『異邦人』研究

松本 陽正 著

A5判 276頁 2016年3月24日刊行
2,420円(本体2,200円+税10%)
ISBN:978-4-903068-36-7

内容紹介

本書はアルベール・カミュ『異邦人』の研究書。先行する習作との関係、形成過程研究、緻密なテキスト読解・分析による作品世界の提示、テマティックなアプローチ、比較文学的アプローチ等の多様な角度から『異邦人』を研究し、正確な読解を提出する。とともに、『異邦人』の世界を総合的に描き出すことにより一般読者に向けても小説の読み方の一例を示す。研究書としては刊行後70年余を経て醸成された『異邦人』解釈の定説に修正を迫り、一般向けには小説を読み解くときのワクワク感を感じさせる一冊。

目次

第一章 『異邦人』への第一歩−「ルイ・ランジャール」−

第二章 『幸福な死』と『異邦人』

第三章 『異邦人』の形成過程

第四章 『異邦人』の世界−構造と技法−

第五章 主人公ムルソー像

第六章 その他の作中人物たち−「小柄な機械人形」を中心にして−

第七章 『異邦人』のメインテーマ−不条理−

第八章 『異邦人』へのテマティックなアプローチ
 第一節 太陽のイメージ
 第二節 海のイメージ

第九章 『異邦人』への比較文学的アプローチ
 第一節 『異邦人』とスタンダール『赤と黒』
 第二節 『異邦人』とサルトル「壁」

 

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