【研究キーワード】
血管内皮細胞、血管機能、Rho-associated kinase、血管再生、緊急被ばく医療
【最近のハイライト】
臨床応用してきた細胞治療を、緊急被ばくによる血管障害にも応用可能であると考えられる。さらに、放射線による血管障害におけるゲノム障害修復の分子機構についての研究を加えることにより、安全かつ有効な細胞療法が可能となる。
血管内皮細胞/血管内皮前駆細胞の発生、分化、誘導の機序を詳細に解明して、新たな動脈硬化治療の開発を行っている。
ROCKは動脈硬化の発症、維持、進展を介して心血管障害に関与している。ROCKにはROCK1とROCK2の相同体とがあるが、ROCK1およびROCK2ノックアウトマウスを用いたin vivo実験や、それらより培養した内皮細胞や平滑筋細胞を用いたin vitro実験により、ROCK1とROCK2がどのようなシグナルや機序を介して心血管疾患に関与しているのかを検討している。また、ROCK活性をバイオマーカーとした心血管疾患における検討も行っている。