果がグラフに出る様子を注視していました。パソコン画面に表示された結果を印刷、結果を見る様子は、研究者の目でした。慣れてくると、結果が出る待ち時間を利用してインジェクタやビンを洗い、効率良く動くようになり、たくさん検査をしたいという思いが伝わってきました。最初は周りを取り囲んでいた保護者の方々も、次第に興味を持たれ、テーブルの近くにきて参加者の作業を見守っておられました。セミナー開始直後の説明の中に、夏休みの自由研究はこうすれば今日のセミナーをもとにした自由研究ができるとアドバイスがあり、一部の参加者は質問をしていました。終わりに、広島大学瀬戸内CN国際共同研究センターのHPLCを使った研究内容を紹介され、温室効果ガス削減技術では、二酸化炭素から食品成分の有用物質を作り出す研究や川や海の生き物に影響を与える物質を特定したりそれらの物質の残量濃度を明らかしたりする研究を紹介されました。予定時間が過ぎても検査したい参加者が残って、作業をしていました。参加者の方々は、一連の作業に満足されたようでした。本多リーダー、平島研究員は、セミナー終了後も参加者の質問に丁寧に対応されていました。

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きてみんさいラボ


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