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理学部 カリキュラム・ポリシー

数学科(数学プログラム)

1.学生は代数学・幾何学・解析学等の現代数学の諸分野の基礎的理論の本質を厳密に学ぶことができる。

2.専門基礎科目と講義と演習が組になった専門科目などのように一貫して標準化された授業により, 学生は標準化・体系化が進んでいる世界の数学の基準を達成できる。

3.学生は論理的思考能力と表現力を磨きあげ,活用する基盤を確立することができる。

4.学生は複雑な事象を数学的にとらえ,一般化・抽象化・体系化・モデル化して処理する高度な能力を養える。

5.学生が卒業研究等において選択した分野の最前線を学んでいくために必要となる数学の知識・能力・技能を修得することができる。

6.学生は, 規格化された授業ばかりでなく,本学の数学科の特色を享受できる教育が受けられる。

7.大学院への連続性を重視し, 学生は本学大学院理学研究科数学専攻あるいは数理分子生命理学専攻に進学することによって,継続性のある一貫した学習を続けることができる。

8.基礎学力と先端知識のバランスのとれた人材を育成する。

9.学生の自発的な学習を促し,確固たる根拠に基づいて自律的に意志決定ができ,さまざまな分野で変化や新たな現実に対応して活躍できる人材を育成する。

物理科学科(物理科学プログラム)

本プログラムでは,積み上げの学問である物理学の知識・能力・技能を習得するため,教養コア科目,基盤科目,専門基礎科目,専門科目に階層化されていま す。また,専門基礎科目までは物理学に閉じることなく理学一般に通用する基礎学力を習得できる編成となっています。専門基礎科目では講義科目に対応する演 習科目を設け,物理学の理解と活用力を育成しています。

化学科(化学プログラム)

本プログラムでは,プログラムが掲げる目標を実現するために,以下の方針のもとに教育課程を編成し,実施します。
 
・ 1年次には,教養科目として数学,物理学,生物学,地球惑星科学の各概説科目を履修し自然科学の広い分野の基礎知識を養い,また英語を中心とした英語教育 を行います。一方化学分野では,高等学校で習得した数学・物理学の基礎知識を再確認するとともに,化学すべての領域に必要とされる量子化学の初歩を習得し ます。
 
・ 2年次では,教養科目として英語コミュニケーション教育をさらに充実するとともに,本格的な化学の専門教育を実施する。化学の基本分野である物理化学,無 機・分析化学,有機化学についてそれぞれの分野で3年次まで一貫して複数の教員が同じ教科書を用い,体系的に教育します。
 
・ 3年次では,上記基本分野に加えてより応用面に繋がる分野の科目や,世界の第一線で展開されている先端化学に触れ,化学の面白さや人類の直面する問題の解決に対する化学の役割について理解を深めます。
 
・ 教育領域内の授業科目とは別に学際的な科目があり,科学英語セミナーで実践的英語運用能力を高めたり、科学リテラシーについて理解を深める教育を行います。

生物科学科(生物科学プログラム)

本プログラムでは,生物学の知識経験をもち,基礎的研究や応用的開発に従事する技術者,産業界における実務や理科教育などあらゆる関連分野の第一線で活躍 できる人材,英語によるプレゼンテーション能力を併せもった国際人としての資質を備えた人材などの養成を目的に教育を行います。また,生物学プログラム は,受講者が大学院に進学した際に大学院での先端的な研究と教育に取り組めるように配慮されており,学部教育と大学院での教育を通して自立的に活躍できる 有能な科学者や技術者の輩出を目指しています。
これら到達目標を実現するために,広島文理科大学からの伝統を引き継ぎ現代生物学の概念と手法の加味された質の高い教育プログラムを提供し,学生の習熟度などに配慮しながら柔軟に教育する体制を整えています。
具体的には,4年の教育課程のうち,1,2学年では,主として教養教育科目の修得が推奨され,2,3学年では,専門的授業科目が提供できるように教育課程 が編成されています。これらの授業科目は,その多くが選択必修となっており,学生が主体的に学習することが奨励されています。また,最終学年では,研究室 配属を行い最新の研究課題に取り組みます。その成果は卒業論文発表会で発表され,学科教員の評価を受けます。
この課程において,身についた知識や技能をもとに自然界の現象を見直したり,これらの応用について発想を巡らす事,また,社会的に重要で解決を要する課題 について把握し,その解決へ向けて獲得した知識や技能を適用する方策について発想を巡らす事などにより,学生の学習意欲は大変高まります。そのため,講義 や実習においては最新知識を教授するだけでなく,学問分野の発展の歴史と当時の社会との関わりや分野間の有機的関連についても解説し,未開拓な分野や現象 についても随時講義や実習に取り入れて解説を行います。
学生のコミュニケーション能力を高めることは,とても大切です。そのために,周囲の同僚学生,先輩や社会人,さらに研究現場の一流の研究者に働きかけ,彼 らと学生がコミュニケーションをとる頻度を高くします。文章やスピーチを読み聞きして要約整理する国語的能力や外国語習得の能力は,繰り返し行うことで高 められます。同様に,他人との意思疎通の能力も,先輩や同僚等を相手に繰り返し行うことで高めることができるからです。さらに,報告書や論文を書く能力を 高める為に,講義や実習で学生に報告書の作成を度々要求します。また,学生自身が得た実験結果をもとに専門分野の深い討論を行い,結果を論文にまとめる作 業は最終学年の卒業研究で実践されます。
これらの内容は,学生にとって大変に苦しい作業のようにもみえますが,科学の知識・経験をある程度身に付けたうえで,より高度な内容や他分野の科学に触れ ると,獲得した知識が知識間で次々と有機的に連関していきます。この事により,学生は知識の吸収が更に容易になり楽しくなり,気付かぬうちに自身の能力も 高まってゆきます。また,自ら発表や論文作成を行うと発表技能が高まるだけでなく,足りない知識やテーマのポイントが他からの指摘で明白になるので,自身 の研究の質も上昇します。
このように,教育課程は,学生の意欲的かつ,主体的な学習態度が涵養できるよう,実施に色々の工夫がなされています。

地球惑星システム学科(地球惑星システム学プログラム)

・1年次には「教養ゼミ」「物理学概説」「化学概説」「生物学概説」「地球惑星科学概説」を履修し,科学的発想のもとで問題の発見と解決に向けた探求の基本姿勢を育みます。
 
・2年次には徐々に専門教育への移行とともに専門基礎教育を学び,その中の授業科目群を中心に学習を進め専門性を深めますが,同時に,英語でのコミュニケーション、野外巡検、演習を履修することで,学際的・総合的な知識や方法論を修得します。

・3年次には専門科目が中心となり,自由選択科目を中心に学習を進め専門性を深めますが,同時に,他の理学系の授業科目も履修することで,より高度 な情報を取得し,その吟味と解釈・解釈能力の取得を修得します。「地球惑星システム学実習A」「同B」の履修により問題解決能力を育むための基礎力の定着 を目指します。

・4年次の卒業研究では,その中で総合的に問題設定能力及びその問題解決能力を育み,実践力や総合力を修得します。


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