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2023年8月18日、鹿児島県の学校法人池田学園池田中学・高等学校(以下、池田高校)の高校1年生・2年生・教員合わせて14人が広島大学東広島キャンパスを訪れ、大学院先進理工系科学研究科数学プログラム数理統計学グループの小田凌也助教が約3時間に渡る特別研修を実施しました。
特別研修では小田助教がメイン講師となり、古文書から得られたデータから過去の気象台の降水出現率を重回帰分析で復元する方法や、実測値からのモデル値のずれを補正する「ピアニの方法」について講義を行いました。また、実際の数値データを使ったExcel演習も行われ、参加した高校生は慣れない操作に戸惑いながらも小田助教や教員らのサポートを得ながら一生懸命取り組みました。
池田高校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の採択校の1つで、今回本学を訪れた高校生は科学思考班1のメンバーです。彼らは古文書に書かれた記述をもとに当時の気温や気候を数値的に復元する研究を行っています。昨年6月に池田高校の池田校長から数理統計学グループに対し統計相談の依頼があり、小田助教が定期的に研究助言やオンライン講義を行っています。
また、本研究は今年7月に開催された「第47回全国高等学校総合文化祭(2023かごしま総文祭)」の自然科学部門において準優勝に相当する「文化庁長官賞」を受賞し、さらに8月に開催された文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)主催の「令和5年度SSH生徒研究発表」では全国ベスト6に入賞し「審査委員長賞」を受賞しました。
講義を行う小田助教
池田学園 池田中学・高等学校の生徒の皆さん
大学院先進理工系科学研究科数学プログラム
数理統計学グループ 統計相談