広島大学図書館 企画主担当
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2026年7月14日(火)、第8回目の「Book Bridges」を開催しました。
Book Bridgesとは、あらかじめ決められたテーマに対して、参加者が本を使って問いを作り、対話することで、新たな価値観に触れることができるワークショップです。
- 日時:2026年7月14日(火)16時20分~17時50分
- 場所:西図書館 2Fセミナー室
- テーマ:「どんな時に友だちが必要だと思いますか?」
- 参加人数:日本語グループ9名、英語グループ3名
- 使用言語:日本語・英語
今回のテーマは「どんな時に友だちが必要だと思いますか?」です。まずは事前に用意した「どんな時に友だちが必要だと思いますか?」という問いをもとに、参加者は日本語2グループと英語1グループに分かれて意見交換を行いました。今回は初めて英語版Book Bridgesも同時開催しました。日本語・英語の両グループ合わせて12名が参加し、新たな形でBook Bridgesを実施することができました。
次に、今回のテーマをもとに選んだ本を使って問いを作成しました。配布した冊子に、本から気になったキーワードや一文を書き出し、問いを作るためのインスピレーションを集めます。
日本語グループの一つでは、「つらい時や寂しい時」「頑張りたい時のモチベーションが欲しい時」「嬉しい出来事を誰かと共有したい時」など、友だちが必要だと感じる場面について、さまざまな意見が出されました。また、転勤や研修などで家族と離れて生活する中で、身近に話せる存在の大切さについての意見もありました。対話を進める中で、「そもそも友だちとは何か」という話題へと自然に広がり、立場や経験によって友だちに対する考え方が異なることが印象的でした。また、最初の対話の段階から参加者同士で質問や意見交換が活発に行われ、問いづくりへと自然につながっていったことも今回の特徴でした。
そこから、「AIは友だちになれるのか」「SNSでつながっている人は友だちと言えるのか」「友だちにはギブアンドテイクが必要なのか」「仲間と友だちの違いは何か」「友だちがいる方が幸せなのか」といった問いが生まれました。友だちの定義だけでなく、人とのつながりや幸福感について考える議論へと発展しました。
一方、もう一つの日本語グループでは、「AIも友だちになり得るのではないか」「同じ空間で同じ経験を共有してきたことこそ、友だちの条件ではないか」「友だちという関係には同調圧力の側面もあるのではないか」といった意見が出され、参加者それぞれの経験や価値観をもとに意見交換が行われました。
対話を重ねる中で、友だちとは安心できる存在なのか、それとも互いに影響を与え合う関係なのかという話題へと広がり、友だちという言葉が持つ多様な意味について考える機会となりました。学校では、教室で同じ時間をともに過ごすことが友だちを形成する一つの要因であり、そのような経験があるからこそ、友だちはAIとは大きく異なる存在であるという意見が出されました。
これに対し、無理に友だち関係を築くのであれば、それは本当の意味での友だちとは言えず、そのような関係であればAIでもよいのではないかという意見もあり、多様な価値観が交わされる場となりました。
そこから、「友だち同士で意見が違っても関係は続くのか」「友だちは自分を縛る存在にもなり得るのか」といった問いにもつながっていきました。友だちの条件や定義だけでなく、人との関係における距離感や自由さについて議論が広がり、それぞれの経験や価値観をもとに考えを深める対話の場となりました。
英語グループでは、参加者から、日本で友だちをつくる難しさや、言語・文化の違いによって感じた孤立感について意見が共有されました。一方で、日本で意味のある友情を築きたいという思いや、異なる文化の中で人とつながることの大切さについても語られました。また、子ども時代の友情や人格形成、友情とアイデンティティとの関係など、本をきっかけに議論が広がりました。
その中で、「多様な友情を持てる国際的な環境の中で、子どもをどのように育てるべきか」「自分は本当に良い友だちと言えるのか」「友情の定義は人によってどう違うのか」「まず自分自身と友だちになることを学ぶべきではないか」といった問いが生まれました。文化や背景の異なる参加者同士だからこそ、それぞれの経験や価値観を共有しながら、友情とは何か、どのように築き、維持していくのかについて多角的に考える対話の場となりました。
今回は、学部生・大学院生・大学職員など、幅広い立場の参加者が集まりました。また、新規参加者に加え、リピーターの参加も多く見られました。それぞれ異なる立場や経験を持つ参加者同士が対話することで、友だちに対する考え方や価値観の違いを知るとともに、自分と共通する考え方に気づく機会にもなりました。イベント終了後も参加者同士の会話が続き、活発な交流が見られました。
アンケートでは、「友だちについて改めて考えてみたいと思った」「対話する時間や新しい本との出会いに魅力を感じた」「前回参加して良い体験ができたため今回も参加した」といった声が寄せられました。
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次回のBook Bridgesは、「何に優先的に時間を使いますか?」というテーマで10月に行います!
Book Bridgesでは、学部や年齢を問わず、様々な立場の参加者との対話を通して、新しい価値観や視点に触れることができます。普段あまり接することのできない人と話してみたい方や、自分の世界を広げてみたい方はぜひご参加ください。国籍、年齢、性別、学部などにかかわらず、多様な参加者をお待ちしています。
きっと帰り道は、いつもの道が新鮮に見えるはず。
図書館で、新しい価値観に出会いましょう!
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