長田　浩彰　著

A5判　512頁　2011年3月刊行
7,228円(本体6,571円+税10%）
ISBN：978-4-903068-16-9

ユダヤ教徒とキリスト教に改宗した人々を「ユダヤ系ドイツ人」という共通概念で捉え、1893-1951年のドイツ史をマイノリティ側から描く意欲作である。

はじめに--表題の示す意味

序章 ドイツ・ユダヤ人の「同化」とその影響

第1部 ユダヤ教徒の「ユダヤ系ドイツ人」
　第1章 「中央協会」と「シオニスト連合」の成立
　第2章 1912年のユダヤ人問題と「中央協会」と「シオニスト連合」の反応
　第3章 「中央協会」の変化とドイツ・ユダヤ人の同化
　第4章 第一次世界大戦下の「中央協会」と「シオニスト連合」
　第5章 ワイマル期から第三帝国の愛国的ユダヤ人団体
　第6章 ナチ体制下でのユダヤ人アイデンティティの変化

第2部 キリスト教徒の「ユダヤ系ドイツ人」
　第1章 「ユダヤ人」とされた人々の危機意識
　第2章 ナチ体制下・ベルリンでの「ローゼン通り抗議」(1943年)の解釈をめぐって
　第3章 第三帝国下のユダヤ人「混血者」や「混血婚」家族の事例
　第4章 信心深きクリスチャンにして忠実なるドイツ人
　第5章 「ユダヤ人キリスト教徒」エルヴィン・ゴルトマンの非ナチ化裁判(1)
　第6章 「ユダヤ人キリスト教徒」エルヴィン・ゴルトマンの非ナチ化裁判(2)

おわりに--「ユダヤ系ドイツ人の歴史」という視点

史料・文献目録
人名索引・事項索引

武井彩佳「長田浩彰『われらユダヤ系ドイツ人―マイノリティから見たドイツ現代史 1893-1951―』」、『歴史学研究』907号、2013年、pp.55-59

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