情報工学専攻 平成27年度専攻長 中西 透
1. 情報工学専攻について
情報工学専攻は、高度情報化社会の基盤となる情報工学に関する教育と研究を行っています。具体的には、コンピュータのハードウェア・ソフトウェアおよびネットワーク、情報工学の基礎・理論的分野から応用的分野までを網羅した分野の教育・研究を行なっています。
博士課程前期では、情報工学の基礎から応用分野の各領域の有機的な結合の下で、幅広く高度な知識及び情報技術を習得させると共に、積極的に新領域及び複合領域の研究・開発に挑戦する技術者・研究者の養成を行なっています。また、情報工学における最先端の理論・技術を活用した研究・開発の場への参加を通じて、習得した知識及び技術の実践能力を育成しています。
博士課程後期では、情報工学の発展及び情報化社会の進歩・変化に十分対応できるための高度な知識を吸収する能力、先進的なテーマを自分で見出す問題発見能力、高度な知識を用いた問題解決能力の育成を目標としています。そして、先端的な研究・開発の場への主体的な参加を通じて、習得した知識の理解を深め、優れた実践能力を持つ国際色豊かな高度専門技術者・研究者を養成しています。
2. 情報工学専攻の構成
情報工学専攻は9つの研究室から構成されており、情報数理・計算理論、ソフトウェア工学、ハイパフォマーンスコンピューティング、分散処理、セキュリティ、組込みシステム、ビッグデータ・機械学習、画像工学・知覚情報処理、教育工学・ヒューマンコンピュータインタラクションの分野での研究を行なっています。
学部教育では、工学部第二類(電気・電子・システム・情報系)と総合科学部において、コンピュータシステムや情報処理に関わる基礎理論と応用技術に関する教育を担当しています。ビッグデータ工学、情報数理の教員が総合科学部、それ以外の教員が工学部第二類の担当となっています。
3. 学部教育の新カリキュラムへの移行
情報工学専攻に入学する学生の大半は、工学部第二類(電気・電子・システム・情報系)から進学します。平成27年度より、第二類のカリキュラムが変更されました。従来までは、第二類は4つの課程に分かれていましたが、平成27年度入学者から3つの課程(電子システム課程、電気システム制御課程、情報工学課程)に集約されています。従来は、情報工学専攻の教員が複数の課程に分かれて担当し、それぞれの課程の学生が対応する研究室に配属されていました。新カリキュラムでは、情報工学専攻の研究室は情報工学課程のみに対応し、情報工学課程の授業を主に担当すると共に、情報工学課程の学生のみが情報工学専攻の研究室に配属されることになります。