アッティカの碑文文化-政治・宗教・国家-

前野 弘志 著

A5判 600頁 2007年3月刊行
3,522円(本体3,202円+税10%)
ISBN:978-4-903068-06-0

内容紹介

碑文を文字史料としてのみならず,碑の形,大きさ,建立場所等の非文字情報にも着目して,アッティカという地域において碑文文化の諸相を明らかにした著作です。碑文のテキスト史料だけではなく,写真資料も多数掲載しています。

目次

第I部 準備作業
 第1章 碑文とリテラシー -研究史の整理と問題の所在-
 第2章 碑文の数量分析 -総数・残存率・分類・時代分布-

第II部 送り手の視点
 第3章 碑の形 -奉納物を載せる台から掲示板-
 第4章 碑の材質 -石は永遠性の象徴か-
 第5章 碑文の場所
 第6章 大きな文字 -公的碑文の中の私的野心-
 第7章 ΘΕΟΙ -アポトロパイック装置-
 第8章 碑文のレリーフ -神々との契約の場面-

第III部 作り手の視点
 第9章 石工・技術・刻み手 -碑文の作り方-
 第10章 碑文の制作費 -注文主の思惑-

第IV部 受けての視点
 第11章 歴史的叙述の中の碑文 -碑文はどのように語られたか(1)-
 第12章 法廷弁論の中の碑文 -碑文はどのように語られたか(2)-
 第13章 碑文建立と民主政 -冠の共同体-

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