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コミュニケーションと異文化へのまなざし ―日本人学生の自由記述を手がかりに―

コミュニケーションと異文化へのまなざし

盧 濤 著

  A5判 183頁 2022年12月28日刊行
  1,980円(本体1,800円+税10%)
  ISBN:978-4-903068-62-6

*電子版(Amazon Kindle) 注:機関向けも別途販売
1,500円(本体1,364円+税10%)
e-ISBN:978-4-903068-63-3

内容紹介

本書は、21世紀初頭の日本人の大学生がどのようにコミュニケーションと異文化を捉えているのかについての調査報告である。現代の日本人学生の見方を把握することにより、異文化コミュニケーション教育と研究の課題及び今後の可能性を検討し、特に日中異文化コミュニケーションの教育研究及び他の領域の交流に寄与することが、本書の目的である。
なお、本書は「日中対照」として著者による二か国語での執筆としたが、日本語を修得していない中国語話者に日本人の若い世代の現状の認識を知ってもらうと同時に、日本語を学んでいる中国語話者または中国語を学んでいる日本語話者に学習データの提供を意図したものである。

 

目次

序 文
 1.調査対象と方法
 2.調査内容
 3.調査目的:理論的意義と実践的意義
第1章 コミュニケーションの捉え方
 1.はじめに
 2.コミュニケーションとは何か
 3.コミュニケーションの難しさと心構え
 4.言語・非言語コミュニケーション
 5.コミュニケーション不在、不能と電子コミュニケーションの問題点
 6.「コミュニケーション観」の形成と日本社会、日本文化 ―むすびに代えて―
第2章 本音と建前のコミュニケーション
 1.はじめに
 2.本音、建前とは何か
 3.本音のデメリットと建前のデメリット
 4.本音の有り様と建前の有り様
 5.「本音化」の理由
 6.むすびに
第3章 話し役の役割と聞き役の役割
 1.はじめに
 2.話し役
 3.聞き役
 4.「聞く」文化と「聞き上手」文化
 5.むすびに
第4章 外国語の学習を問う
 1.はじめに
 2.外国語学習の動機づけと意義
 3.外国語学習の難しさと心構え、工夫
 4.英語に関する意見
 5.第二外国語に関する意見
 6.日本人の「外国語観」の形成―むすびに代えて―
第5章 異文化へのまなざし―顕在的文化の認識を中心に―
 1.はじめに
 2.物理的文化への感知
 3.衣食住の日常生活への観察
 4.行動様式への認識
 5.コミュニケーションスタイルに感じる落差
 6.日本人学生が教えてくれたもの―むすびに代えて―
第6章 中国の見方―間接的経験のあり方をめぐって―
 1.はじめに
 2.知識の中の中国
 3.フィクションの中の中国
 4.マスコミの中の中国
 5.中国の外の中国
 6.むすびに
第7章 北京五輪開会式の見方―マスメディアの報道・主張との比較をかねて―
 1.はじめに
 2.肯定的意見
 3.否定的意見
 4.マスメディアの報道・主張とそれへの反論
 5.意識変化をもたらした五輪開会式の意義
 6.むすびに
主要参考文献
後書き
初出一覧(日本語)

 

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