広島大学大学院理学研究科 深沢泰司教授らの研究グループを含む、京都大学、宇宙航空研究開発機構を中心とした研究グループは、フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を用いた観測によって、宇宙線陽子が超新星残骸で生成することの決定的な証拠を発見しました。この発見は、米国科学誌「サイエンス」平成25年2月15日発行号に掲載されました。
宇宙から地球にやってくる宇宙線は、銀河系内の超新星の爆発に由来すると考えられてきましたが、いままで観測的な裏付けはありませんでした。研究グループは、ふたご座とわし座の方向にある2つの超新星残骸について、2008年から2012年までの約4年間の観測データを解析し、宇宙線の大部分を占める陽子の生成源が超新星残骸であることをつきとめました。
詳しい研究成果はこちら (大学院理学研究科高エネルギー宇宙・可視赤外天文研究室のウェブサイトへ)
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