線量測定評価

保田 浩志 教授

【研究キーワード】
放射線防護、線量評価、放射線計測、健康リスク評価、福島原発事故、国連科学委員会

【最近のハイライト】
平成29年12月7日(木)に、第12回フェニックスリーダー育成プログラムセミナーおよび第205回原医研セミナーの共催で、線量評価の分野における著名な国内外の5名の研究者を招いての講演会「Advanced Techniques for Retrospective Dosimetry Applicable to a Radiation Disaster(放射線災害時に有効な遡及的線量評価の先端技術)」を開催しました。

【線量測定評価研究部門】 

氏  名 職名
保田 浩志 Hiroshi YASUDA 教授

 

【教育内容】
放射線は、診療などで広く利用される一方、がんなどの障害を引き起こす要因の一つとして知られています。放射線を利用する場合にはそれによる被ばくを合理的に達成できる限り低くするよう努めなくてはなりません。当分野では、放射線被ばくの評価に用いる量、生物医学学的な影響、健康リスクの推定手法、測定・安全管理のための技術、大規模な原子力事故への対応策等、関連する事項について広く最新の知見を学ぶと共に、それらの高度化に関する研究に取り組みます。これにより、放射線をより安全に利用・管理する能力が身につき、将来放射線防護の専門家として国内外で活躍できるようになります。

【研究内容】

  1. 個人の生理学的特性を反映した被ばく線量・健康リスク評価
  2. 原爆・核実験・原子力事故に因る被ばく線量および放射線に起因する健康影響の同定
  3. 有人宇宙開発や航空機利用などの生活空間の拡大に関わる放射線防護研究
  4. 原子力事故への緊急時対応および複合災害からの復興に関わる教育研究活動
  5. 放射線診療に関わる線量測定・健康リスク推定に関する調査研究
  6. 国際機関(国連, IAEA, WHO, ICRP等)の活動への専門家としての貢献

【写真説明】 セミナーでの講演者や学生らとの集合写真(霞キャンパス,2017年12月)


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