【研究キーワード】
造血幹細胞移植、養子免疫療法、免疫バイオインフォマティクス、低線量放射線、ゼブラフィッシュモデル、間葉系幹細胞、QOL/PRO(quality-of-life/patient-reported outcome)
【最近のハイライト】
次世代シーケンサーを用いた抗原特異的リンパ球受容体の超高解像度解析という新しい研究手法の導入により、抗原反応性に優れたT細胞受容体を網羅的に同定する技術を確立しました。今後は、さらにゲノム編集技術を用いた遺伝子改変T細胞の樹立法を確立し、造血器腫瘍や免疫不全症に対する新規細胞治療法の開発を目指しています。2015年12月にフロリダ州オーランドーで開催された第57回米国血液学会(ASH Meeting)では、私たちの研究室からの報告がAbstract Achievement Awardを受賞しました。サイトメガロウイルス抗原をモデルとして、末梢血に存在するCD8+T細胞の抗原特異的な受容体が無数の組み合わせの中からどのように選択され、長期に記憶されるのかという免疫学の重要命題に対する新しい知見を明らかにした成果で、免疫学の教科書を書き換える発見につながることを期待しています。