題 目 | 企業・公的研究機関等における第一原理計算を活用した材料研究 |
講 師 | 森分 博紀 (ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所 ナノシミュレーションG グループ長代行) |
日 時 | 2010年10月8日(金)11:00-12:00 |
場 所 | 理学部 物理科学科 会議室 C212 |
要 旨 | 第一原理計算とは実験値を用いずに量子力学の原理のみに基づいて,シュレディンガー方程式を解くことにより物質の物理量を計算する方法である.近年,計算技術,計算機性能の向上により,現実的な材料の諸問題にこの第一原理計算が活用されるようになってきている. 本講演では,著者の経験にのみ基づいて,この第一原理計算が企業・公的研究機関等においてどのように活用できたのか?はたまた,できなかったのか?を数式を一切使わずに解説することを試みる. 本講演がこれから第一原理計算を研究手法に活用しようとする研究者・技術者のための何らかの参考になれば著者の望外の幸せである. 1)松下電器産業(現Panasonic)における第一原理計算 2)企業における成功の秘訣 3)ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所における第一原理計算 4)公的研究機関等における成功の秘訣 日本語レビュー記事として [1] 「第一原理計算を用いた強誘電体酸化物の材料設計」森分博紀: 日本セラミックス協会誌セラミックス 44, (2009) 713. [2] 「ナノ構造研究所における計算材料設計」森分博紀,桑原彰秀, クレイグ・フィッシャー,田中 功,: 金属 79, (2009) 1113. [3] 「局在量子構造探求のための理論計算」田中 功,大場史康, 森分博紀,足立裕彦: 日本セラミックス協会誌セラミックス 37, (2002) 423. |
担 当 | 森吉 千佳子(理学研究科)・内線7399 |
5研究科共同セミナーの認定科目です
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後援 先進物質機能研究センター