【研究キーワード】
実験動物学、免疫学、遺伝子改変、体細胞クローン、人工染色体、T細胞、アレルギー
【最近のハイライト】
アレルギー疾患の主要な誘発アレルゲンであるダニ抗原に反応するT細胞受容体(TCR)を発現するCD4 陽性T細胞を使って、世界初のクローンマウスを作出することに成功しました(EMBO Rep, 18:885, 2017)。このマウスの作製に遺伝子改変操作は必要なく、2ヶ月という短期間で目的個体が得られたり、僅か3日で種々アレルギー病態が発症することに加え、さらに派生的に多くの特徴的な個体・細胞を任意に作出することも可能になりました。このT細胞クローンマウス技術を活用することにより、免疫学や放射線医学のブレイクスルーにつながる成果を期待しています。