
宮川朗子, 安川孝, 市川裕史 著
A5判 181頁 2019年9月20日刊行
2,090円(本体1,900円+税10%)
ISBN:978-4-903068-46-6
内容紹介
19世紀以降、安い値段で大量生産されたフランス大衆小説は、しばしば悪しき書物とみなされたが、広い読者層を熱狂させた。
学校教育の場で教えられたり、大学の文学研究の場で論じられたりしてこなかったために、本格的に研究が始まったのは1990年代のことである。
本書では、あまり開拓されていないこの分野に興味を持つ方のために、最近の研究動向と3点の楽しい論文に加え、フランス大衆小説を研究する上で読むべき参考文献と、フランスにおける大衆小説の歴史を見渡せる年表を巻末に収めた。
フランス大衆小説の世界とその研究状況が把握できる、コンパクトで便利な一冊である。
目次
はじめに 宮川 朗子
I. フランス大衆小説研究動向 ― 1990年代を始点として ― 安川 孝
II. 大衆小説の「詩学」 ―「犠牲者小説」を中心に ― 安川 孝
III. エミール・ゾラ『マルセイユの秘密 Les Mystères de Marseille』
―大衆性と文学的価値― 宮川 朗子
IV. 大衆小説とパンクロック・カルチャー
―パトリック・ウドリーヌとヴィルジニー・デパントの場合 ― 市川 裕史
おわりに 宮川 朗子
大衆小説研究のための参考文献
大衆小説年表
索引
書評
『cahier』26、septembre2020、日本フランス語フランス文学会
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